★一つの怪我は、多くのダメージを必ず呼ぶ!-1

例えば自転車で転んだり、階段を踏み外して怪我をしたとしましょう。
足や腰、顔などを運悪く打ち付けたとします。
一般的には、足などに傷を負ってしまったときにはその傷を包帯で応急処置をします。そしてその傷がいえるまでできるだけ安静にするようにしているよう指示を受けるでしょう。ときとしてその応急措置で安静にしていて改善してしまうようなラッキーなケースも”まれに”あるでしょう。
たいていは体に強い打ち身を負ったり深く傷つけられてしまったとき、身体のバランスが大きく崩れます。
その様子をAさんの例で見てみましょう。

右足を打ち身。かなり強く青く腫れていた。顎・顔を打つ。頚椎にも痛みを感じた。事故後、すぐ医師の手当てを受ける。その後、めまいや立ち眩みなどの不快感などが感じられて1〜2週間経過。腰痛も発生。3週間後、少しづつその状況が解消されてきた。

ボディリーディングをするとき、以下のように解釈します。
「右足をうちつけ、かなり強い腫れがある」
・・・・右足は痛みにより、普段歩いているときに使わないようになる。棒のように突っ張ったような状態にして出来るだけ股関節・膝・足首を動かさないようにする。そうなると右足が動かない分を「左足がその動きをカバーする」。つまり左足がいつもの歩き方とは異なり酷使されることとなり、右足が改善するまで1週間かかったのでその期間、左足の筋肉は強く過緊張の状態と変わる。体全体を左足の動きや支えでカバーするということとなると、その負担率は体重60kg前後の人では、通常右足30kg・左足30kgとなるところを、右足10kg・左足50kg、そして動きが伴えばその踵や膝などにかかる衝撃を吸収するのにもかなり条件としては厳しくなる。また、かなりこの右足を怪我した場合の歩き方は特異な状態となり、その怪我が一定以上癒えた状態となったあとにもその怪我をおこしたときの歩き方を引きずっている。そのことをクライアントは気付いていない。
(この場合には歩き方を再度基本に戻して脚部の筋肉などの神経に教え込むことが必要。そしてそのまま放置してしまうと体の左右の脚長差が大きくなりバランスがくずれ腰痛や肩こり、背部痛を呼ぶ。)