ご高齢の方の運動不足、食事の状態からの筋肉の減少、サルコペニア。

このブログをお読みいただきたい方:

■ ご家族や身内にご高齢の方がそばにおられる方

■ 5gの食物繊維の摂取が筋肉の減少を食い止めるわけを知りたい方





こんばんは。
ボディワイズの鈴木です。

北海道がここ数日、深刻な降雪被害を受けているとテレビで知りました。
明日2月10日は東京も朝8時頃から雪が降るという予報がでております。
かなりの降雪量が予測されており、交通機関の大幅な乱れもあるとのことです。

明日のお客様に、
「当日キャンセルも快く受け付けさせていただきます」というメールを送らせていただきました。

どうぞ、皆様も雪が降りました際には、お気を付けいただき、
お怪我のないようお祈りしております。




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最近、気になる話をお伺いしました。

私がメールでやり取りさせていただいている介護施設で働かれている方からの話ですが、
最近は、介護を受けておられるお客様たちの外出もまなならないことになってきている。

感染力が強いといわれるオミクロン株に感染しないように、
介護職の所員の方々は早々に再三にわたるワクチン接種を済ましたそうです。

ただ介護を受けておられる高齢のお客様には基礎疾患を持たれ薬を常用する方も多数いて、
外部との接触でオミクロン株に感染すれば、一大事です。

そうなると以前以上に感染確率が下げる努力をしている。

それで必要に迫られて介護を受けておられるお客様の運動機会が制限されることになってきているようで、
気になる状態へ移行しつつあるお客様もでてきているといいます。


聞いたことがある方もおられるかもしれませんが、
そのひとつが『サルコペニア』です。


サルコペニア(sarcopenia)とは、加齢による骨格筋量の低下と定義され、
副次的に筋力や有酸素運動能力の低下を生じることです。

筋肉量の低下を必須項目とし、
筋力または身体能力の低下のいずれかが当てはまればサルコペニアと診断されます。
量を制限する食事療法はサルコペニアのリスクを高めると指摘されています。


サルコペニアは、
サルコ(ギリシャ語で筋肉) + ペニア(減少)という造語です。


サルコペニアの簡易な診断方法として。

歩行速度、握力、筋肉量をチェックします。

・「指輪っかテスト」: 両手の親指と人差し指で輪を作り、ふくらはぎの一番太いところを輪で囲む。輪のほうがふくらはぎよりも大きければサルコペニアを疑う。

・「片足立ち
他には「DEXA・CTスキャン」(身体画像イメージ法)や「生体インピーダンス分析」(bioimpedance analysis; BIA)などがあります。



若いときには運動により容易に筋肉が増量してくれるものの、
高齢化すれば体内のコラーゲン生成量が若いときよりも大幅に減少するため、
運動をしても筋肉を蓄えることが難しい
だからお客様の貯金ならぬ「貯筋」を、介護施設では積極的に取り組んだそうです。
その尽力によって得られた「貯筋」が、週を追うごとに減少していく姿を目の当たりにして、
につらさを覚えると申されてました。
(※ これはすべての介護施設についての話ではございませんので、その点をどうぞご了解ください)


サルコペニアは、次のようにステージが変わります。
軽度のプレサルコペニア → サルコペニア → 重症サルコペニア


実際は介護施設では、職員の指導のもと運動する時間を一日のカリキュラムにしっかり組み込んでいるので、
その時間を減らしたり参加できるお客様の制限を加えるにしても、トータルで数時間は身体と頭を使います。
それにより重症サルコペニアに陥ることがないよう努めているそうです。




ただその介護職の方とも話をしたところでは、
介護施設に入所なさっておられないご高齢の方が気になるところといいます。

独り暮らしでも、
コロナ禍前なら立ち寄れて皆さんで話ができた場があったものです。
カラオケサークルや俳句の会、ソーシャルダンスや町会のお仕事など。
だがテレビのワイドショーで語られるコロナにかかったら、、、
という恐怖心からか人との接触をとらないよう外出を控えるようになっているようです。



