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■ 中医学を勉強なさっている方
中医学がわかりづらい理由の一つに、
文字を読むことで脳内が左脳を働かせてばかりで右脳が働きづらさがあると思います。
親しみなじみが深い文字であればビジュアルでそれが想起されるが、
心臓、肝臓、腎臓、脾臓、肺臓は身体のなかの皮膚の下にあって見えません。
私は中医学を学ぶ前は、心臓や肺、肝臓、腎臓は認識があっても脾臓ってどんなんだったかと、
曖昧な理解に留まっていました。
たとえばホットストーンセラピーでは、
心臓や肺、肝臓、腎臓はホットストーンを使うのですが、
脾臓は温めると機能が停滞するためクールストーンをもちいるのです。
だからわずかにホットストーンの敷石をお客様に使うとき、
脾臓の位置には当たらないように測って設置しています。
脾臓を温めてはならない仕組みってどういうことなのか?
そこまでは本に書かれていなくて、とりあえずうのみで、
丸暗記してのお客様へのリスクを減らしていたのです。
筋膜リリースでは、そこまで五臓六腑の五臓の蔵象を観ることがなかったので、
学ぶ必要を感じませんでしたが、中医学を学び始めたら、
「そんなことも君は知らないのか!」といわれて恥ずかしくなるようなことも。
実際のところ心臓はこんなイメージと簡潔な図は描けても細部はグレーゾーンが多く、
絵を描こうにもぼやけてしか想像できない。
するとそれを直視したようなインパクトで脳内に絵が描けていません。
すると『文字を読む』と同時に絵がぱっと思い浮かんではくれません。
そこを是正したい。
中医学の基礎中の基礎といえる「五行対応表」。
文字だけの表で表現するよりイラストがあったほうがわかりやすくなります。
すでに一般書の中医学の本には、このような試みをなさっているものもあり、
目新しくはありません。
ですが自分の理解を深めるきっかけになるのではないかと考えて作ってみました。
なのでPowerPointを利用して、
表を作り、フリーイラストの臓器を使わせてもらい文字の横に臓器のイラストを付けてみました。![]()
すると。
文字だけで描いた表では「左脳」で文字を認識するにとどまりましたが、
イラストが描かれたとき「右脳」で絵を認識し始め臓器機能の働きが容易に想起しやすいですね。
イラストを描き終えた成果物をみるほうが、
・何がどう見えるか?
・何がどう聞こえるか?
・何をどう感じるか?
にアクセスしやすくなるのです。
マインドマップという、文字だけではなく色や絵や写真を積極的に使っていくようにしています。
そのイメージに近づけるやり方で、
中医学の言葉が文字化され漢字を、その意味を理解して色や絵や写真で積極的にあらわし作図します。
もちろんすっと頭に入って定着する人は、このような手間暇は抜いて先に進めるでしょう。
ただ私には言語よりイメージのほうが入ってきやすいようで、
そうした学習をしたほうが私にはしっくりくるなと思います。
課題として手作業で作図していく過程で記憶に定着させることができるようです。
中医学の諸先輩ならいぶかしく感じるかもしれませんが、
中医学の内容をしめす様々な文字の{寒熱、乾湿、陰陽、長短、動静、その他}を
有意味的なイラストに活発に変換させ「ピクトグラム化」させて頭に入れたほうが、
私にはいいように感じます。
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あと作図して気づいたPowerPointの使いやすさ。
普段、PowerPointを使うような仕事じゃないのであまり使ってきませんでしたが、
私がPowerPointを使っていた20年前のそれとは格段の差で使いやすくなってます。
