へそ感と命門感を得て、へそセンサーで方向を指示し、命門で打つこと

本日は、太極拳の概念からくる大切なポイント。


それは、、、
まず最初に、へそが中心!


人体図レオナルド・ダ・ビンチばってん風.png


この絵で、なんとなくへその部分が四肢を最大遠位に伸ばした時の中心になるとわかりますね。



そして「へそ」とへその真裏の「命門」の前後で胴体中心を取らまえ、
動きのすべてを誘導していくと、いい感じに動きがまとまってきます。


おへそと命門穴.png


脳がへその位置と命門の位置を正確に把握して、
任脈と督脈のラインの誤認する誤差が減ります。
すると体の前後左右のシンメトリーイメージが
しっかり脳裏に正確な絵で描いたいただけて
中心軸に乗る感じがわかる。


バランスで立てるという骨格が中央に据えられたやじろべえ感覚で、
体の左右の重さの均等を取ろうとすることで立つことを可能とさせ
立つ姿勢時のムダな力みが減ります。



すると体の歪みや脊椎の萎縮などが改善するでしょう。


体の歪みが生じてしまう理由の一つには、
身体の中心軸や重心点が正確に起き上がりこぼしが楽に立てるような位置に設置できずにいるからです。


おきあがりこぼし.png


たとえば中心軸の感覚が間違った移動をした感じで利き足側のつま先側にノッてしまったり、
丹田部分に重心を落とすことができないでみぞおちや胸骨辺りまであがってしまう人もいます。


このような身体操作感覚は、施術を受けただけで勝手に修正されるものでは、決してありません。
しっかりと現状の把握がなされ、修正するエクササイズや確認行動を繰り返して体の使い方の再教育が必須。




ちなみに太極拳などをなさる方は、
注意が行き届いておりますが、「命門を開く」腰部の姿勢が基礎です。
これができてなければ動きがまったく生きません。
套路を見せていただいてもかっこ良くないんです。 ^-^;
これができておりませんと、胴体が上下で割れてしまい統一感が消え、
運動をする際の勢いが消えます。
これは腰椎を傷つけないための大切なノウハウですし、
それを押して無理やり動けば腎臓をわずらわすようなことになるため、
口を酸っぱくして太極拳レッスンの時は「命門を開いてね〜」という。


今回は、ちょっと文章量が膨大になるから詳説は後日にいたしますが、
命門を開けない姿勢しかできないので体がコントロール出来ないという人も多くおられるのは事実です。



で、ここで、ちょっと話の速度を進めていきましょう。


文具のコンパスをイメージしてください。


コンパス.png




コンパスできれいな円をえがくときには、
等速で等量の力を加えつつ回転させます。


もちろん持ち手はコンパスの上端部です。


間違っても、コンパスの針や鉛筆がある
末端部分をガシっとつかみ回転させよう!
なんてわざわざへたになるような使いを
なさることはないように。


コンパスで円を描くときには、
持ち手の棒部分を親指と中指あたりではさみ、
繊細な力の入れようで回転させるならば、
一方の針で刺さり肯定している部分は止まり、
もう一方の鉛筆の芯が仕込まれている部分が
くるりと回って円を描く仕組みです。




おへそからかかとまでのコンパスイメージ.png



そして私達の脚部をコンパスのようだと考え
へそと命門の腹部と背部を軽くソフトに摘み、
その摘んだところを、超ジェントリーに回転。

 
つまり、へそと命門の部分でコンパスの持ち手を持つ感じにしてみてくださいね。 ^-^)


するとこの感覚でヘソ当たりの一点をわずか3ミリほど行きたい方向だと計算する方へと向ければ、
体全身がその誘導を理解してしたがってくれる。
股関節も肩関節も仙腸関節でさえも、
そのへその僅かな動きの方向誘導を意識して感覚を初動とすればいともたやすくしたがってくれる。


この現象は、ある程度しっかり深層筋まで解けていないと、
ぜんぜんそんなことが起きてくれませんけどとなります。
それは命門がふさがっていた動きをしていたり、
各関節の向けられる方向がミスっていたりしてもいけません。
そしてすでに体内にしこまれてしまった筋バランスの乱れがきつすぎると感じられるものではありません。


ただしっかりとリリースが進んでいくと、誰もが、「あっ、そういったもんだったんですか」と、
いとも容易そうなってしまうわけです。


おへそと命門穴を軽く左右に指先でこっちだよ!とこするように行き先誘導をするエクササイズをすると、
それだけでかなり中心軸がここなのね、と位置の確認が正確になります。
多くのスポーツ選手は、いつのまにか、体の中心軸が利き足に引きづられて左右どちらかにずらされます。
そると無意識に中心軸が間違っていても動けるようにする補正行動をとります。
それを放置すると補正行動をしたときに、つけてはならないシコリをつけだし、
それが元でスランプに陥ります。
そんなときに自分ではなぜスランプに陥ったのかなんて、
殆どの人がわかっていませんが。
施術をするものには、ここずれてますよと見て触ってわかります。


だからそういった軸がずれても動けるような補正による修正に頼らずに、
日頃から正確無比な中心軸を脳に伝えておけばいいでしょう。
そうすることで、この点がずれていたり上下左右に引きつられていたら、
いつもとの違いを把握できて動きのムラを修正しなければと自覚できる。


これができるひとは、スランプになりづらいですし、
なったとしてもクールに軸を絶妙に感じ取れるよう
フェルデンクライスメソッドのエクササイズを応用。
それで調子を取り戻せるようなハンドリングの良さがあります。





そしてこのへそをいくべき方向へ向けて移動させ、命門部分の腰で打つ感じで。
するとかなりプロっぽい?達者な動きが容易にできるようになっています。



また足のほうがコンパスを入れた感覚なのですが、
腕の方はコンパスの入れ方はどうとなるでしょう。


それは、足のコンパスの意義がわかれば自ずと胴体の上に積み上げられている関係性から
どのように扱うようにしてみたいかが推測できるようになるでしょう。



ここの点につき、
考えるときに私も頭が一瞬白紙になりました。


上向きにコンパスを使うにも針の刺さり部分といった固定部がない。


なのでアイソレーションで空間に腕の一部を固定させた感じを作り出せるようにしないと。。。
これは足とは同様には考えられなくなるのです。


すると練習はまずは足を正確に使えるようにし、
それから次にアイソレーションで手を固定させて足のように使いつつ、
脚部→骨盤→胴体などの下部からの連なりの関係を読み解いて使おう。


ややっこしいですが、
そうやって丹念に体を割って、
それを再度統合させるように。
そんな精妙な体を生きる人達もおられて、ものすごくそれに憧れますね。


もちろん私はできてませんから。 ^-^;;;


実に、体の使い方は思索を深めると奥深いな。


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