その影響でしょうか。

高齢者の筋肉量の減少、つまりサルコペニアの心配される方が、
ここのところ増えているのではないかと感じられることが、
幾例も目の当たりにしたといいます。

私なりに街中を歩くときに、意図的に人の様子を観察していますが、
私にもそのように思える方をお見受けいたします。
ただ脚部の筋肉量が減少して歩きづらさがあるにも関わらず、
気丈に歩かれている方の姿を観て勇気をいただきます。




ご高齢の方の筋肉の減少は、
それからのQOL(クォリティ・オブ・ライフ)生活の品質に、
大きくかかわってくるといわれています。



身近にご家族にご高齢の方がおられましたら、
サルコペニアを防止する観点から、
食事と運動の現状の評価をしてください。
その結果が気になるなら相談できるかかりつけ医にお口添えいただければと思います。




またメールで話をしている介護職の方の、一個人の感想だというのですが、
サルコペニアをわずらった方の場合に、認知機能が比例して弱くなる傾向があるといいます。
筋肉量の減少は血行の停滞を脳にもたらし、認知し判断し決断することが難しくなります。
心臓から送られる血液量の三分の一が脳に送られます。
ただその心臓は、マッスルポンプが心臓の13個分の補助をして機能を促進させられるもの。
そういったマッスルポンプは筋肉の量に比例して働く傾向があります。
だから、、、。
サルコペニアのような筋肉量の減少とは、
脳機能の減少にも関係するのではないか」
と言える経験をなさってこられたそうです。



どうにかコロナ禍が過ぎ去るまで、サルコペニアとならぬよう心がけ、自宅での運動を続けていかれればと願っております。





余談ですがサルコペニアについて書こうと思ったのは、
さきほどNHKの「きょうの健康」という番組をみていたらサルコペニアという言葉が出てきまして。^-^;
話題を便乗させていただきました。

その番組を観ていた方もいると思います。
番組中にサルコペニアは、食物繊維の摂取の少ない場合にも危惧されるとありました。

食物繊維5gの摂取も大事だとのこと。


そのときにブロッコリーとレタスで、5gの食物繊維を含む量の差をしめしてくれました。

ブロッコリーの量は、、まぁ、握りこぶしの大きさ程度より、やや少なめかと思います。
でもレタスは。。。一見して食物繊維をだいぶ含んでいそうに思えていたのですが、
大き目のお皿にどっちゃりレタスの葉がやまもりでした。
このレタスの量は、日々食べるというのは現実的じゃないよ~!

これをみて食品栄養学の基礎的な部分はしっかり把握しないと、
食物繊維を十分摂取していたつもりが、実はまったく足りてなかったということも。。。


最近は食事に気を配るようになってきています。
ですがコロナ禍前の忙しかったときは一日の疲れで、
仕事終わりは自分で自炊するも手早く簡易なものにならざるをえませんでした。


だからその当時はレトルト食品を、いくつかキープして、その日の気分で。。。
といったところまでしかする体力は残ってなかったので。
まったく食物繊維、足りてなかった。。。



コロナ禍前のままでいたらどうなったのだろうか。。。
高齢化したと同時に危機的状況に陥ったのだろうか。。。
つらいよ~ね~。
それって。

相応に筋肉の知識を持っていたはずが、
大きな穴があったという現実に気づく。
そんなときは茫然自失でしたでしょう。


コロナ禍というわざわいがあったため失うものも多々ありましたが、
コロナ禍前の食事がおろそかにされたままであれば、
高齢者となってサルコペニアと診断されたときにショックを受けたと思います。
いくら筋肉を使っていたとしても、それを育てる仕組みに合致していなければ、
良い結果は出ないからです。



また外食では野菜がメインのメニュー以外は、食物繊維の摂取できる量が少ない傾向があるといわれています。
それは一般的にということでケースバイケースでしょうが、
食物繊維の摂取が少ない場合は代謝の阻害等で筋量が減少する状態が、
体内では着々と進行しているといいます。

キャベツ等を丸ごと買ってきて、それを独り暮らしで食べると。
外食じゃいただけなほどの量が、日々消費する感じになります。




若い方も含め、
今後のQOLを最良へ導く課題の取り組みの一環として、
5gの食物繊維の摂取、こころがけましょうね!