びっくりするほど作図がしやすいようサポートされてるんですね。
レイアウトをきれいに並べるにはここだよ的なラインが自動で現れて、
そこに置くしかないよねと指導してくれて。
気が付くと、見やすい図ができていました。
日頃、PowerPointのヘビーユーザーなら当たり前のことですが、
私にとって極めて面白いツールが手元にあったという驚きです。
作図がたのしく感じられうれしいですね~。
下図も軽い感じでPowerPointで作れました!![]()
中医学の用語は、普段使いでもちいられそうなものでさえ数千以上あります。
次にそのほんの一部を挙げるだけでも、、、
気の昇降、津液の分類、相乗、相侮、整体概念、宗気、気化作用、稚陰稚陽、固摂作用、宣発、臓象学説、全体観、孤腑、血為気母、心気、脈の胃気、脈の神気、脈の根、正常脈の変脈、主水、治節、虚里、宗脈、肺は百脈を朝める、瀆、中瀆の腑、子臓、肝腎同源、陰脈の海、中気、正気、水穀の悍気、五善、七悪、胃喜湿悪燥、胃、胃陰、胃脘、胃気、胃強脾弱、胃経、胃主降濁、胃主受納、胃主腐熟、胃津、胃陽、引、陰、陰液、陰気、陰平陽秘、陰脈、陰陽、陰陽消長、陰陽水、陰陽転化、脾の運化、営、栄、営衛気血、営気、営血、衛気、液、嗌、涎唾、涎末、横骨、肝、顑、肝、其華在爪、肝陰、肝気、肝血、肝志、肝主筋、肝主昇発、肝主疏泄、肝主謀慮、肝腎相生、肝蔵血、肝蔵魂、肝陽、甘瀾水、奇、気、肌、気化、気機、気怯、奇経、奇経八脈、奇恒、奇恒の府、揆度奇恒、肌腠、気分、鬼門、胸中之府、君火、形、形気、経隧、形体、下焦、下焦は瀆の如し、血之府、血府、元神の府、元府、後陰、五行、穀気、五入、腮、三因、気結、上竅、上工、女子胞、所勝、所不勝、諸陽之會、神、真陰、腎陰、心腎相交、真水、腎水、心主神明、水穀の気、髄之府、先天の火、相火、臓象、相生、臓腑嬌嫩、腠理、脾主運化、百骸、病機、病色、分肉、平、胞宮、胞臓、募原、膜原、涌、冷服、煨、気薄、気味、気味陰陽、気淋、気輪、白睛、帰経、客、九竅、七竅、産褥期、寸口、毒、心主神志、華蓋、相傳の官、水の上源、水の下源、肺主行水、肺為嬌臓、水臓、剛臓、孤臓、子臓、一身の気を主る、脾統血、後天の本、燥を喜び湿を悪む、体陰用陽、脾の昇清、水液の運化、水湿の運化、津液、先天の本、骨の余、筋の余、髄の集まり、髄海、精明の府、二陰を主る、将軍の官、君主の官、作強の官、倉廩の官、陰精、中精の府、筋の府、血の府、決断を主る、六腑の太源、気の枢、陽脈の海、四海、経脈の海、水穀の海、五穀の腑、別濁、分清、洲都の官、受盛の官、決瀆の官、孤府、中瀆の府、上焦は霧の如し、
これらの意味や概念を頭に定着させなければ、見えてこない景色があります。
そうした膨大な学習量と中医学用語辞典をめくりながらの独習という学びにくさから焦りも感じられますが、
中医学の教科書として使っている書中にある図表をイラスト入りでリライトすることで感じが理解の進みが変わる気がします。
中医学の勉強をなさっておられる方がいたら、向き不向きはあるかと思いますが、
ためしに中医学の図表等をPowerPointできれいに作図してみてはいかがでしょう。
ワークブックを完成させるような手作業をする楽しさもいいですし。
右脳を刺激し記憶定着率を向上させ、
脳内に絵を描ければそこから臓器の機能(はたらき)がアニメーションフィルムを観るように活動しだすようになるかもしれません。
中医学の肝は、具体的な物体を観てもみえてこない、抽象的な臓器等のはたらきを選別して見抜くことです。
中医学上の意味を含んだイラスト化では、
そこのセンスを磨けるので、一部取り入れたいPowerPointでの作図作業だろうと感じますので、よかったら、ぜひ。