シッティング・ディジーズで、便秘や下痢に??? 大問題でしょう

一昨日前、
下記ブログを書かせていただきました。

2021年02月17日
シッティング・ディジーズ・・・糖尿病になるリスクが最大90%上昇! がんや心臓病になるリスクも5倍です!

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座り続けることで体調不良となるケースを「シッティング・ディジーズ」と呼びます。

糖尿病やがんや心臓病のリスクが上がるといわれると、おだやかではありません。。。


もちろんそれだけが問題のすべてだというわけではありません。



いまの生活様式で、「シッティング・ディジーズ」といえるような生活を送る人たちには、
「便秘」や「下痢」に困っている人も出てきているそうです。


座り続けるときに、カラダの左右差が腕の使い方次第で出てきてしまって上半身が捻じれたりする。
それが骨盤にずれを生じさせてしまって、、、というのは、よく聞くことです。

もう少し具体的に見てみると、
第3腰椎、第4腰椎、そして第5腰椎がねじれが入ったり。
そして後屈したり前屈、つまり後ろにそれらの椎骨が引っ込んだり前に出っ張ったりする状態になっていく人も見て取れます。

施術をするものは、その下部腰椎あたりをチェックして、
その変位の進行具合を見ています。
最初は後屈して後ろに出っ張る感じが、
後ろに出っ張りすぎだすことでその周囲の組織がダメージを負うことがないようにするためか、
逆に前に第五、第四腰椎が出っ張りだしている。
この状態を診ると「進んできてるな」と思います。

姿勢均整術という施術本によると、
第三腰椎は、大腸と小腸の鼓舞。
第四腰椎は、大腸。
第五腰椎は、小腸。

というような関係があります。


これらの部位がゆがみが進んでしまうことで「腸相が悪化」すると、
血の濁りが高まって体液の酸化度が増していくようです。

腸相を改善させることで、大腸内の憩室をつくらないようにできるはずです。


腸相の悪化は、排せつ物の再吸収を図るため血液中にごみを多く取り入れることになるでしょう。
それは体質の悪化を意味するといえるでしょう。

それだけではなく、酸化した組織は筋膜の癒着が起こりやすく、はがれづらいという傾向があるようです。
物理的にコラーゲンでできた筋膜という膜組織は、血行悪化が進んだ冷えた状態下で粘性が弱まるので、
それは容易に想像がつくことでしょう。







すこし話が脱線しますが。。。

古代ギリシャの石にして哲学者:ヒポクラテスはホリスティック医学の視点を持った先駆的存在で医学の父と呼ばれ、
「体液医学」を提唱していました。

ヒポクラテスの、エーテル・空気・火・木・地の5要素で森羅万象を説明できると考えて、
人間の個性は< 血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁 >という4つの体液によって決まるといいます。


ヒポクラテスは、
感覚<視覚・嗅覚・味覚・音など>を手掛かりに患者をよく観察し、
病歴を書き留め、結果を見ながら治療するよう教えたといいます。
そして症状を押さえ込むのではなく、相手全体を対象として、
ハーブ・新鮮な空気・運動・入浴・食生活の改善などによって体が自ら治ろうとする力を高めるように促したそうです。
ハーブに関しては400種類ほどのハーブを用いた記録がのこされています。
ハーブのなかには体液を浄化するためのものや、消化を促進させるものなど、
薬効をわかって利用していたところも。
うまくハーブを体液の改善にももちいていたという記録は、ほんとうに興味深いことです。

中医学や和漢などの漢方薬を想起させられますね。




話は戻ります。

シッティング・ディジーズ状態の生活以前は、快調トイレだったが、
それ以降が急におなかの調子が悪くなったように感じだしたときは。


4番5番の腰椎のかるい後弯のような初期段階なら、
歩くようにしたり、ランブルローラーやストレッチポールなどを使って、
腰部の椎間板の詰まりをほどくよう習慣づけていただければ幸いです。

もともと人体は、朝起きたときと夜寝る前の身長が違う生き物です。
活動で筋肉を使えば筋収縮を加えられて関節部が縮んでいくというのは生理的な現象。
それは寝て副交感神経が優位になったもとで、復活できるようになっているものです。

それが一時的にシッティング・ディジーズになりやすそうな生活様式になったため、
復活がしづらくなっているだけなので、復活できるような後押しをしてあげれば十分です。




ただし以前から不調があって、それに輪をかけてしまったという場合。
それですでにかなり腰椎の5番が前にずれて固定されているようであれば、
足の大腿部やその内側の大腿神経や、それと鼠径部当たりの詰まりが強まっているかもしれません。
それにより腸骨の位置がずれたため腰椎の位置が理想位置からずれざるをえなくなっているのです。

実際のみなさまのカラダのコンディションを見させていただかなければはっきりしたことが申し上げられませんが、
そのようなときには大腿部のリリース、右利きでの急性期あれば、右外側大腿部、左内側大腿部あたりを念入りに。
それで元にもどる可能性があります。
場合によって、またはやり方によっては結構痛みが出やすいかもしれませんが、
気になる方はトライしてみましょう。


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