昔の畳住まいの日本人。
おじいちゃんが新聞を読む。
しゃがんだ姿勢で読んでる。
私が好きな昭和初期の生活人の写真集。
そこにはかわいい感じでしゃがんだおじいちゃん、こどもたち、洗濯をする女性たち。
多くがうまくバランスを取りながらしゃがんでいる。
現代社会でクラス日本人は、
お行儀が悪いように思える。
少年たちのコンビニ前の座りしせいが、
この姿勢だったから。
だが、、、最近では、
地べたに構わず座り込んでいる様子を、
「なんて足腰の悪い奴らなんだ!」と、
昔のコンビニ前でしゃがんでた人達が
嘆かわしく思っていることだろう。
お行儀が悪いしゃがみ込み姿勢も、
今は昔、、、。
そうなってきてしまったのだろう。
『正坐を愛する人は正坐からも愛される 下 からだの歪みを直す「臨床正坐学」入門』などは、
目からうろこの正坐の良さを語る分厚い本ですが、
しゃがみ込み姿勢も、負けていないことだと思う。
だがあまりそれは語られていないのが残念。
しゃがむ姿勢は背中が張って詰まりやすい人間の体をリセットしてくれるのです。
数回程度、背中を伸ばすためのストレッチをしたとしても、
相当に詰まった老化した脊椎の椎間板はびくともしない。
新聞を読み切るくらいまで、
しゃがんで脊椎の後面を伸ばす姿勢。
それも頭という3キログラムほどもあるボーリングのボール大のおもりが、
その脊椎のストレッチを助けてくれている。
腰椎の椎間板ヘルニアなどになりやすい人。
初期段階であれば、
日々、このしゃがんだ姿勢を5〜10分程度、
生活に取り入れることで改善するといわれる。
腰椎や胸椎の椎間板がすり減っている人でも、
このしゃがみ姿勢が脊椎部分の椎間板を広げ
椎間板内に体液が染み入りにくくなる状態を
大幅に改善してくれるといいます。
ただ病状として進んできているときには、
医師にしゃがみ姿勢の良否判断をいただきましょう。
優しくしゃがみこみのトレーニングをするには、
椅子のような支えを前に用意してそれに捕まる。
そうすれば大抵容易に実行することができます。
また最近では和式トイレでしゃがめない子どもたちが増えたとも言います。
多くは腰椎前弯傾向が見て取れたり、アキレス腱の柔軟性が失われている。
その状態が続けば腰椎の狭窄ばかりではない胸椎や頚椎の狭窄まで進展し、
胴体が徐々に脊椎の縮み込みに合わせ、
ねじれたりずり落としたりすることで
それが胴体内部に位置する臓器に悪影響を与えていくことになるでしょう。
しゃがみ姿勢はちょっとだけしんどい姿勢だから、
取り立ててのエクササイズのように最初は感じる。
ですが、慣れてみると日本人の骨格には合うなと。
そんな気がしています。