同情するより愛ある言葉を選んで送るのが施術者の力量、

先日の施術で、
長い間、お世話になっておりますお客様から、
うれしい報告をお伺いできました。

お客様:「若かったときよりも、今のほうが私は元気になったわ~」

と、おっしゃられていました。

私がはじめてお客様にお会いしたときは、
身体的な痛みのなかに耐え続ける生活を送られ、
四方に手を尽くして現状を改善させるための努力をなさっておられたときでした。

どうしてもすぐにはぬぐえない痛みの質では、
心身ともにつらくなるような負担が寝ても覚めても続きます。

場合に寄りますが、
体調が安定せずに陰に潜るときには状態の悪化する勢いが強いため、
そこから改善を実感できずに現状維持か微妙に後退を続けることが余儀なくされるといったところに落ち着きやすいのです。
そこが陰陽虚実の陰と虚が重なったところにおられる方の場合の特徴ともいえるでしょうか。

そのお客様は、私のところ以外にも、多くの医院や健康に良いエクササイズなど、
いままでも、そしていまも積極的に取り組んでおられます。
前向きに明るい姿勢でやりぬく精神があって、
お客様の口から出てきた報告だと感じました。

そういった状態を拭って変わってこられたということに敬意を感じました。
尊敬したい気持ちです。



施術者としての立場では、
同情はすべきではなくて、
愛情を持った言葉を選んで語るべきだといいます。

波動でモノを診る人は、人が人に同情をするとき、
決まって同情された者の痛みが同情した者に転写されるだろうといいます。
そして同情された者の痛みが減ることはなく、
同情した者のみ痛みや症状に苦しみだすので。

一見、これは迷信じみた考えですが、
同情される者が感じている気という情報を持ったエネルギーに、
同情した者が共鳴し共振することにより起きるものだといいます。

潜在する意識下では、全人類がつながりを持つものですから、
こういったことがおこるのだという説明がなされることもあって。

ただ施術をさせていただいていたお客様とのやり取りで印象的なことがありました。

そのお客様の行きつけの銀行の銀行員さんが物貰いになったかのような状態が見えて、
「かわいそうだ、かわいそうだ」と慰めてあげたのよと言ってた方がいて。
その方が銀行員さんの物貰いになったところと同じ場所に同じほどのあざがでてきたと驚愕していました。
そのあざがどうも、浅黒く続いて抜けなくて悲しいと。


なにかが意識下で情報が交換され、共鳴したんだろうから、
同情の言葉をうちけして、愛ある言葉をその銀行員さんにかけてみるようにしてといいいました。

つまり、銀行員さんも、顔にできものが突発的にできてしまってショックを受けています。
それがあからさまにお客様からかわいそうだと同情の声をかけられたらよけいに自分がかわいそうな気が増して陰が強まる因果がうまれる。
陰が強まって念が相手につなげられれば気のやり取りからシンクロで強い陰が相手へと流れ混む。

すこしでも{銀行員さんにとって肩の荷が下りる言葉}をかけてあげたほうが愛があって気分が上向くでしょう。
そういった言葉を選んで「きっと大丈夫よ!じきによくなっちゃうからね。私はそう信じてるわよ」とやさしくいってあげたほうが、いい。

そんなことを、いま、心の中でいってあげてくださいませ、
と言った記憶があります。

すると、何が功を奏したかわかりませんが、施術を終わるころにはお客様の顔のあざが消えていました。



そのときに自分でそのお客様に言っておきながら、
相手の肩の荷がおりる言葉を探して伝えることの大切さを感じたことがあります。
それからでしょう。

特に状態が悪化が強い方を目の前にしても、施術者として同情するような言葉を出さずにいるよう気を付けています。

肩の荷が下りる言葉は、言葉に変えて、
術者として練りに練った施術上の戦略や戦術をその方のためのものをシミュレーションして、
しっかり用意しておくこと以上のものはないと考えています。
肩の荷が下りる言葉は施術者が語れば、
ともすると安易に施術者が把握しきれていないことまで約束して期待させて、それを裏切りかねないと考えるから。
もうすこし私が世慣れてくれば、そうした約束はせずにもお客様の肩の荷が下りる言葉を見つけ出せるのだと思いますが、
なかなかそれが見つからなくて。^-^;
だいぶ困っています。。


ただこのお客様の状態は、
その痛みの質が質が悪いもので、それは筋膜系の膜の癒着した状態が患部の触れる範囲の底の深部に入り込んでいます。
それが慢性化していつつも肺や心臓に動きを制限させるような負荷が強くかかる位置であるのはありありわかるのです。
毎回、同じ部位の不調、同じような不快さを伝えていただくときには、
「まことにしんどいんだろうな・・・」という思いがよぎりました。
そのたびにしんどそうだという患部は状態悪化の本体部位ではないから、
そこでお客様のそこがしんどいという視野に同調して他を診る目がくもってはならないと、
冷静な気持ちで情報を整理する意識に戻すのですが。


できるだけ毎回の施術前に事前連絡を入れてもらって、
どういった視点で、どのようなことを期待して施術を組み立てるかを、
きわめて厳密に計画立てなければならないほどの状態でした。

私の施術のいいところは大きくお客様の状態を変えていく筋膜の膜状の変更ができるという半面、
それは大きく変えるということはいいように変わるか悪いように変わるかの寸法が、
多少でも見間違得たり切り方をミスれば。
状態が安定せずに悪化の勢いが強い方の場合はリスクが他のある程度の安定がある方の数十から数百倍に跳ね上がっています。

一見すると外見上はそういった大変さがあるようにはお見受けできないお客様ですが、
私としても10本の指に入るほどの毎回の施術で方針を厳密なまでに決めてかかったお客様でした。


そういったこともありまして、
私の耳には、そのお客様がおっしゃられた報告は、素直にうれしいことでした。


今回の施術を受けていただいた状態の多くは急性の凝りもあってのことでした。
(ただ急性の凝りのほうが実は慢性の凝りより痛みが鋭かったり厚みがあったりで不快な影響は高いもので耐えがたいときもあります。。)
お客様の様子は筋膜上からは、かなり安定した位置に高められてキープしておられます。
ときおりなさっておられるダンスのトレーニング等で、急性の凝りがしんどくなることはあるようですが、
スマーティを持っておられるので、ある程度の筋の凝りなんかはそちらで丁寧に体調管理すればリセットがきくでしょう。
^-^



筋膜リリースの専門というこちらからは、
ご自身の身体の様子を見ていただいて、
気になるところがでたらOKですので、そのときは施術を受けに来てくださいね、どうぞよろしくお願いいたしますといえる感じです。
そんな気持ちで施術終わりにドア越しに「お気をつけてお帰り下さい」とお声がけすることができました。



なんか、
今までの慢性の症状とは違う急性の凝りのつらさを感じておられるお客様に対してですが、
ほっとした気持ちで肩の荷が下りる言葉をお客様からいただけました。
感謝です。