体の骨が癒合する前がチャンス

平均すると成人した人間の骨は約206個。
しかし生まれたばかりの赤ちゃんの骨の数は約350個ほどもある そうです。

では赤ちゃんのときの350個の骨が、どうして206個に骨の数が減少するかというと、
それは骨同士が次第にくっついていって大きな骨としてまとまっていくからです。

仙骨だって、赤ちゃんのときは、もうぐにゃりぐにゃりと、いくつもの骨の小さなパーツが寄り集まって、
あのサンヨウチュウっぽい状態になっていて稼働しているんだなとわかりますし。

それに赤ちゃんの頭なんかが、最初から生まれるときにでかいパーツであったら、
産道から出てくるときに恐ろしいことになりますよね。
そうはならないように、赤ちゃんの頭蓋骨の骨の縫合部分がかなり広く甘めに作れてて
動きの遊びを持たせるようになっているなど、
赤ちゃんのときには骨がパーツで小さくわれて分割していた方がいいこともあるんですね。
頭骨は 26個ほどの骨があつまって丸く作られているそうです。

それが成人するに従って、骨が癒合していくのです。
骨の癒合が全て終了するのは、女性で15歳半、男性で18歳ごろま でかかります。

ということで、ここからが問題。

もしも、赤ちゃんが育っていって、徐々に各骨が癒合する時期に、骨格がアンバランスだったら?
そのときの各骨の癒合はどのようにひっついてしまうのでしょう。

それは想像していただきます通りです。

やはり歪んだまま癒合していくのです。

いったん癒合すれば、
その歪んだ状態を理想の状態にすることはできないのです。
わざわざ癒合した部分を、パキッと割ってみれば、また時期に理想的な状態に癒合してくれるかというと、
そんなことは起こりませんから。

だから、この成人の体になる前の、骨が癒合する前に体の芯となる軸を整え、
骨格をベストポジションへと導いてあげるようにすることは大切なことです。

ただ一部の運動科学者が述べておられるのですが、
最近の子供たちは赤ちゃんの頃からはいはいをして這いずり回って大腰筋を鍛える期間が短くなっているようだといいます。
栄養状態がよいから育ちがよいのでしょうか、それともほかの理由があるのかは解りませんが、
なんらかのことで大腰筋の筋肉量が少ないことと、その筋肉が左右対称になっていないことが
多く見受けられるようなのです。

骨盤上に延びる腰椎。
この腰椎の5つの骨がまっすぐに、それも前湾しすぎず、理想的に積まれている状態が軸ができた状態。

体の中心部に位置する内臓裏側にある大腰筋と腸骨内側につく腸骨筋の筋肉が左右対称になり
ボリュームがよく育つことにより、腰椎をきれいに 左右均等にたててくれるわけです。

これが赤ちゃんぐらいのときに、しこたまはいはいをしまくっている遅く立った子は、
股関節の具合が思わしくなかった場合は異なるのですが、
得てして大腰筋の筋肉量が多くパワーがあります。
それにより体バランスがすぐれていますし、
どことなく野性味のある動きを見せてくれるものですね。


そしてまだ成人して骨の数が癒合により減少する前であってとなるときには、
できればしっかり骨がきれいにベストポジションに置かれるようにして並び、
その状態で癒合していただければ後に幸せになれるのではないかといいます。

やはり理想的な骨格で支えられたお家は、
風雪長きにわたり、よく保ちますからね。
それと人体も同じ、ということですから。

そうなりますと、
子供のときに、もしも腰椎部分がうまくすっくと立ち上らない感じのときは、
左右どちらに傾斜しているか、
前後どちらに傾斜しているか、
またはねじれなどがはいっていないか、
などをチェックしていただくとします。

調べてみたら大きなゆがみではないかと思えるときは、
通常は、整形外科にて脊椎のそくわんのこぶ値をチェックしてもらって、
経過を見ようということになる場合や、
なんらかの手を打とうとなるときもあります。

そちらにて、医療診断を受けていただき、
後に、整体などで状態が改善できればと、
積極的に模索なさる親御様もおられます。

先生方のなかには、いずれ思春期を迎えて、
よーく体を動かすと骨が勝手に整うことだってありますからといわれることもあります。
そういったケースも確かにありますので、
それに期待することも悪くはありません。

施術を受けるというのは、子供にしても、
はかりしれない恐怖だったり、
暇すぎの時間だったり、
そうは好きになれない。

そういったものですから。

だから、
施術を受ける側のお子さまが協力的であるかどうか、
自分に施術を受けることで利益があるかどうかなど、
しっかり理解してくれているときにはいいのですが、
そのようなケースは、まれです。

 
本日、そのようなまれなケースにて施術をさせていただきました。

施術を受けることで体のバランスは一時的に以前とは違ってきて、
動くにもとちくるってしまうようなところにもなりかねませんが、
呼吸器系の状態や脊柱起立筋の両サイドの深部のリリースなどで
いままでとは少しだけ呼吸や自律神経系に違いを感じられもする。

その状態が少しでも以前よりかはいい感じかもしれないなと思う。
そうなってくれれば、しめたものです。

そのお父様に施術の方法を以前にお伝えしたことがありまして、
本日はその補講という形で、2~3新しい施術してほしいポイントをお伝えしました。
週に一度のペースで、お子さまへの施術をしていただけるそうです。


よりよい感じの骨の並びで、そうなって骨の癒合が完成してくれれば、
きっとお父さんも、やったね!という感じでしょう。


またお父さん曰く、
子供は、80歳くらいが寿命として考えると、
あと70歳近く施術を受けると幸せが続くから、
効率いいよねとの着想。

本当は子供専用の信頼してお任せしやすい施術院が、
たくさん旗揚げしていただければ、
親の愛情で幸せな健康運を身につけていかれる子供たちも増えるのでしょうね。

そう感じました。