ベン石温熱器の備品『当て布』『オイルマッサージ』と一般の方への2日間ベン石温熱器利用講習の結果について。

 


ベン石温熱器やホットストーンを利用するとき。
個人的な一例ですが、温度管理がベン石温熱器やホットストーンは、
それらを利用して筋膜をゆるめるための快適な温度に一定に保つことが至難の業です。

私が利用するベン石温熱器は、5段階の温度設定をすることができる高性能な反面、
どの温度設定でも私がほしいジャストフィットして一定を保つようなことはしてくれません。

そのようなときの最悪とは?

察しのよい方はおわかりになるでしょう。
高温となったベン石をお客様に押しつけてやけどさせることが最悪です。

そのリスクを回避するために、
私は現在、なめされた羊皮をお客様の肌や服の上からかけています。

そうすることでお客様がやけどをすっることを回避するのです。
それだけではなくこのなめされた羊皮はしっとりとしていて、
厚みとクッション性があるため、
お客様の身体の凸凹な部位の穴を絶妙に塞いで熱を通してくれます。

ゆっくりとしたスピードでベン石温熱器を滑らすのも素早く滑らすことも、
このなめし革を利用させていただくことで調整がしやすくなります。


ベン石温熱器用の当て布を選ぶために、
なめし革の羊皮を選ぶには3日間以上かけて、
タオル生地、手ぬぐい、麻布、化学繊維、フリース、その他36枚、
様々な素材を集め試験した結果です。

本当はきょんのなめし革がさらによい結果もみれたのです。
人体との相性上、身体の一部の特殊な場所では、
きょんのなめし革を用いた方がリリースの成果が高まることもわかりました。

ですが、きょんは、もとが小さなしかのような動物で、
大判のものが手に入らない。
そして羊皮よりも高額素材です。

当てぬのは、汚れたり痛んだら破棄して新しいものに変えるので、
安価で丈夫な羊皮に、現在私は定着しています。

 

 

 

では当て布をつかわなければ、ベン石温熱器は使えないのかといえば、
それは誤解です。

たとえば丸形のベン石温熱器では、マッサージ用のジェルを皮膚に塗って、
皮膚に直接ベン石温熱器を接してリリースするといい結果がでます。

そのときはベン石温熱器の温度を高すぎないように、
十分注意深く計測する必要が出てきます。
私のところでは、結果的に、直接皮膚にベン石を当ててリリースをする方法も、
数十のパターンを想定しておこない、
枇杷エキスがリカーにとけ込んだもので皮膚から浸透吸収させる実験をしたり、
(ひまし油湿布の代わりに肝臓に当てたり、血に十分枇杷のエキスが入るかどうか、
癌になったときのための効果的なケア目的で探ってみています)
ほか温感があがるような特殊なホットジェルをつかってみたり。
15パターンほど試しています。
それぞれのパターンごとに特徴的なメリットやデメリットなど、
使い分けにいい情報をストックすることができました。

結果的には、私のところではお客様の皮膚に直接ベン石温熱器を接触させることは、
様々な面でトラブルになりそうで、
一律、身内によほどの必要性ができたとき意外は差し控えるという判断をしました。

ちなみにハンドマッサージも、もちろん効果的ですが、
それにはないベン石の持つ魅力的な素材の力と、
ベン石温熱器の『熱をつたえて緊張をほどく』力の優れた点。
実に興味深い成果をだしてくれるのです。

 

 

丸形の温熱器は、角形のベン石温熱器よりもエッジが引っかからず皮膚につけたときにあたりがソフトです。

ベン石温熱器をエステサロンのようなところで使われる先生がおられましたら、
丸形のベン石温熱器を手に入れて、手持ちのマッサージオイルの利用や、他、
キャリーオイルにお客様に最適精油を使ってみるのもいいでしょう。
精油では揮発速度が速いトップノートという、たとえば柑橘系の精油によくある
即座に強い香りが来て早々にそのにおいが減じられるものを単一で使うよりも、
ミドルノートなどの精油も混ぜて選択したほうがいいでしょう。
温熱器で暖めるため揮発速度がいつもよりも速まるからです。

 

 

 

一般の方で公正な効果が出せるか検証するという目的で、
ベン石温熱器を試用してリリース方法をいくつか学んでいただいたのです。

素人の方に2日間、両日半日かけてトータル10時間レクチャーし、
安全かつ効果絶大な結果が平均的にどなたでも出せる感じになりました。


施術を熟知までできてはいない方に型どおりを学んでもらっただけではふつう、
それほどの成果は期待できないのです。
それに効果が大きい変化を起こすには、変化量に比例して施術の失敗リスクが高まります。
それが、シンプルにベン石温熱器がもつ人体の筋を緩め正常化させるパフォーマンスの高さで、
テキストを見てペアで相手にその通りにしてもらうと、
何ら苦痛もなく、気持ちいいうちにシャカシャカと緊張した筋肉が緩んできて落ち着いていく変化を目の当たりにできました。

このときの参加者は、身内の方々でしたから、
当て布を使うパターンと、
マッサージオイルを利用するパターンの二つを試してもらいました。
そのとき当て布を使うときの、タオルワークが意外に難しいとおっしゃっていました。

 

そして2日間のベン石温熱器とホットストーンを使ったレクチャーを受けていただいた感想で印象に残った言葉は、
『速攻でベン石温熱器、手に入れたい!』でした。

 

ということで、一般の方が二日間のショートレッスンでそこそこ定型のワークを身につけただけでも、
マッサージをそれぞれがペアでやっていくことに、明るい未来を見つけられました。


実はここははなしていいと許可をいただいているので書かせていただきますが、
お二人のご両親の片側のそれぞれの方が認知症で大変ご苦労なさっておられ、
家系的に自身もそうなった両親の遺伝子的に似たところも多いため、
そのようになるのではと日頃から心配していたそうです。

実際に私がその方の斜角筋をさわると石というより、冷えた鉄でできているような固さと冷えが印象的でした。
そのことにご本人も気づいて不安に思うものの、いくつか20件ほど整体院など著名なところにも出かけたが結果が芳しくない。
それで私のところに電話で相談に乗ってほしいという連絡をいただいて、
たまたま私も実験的に一般の方がベン石温熱器を10時間ほどの講習でどこまでできるかを調べたかったので、
今回のような特別な時間を持ってみませんかとお勧めさせていただいた次第です。

ベン石温熱器を使って、2日間、とりあえず首筋の大事なところも含めて見ていく結果に、
今後の変化への手応えを感じてくれたようで、私も非常にうれしく感じました。