首の歪曲度をあげる実験--(2)

以前より首の使い方には関心があった。
首の歪曲と腰椎の歪曲の関係。
首の歪曲と仙骨、尾骨の歪曲の関係。
首の歪曲と精神の関係。
首の歪曲と呼吸の関係。

頸部の曲がり、寸法にして1cm〜4cm。
アゴが前に突き出される状態にする。
それがいったい身体に対してどのような影響を与えるのか?
首の1cm歪みを作った状態で、1週間後はどうなるか?1カ月は?
・・・・
首の4cm歪みを作った状態で、1週間後はどうなるか?1カ月は?
段階を分けて、自分の身体で実験をしていた。
今年の6月から10月くらいまで。
それに時間を割いてデータを取ってみた。
首の縮みにより、確かに尾骨の右曲がりと、仙骨および腸骨の捻転が起こった。
精神的に起きた変化も、予想した通りだった。
声も弱々しさがまし呼吸力が落ちる。
また顎関節症手前になることも確認。
丹田へ重心を置く事ができない不安定さがある。
歩き方や立ち方も、理想とほど遠い。

呼吸の苦しさと背部痛や腰痛などなど、かなり多様な症状が起こるものだ。。。

僕の身体は、柔軟性や血圧など正常値。
かえって体調の良いものがわざと歪みを作ると、
筋肉の歪みは非常にスムースに現れる。

教科書で読んで身体の見方や情報を知っても、
自分の身体で人体実験してみなければ、見えてこないものがある。
この見えてこないものに気づくためには、客観的であると同時に、
主観的に見つめなおす方法もある。
体験を通した生の観察は、予想以上の成果をもたらしてくれる。
今後のワークに活かしていきます。

ここ数カ月元の身体の使い方を取り戻そうと努力しています。
身体裁きの基礎から再認識することができた。
自分の身体を追い込んでみて、データを取ることはリスクがあります。
だが、自分を『無職』に追い込みながらの作業が、一番つらいんです。

最後に、首の歪曲をあげるだけで、
人がいかに身体をもろくも崩させるか、
そのことを少し記憶にとどめて頂ければ幸いです。

首は急所でもあり、その人の生命線でもあるように僕には見えるのです。