足半で、立つ

足半で、立つ。


以前、お客様に足半(あしなか)をいただきました。(ありがとうございました。m__m)


足半とは、踵の無い短い草履です。


足半.jpg


先日、俳優の沢村一樹氏が、先日テレビで(たしか)マネージャーから足半をプレゼントされて、
楽屋にいるときなどの隙間の時間に履いていると語っておられました。


そのとき、「おぉ!それ、私がいただいた足半と同じものじゃないの」と、ちょっとびっくり。^-^)


そのテレビを観てから、最近、ちょくちょくお客様に、
「足半という履物をごぞんじですか?」と紹介してる。


足半が大変な身体制御の可能性を引き出すツールだということは、
私自身の体が体験してわかっていました。
サラリーマンNEOセクスィー部長沢村一樹氏が愛用となれば、
説明するにも印象深いかもしれないなと考えてのことでした。 ^-^;




■ 足半についてのお勉強サイト
http://members3.jcom.home.ne.jp/pehota02/equipment/foots/ashinaka.htm



足半をネットで販売しているところが多数ありますし
Amazon内でも出品されてますし)、
ちょっとした健康グッズやさんにもおいてあるかもしれません。


疲れて体が歪みそう!というときに、帰宅時に5分くらい履くだけで、
姿勢の正しいところが即効で再確認できるすぐれものです。






足指で踏ん張るという立ち方をしている人が、多くおられます。
すると利き足側が右足ならば右足のつま先の足指が強く踏ん張ります。
それでは踏ん張られた緊張気味の足裏は感覚を失いますから気持ちが悪い。
そして踏ん張った側の指先側の膝は無意識的に前に折れ曲がり力みだして。


それが最大の立ち方の偏りをつくりだし、
体全体への悪影響を生み出す原因となる。




そういった理由について、ちょっと解説。


足裏の緊張は、足底隔膜という地面との水平同士の筋肉群の大切なパートの自由を奪います。
隔膜・・・で、思い出せるのは、「横隔膜」ですね。
地面に対して平行に位置する筋肉群を隔膜といいまして、
隔膜とは横隔膜しかりですべてが呼吸の状態の良否に関わるものとして知られています。
足裏が緊張しているだけで、呼吸の質は、必ず悪化しますし、
足裏が適切な状態にあれば、呼吸の質は、とても良好になりますから。



足裏が適度に弛緩しつつ、足の甲が立体化して足底が吸盤のようになると、
とても安定した感じで立つことができるようになりますので。
そんなところを目指して行きたいですよね。
そうであれば呼吸がしやすくてバテにくい。


たとえばバレエダンサーのギエムという女性がおられるのですが、
準備段階で足首をゆっくり回すというトレーニングを30分ほど
時間をかけてしっかりやっているそうです。
足首が緩んで足首関節の詰まりが解消される。
すると足裏の感覚が鋭敏になり、やがて脳とダイレクトに繋がる。
それが地面との少ない接地面積をカバーして重心を制御する力に。
足首以下がどれほどダンサーにとり重要極まりないか。
それを表していることと思います。


足半を履いてしっかりかかとを地面につけて立つと、
アキレス腱のテンションが良い感じとなります。
膝裏がいい伸び加減になることにも気づくでしょう。
それに腰裏が左右の凸凹をなくして均等になりつつ伸びている!



その状況で歩き出そうとするときの第一歩目を観察。
(これ、大切です。)
するといつもならば膝が前に曲がり突き出されるが、
それが持ちあげようとする側の腸骨ごと上に挙上していく感じを体験するかもしれない。



膝が前に曲がり突き出されるときは、
大腿直筋を使った下手な歩き方です。
腰が緊張して腰椎が前に弯曲過剰か
腰椎椎間板が萎縮させられてしまう。


腸骨ごと上に持ち上げられた動作は
大腰筋を使った上手な歩き方になる。
腹部の内奥にある大腰筋を活かすならば、
大腰筋は腰椎という体の正中部位から正確に左右2つに分かれる筋肉で、
胸椎11番辺りの一点から左右に大腰筋がわかれそこで統合されている。
そのため一点の付着点を共有した二重振り子になり、
それらは同期し規則的に前後に振れることとなる。


ちなみに大腿直筋を使った膝の頭を前につきだしてしまう歩き方は、
大腿直筋の上端の付着点が位置を異にするため関連性が薄く同期しない。
左右がばらばらになるような、
言い方は悪いが汚い歩き方に。
それは非常に動作するにもエネルギーロスが多い、非効率的な動きです。


それが、足半を履いてみてかかとを地面に付く感じをチェックしながら
歩いていただくと。
普通の靴を履いていたり、裸足では難しかった、
大腰筋を活かした歩き方が自然とできてしまう。


大腰筋を歩きのベースに据えれば、
バランス力がすぐれだし体力増強、
腰部が緩み伸長するため腰痛が起こりづらくなったり解消されます。



バレエをなさる方々には「もっとかかとを踏んで!」という状態を、
身に染み込ませやすくなります。
かかとを踏めない状態で、
足を綺麗に挙上することはできないのです。
反面、このかかとの踏んでいる感覚を作り出しながら足を動かすならば
みぞおちから足が伸びやかに伸びているようなラインが美しく見えます。



外反母趾の症状をつらく感じておられる方々には、
足半を履きこなせるようになると足の甲が立体化しやすくなるため、
もしかするといい結果へと移行してくれるかもしれませんね。
そんな期待感を思い描かせてくれます。



足半は、実に画期的な大腰筋を鍛えるためのツールです。


巷で、もっとはやっていただければうれしいグッズですよね。