★横になってのトレーニング:グラウディングへ 1

いつもからだには重力という負荷がかかっている。
その負荷は、予想以上にからだに大きな負担としてのしかかっている。

先日、とあるバレエのレッスンスタジオで、一切立ち上がらないで横になった姿勢でバレエのレッスンをするところがあると聞いた。大変すばらしい試みで、そのレッスン効果も高い。例えば3年かかってもまだまだの躍りかたの人が多い中、わずか6〜8ヶ月もあれば見る見る間に身体の動きがよくなって行く。
それは「重力との格闘」を手放したからだ。そしてバレエのプリエなどの”動き”に純粋に注目したからだ。

地球に対して垂直に立ち上る立ち方:グラウディングができない方には、重力は重くのしかかり続ける。この状態では、ある意味8ほん足のタコが立ち上がったはいいが、体の支えとなる骨を持たないため立つことに多くのエネルギーを費やすことで手も挙げられなくなることとにている。人間の場合は、さすがに手も挙げられるし歩くこともできる。しかしグラウディングができて、地球を例えば60kgの重さ(体重)でおし続けることと、地球からその人を60kgの力で持ち上げ続けることができればそれ以上のことがいとも簡単にできる。(地球と人間の相互に落ちる・引き合う関係を築くこと:ちょうど作用反作用の法則をイメージして頂くとわかりやすいだろう)
もともとこのグラウディングができなければ腰のそりが不必要に大きくなり腰部に大きな負担がかかったり、脚部に立つことでふくらはぎや大腿直筋の筋力を当てにしすぎて常に筋肉トレーニングをしている状態となる。基本的に腰痛が解消した、その他多くの肩こりや冷え性、その他もろもろが解消されるということは、うまくグラウディングが出来るようになったということで言い換えることが出来る。

クォリティが高い状態でグラウディングができると体が軽い。まるで空中を浮いているような、自分の体の重さがゼロになったような感じがしてくる。ちょうど足に羽が生えた状態で自在にコントロールができ、頭は空中に浮き漂う。