私のホットストーンを使った施術のやり方は、
スイナという中国のマッサージのしかたで相性のいいものを取り入れて、
物理的で積極的な作用をあたえるアプローチを考えています。
ただまだ「これで、いいのか?」とやり方を考え続けております。
そのため参考になればと考えて、先日、洋書屋に出向きました。
ホットストーンを使ったマッサージについて、
和書では出版されている本の点数が少ないため、
英語または中国語の関連本を集めることが必要になってきます。
ストーンマッサージのしかたを表した本が数点あり並べて参照しました。
ホットストーンを使ったりパワーストーンを活かすなど、
著者ごとにやり方の違いがあって、それぞれがそれぞれ参考になります。
とあるホットストーン解説をした洋書では、
感覚を研ぎ澄ませて副交感神経を刺激するソフトな刺激をしたり、
はたまた特定の機能を果たせる石を乗せておいて状態の改善変化が起こるまで保持するというものもあります。
経絡にそって手技を構成しているようなところが隠されていて、
これなら24時間かけて経絡のなかを気が通り抜ける過程で修復をなすように設計されているな、、、
という節がある。。。
立ち読みで洋書のタイトルと章題や項目、イラストと写真とそのキャプションだけで察する感じですから、
深いところまで目が通せるものではなかったのですが、
おそらくそのような意図があるのでしょう。
ただ、そういったアプローチの仕方は実際に直伝され、
その驚きの効果を目の当たりにして信じられない限り、
本を観てるだけではこれでなんで効果があるというの?
という信じられない気持ちが先立つことでしょう。
特に日本人でデスクワーク等で虚実の虚証に全身的に傾向がある人の場合は、
なかなかこのやり方で即効を感じづらいし感じてもすぐに戻るときがあります。
虚証が強ければ気血が必要十分な状態に満たない状態となっていますから。
そこに対しての底上げをするバックアップが必要となるのです。
そのような場合には、
数回でも体内の気血をせき止めて滞らせるような部位を、
直接的に緩めるような物理圧をつけていって気血を通し、
それから副交感神経系のソフトなセッションにするといいでしょう。
ただ西洋人には体質が虚実の実証という気血エネルギーの流れが盛んになっているものの、
どこかの血管等の部分が塞がるような傾向となりその運行が妨げられる詰まった状態です。
そのようなときは気血の流れを抑制する原因になった正常な循環を妨げている部分を緩めると、
ケロッと気分の悪かった状態が嘘のようにということがよくあるのだそうです。
私が見た西洋人は、数は20名ほどと少ないものの、
ほとんどの方々は虚実の実で体内の気血を流そうとするシステムは活きたままでした。
おもむろに気血をせき止める(単純に言うと血の流れを抑制するしこり)があるところを取り除くと、
かなりの改善を速攻で見せてくれる人がほとんど。
それに対して虚証の傾向が強い方の場合には、
改善の流れは実証の方と比較すると複雑です。
なので西洋人と日本人の体質の違いを頭に入れて、
それから洋書の施術やマッサージの本を読むとき、
いらぬ誤解をしないですむようなときがあります。
つまり西洋人の未病といえる実証止まりの人々は
ホットストーンをもちいたリラクゼーション主体に見えるようなセッションでも、
悪化した体調の改善変化を感じているのでしょう。
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以下の本は、そういった吟味の上、私が後日、入手したホットストーンの洋書です。 ^-^
Hot Stone and Gem Massage (英語) ペーパーバック – 2008/11/18
アマゾンのカスタマーレビューでわかりやすいと人気があった理由がわかります。
全面カラーで写真がみやすい。
他のホットストーン関係の本のページを開いたら、英文の文字ばかりで目が点になってしまったこともあって、
それらと比べるとまじめに読んでみたいと思える本の構成でした。
160ページ程度の本で内容的に深堀はしていませんが、
よくまとまっています。
ホットストーンを使ったワークを広範囲の概要を学び取るにはいいでしょう。
チャクラのようなスピリチュアルな面や経絡について、
それら基礎知識から複数種のパワーストーンの素材の性質の解説について。
実践ではクライアントが石を仰向けになったりうつ伏せになって複数個を設置するイメージや、
実際のホットストーンマッサージをこのような軌跡でマッサージをしましょうというライン入りの解説。
ホットストーンを使ったマッサージに関心を覚えた方には、
お勧めしやすい一冊でしょう。
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