【アンチ・エイジング】という言葉を、聴いたことはありますか?
人は、加齢に伴い、体力が衰えます。
肌の艶なども衰えてきます。
いま加齢に伴う容姿の衰えや身体機能の低下を、
手術や薬を使って改善する抗加齢医療が
注目を集めています。
美容外科のアンチエイジング治療では、
老人性色素沈着をケミカルピーリングするのもそのひとつ。
体全体の加齢への取り組みでは、血液検査や骨密度、
ホルモンバランスなどを総合的に測定して
体全体の「老化度」を測定します。
その人の弱点を特定し、
食生活などの生活習慣の改善や簡単なストレッチ、
筋肉トレーニングなどの運動療法を指導して、
老化予防を目指します。
いつまでも美しく健康的にありたいという切望を、
具体的な形で表現したプログラムです。
ですが僕は、アンチ・エイジングという言葉の響きが、
生理的に受け付けられません。
(アンチ〜)という、響きが気に入らない。
このプログラム自体は今後の高齢化社会に入るに際し、
重要性は増すばかり。
その自覚があります。
加齢による健康面の不安がよぎることのない生き方が、
すべての人に提供されるべきだと願っています。
外出先で食事をしていたとき、
階下で腰を痛そうにしながら掃除をなさっておられる方を見たとき。
自分の中で、切ないこころもちになります。
父が体を壊して晩年、難儀していたから、
強くそう感じたのだろうか。。。
だが「アンチ・エイジング」という語感を、
【エイジレス・ボディ】に変えた瞬間、
パッと目の前が透き通った気持ちがしました。
より広義の意味を感じ取れたからです。
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エイジレス・ボディという言葉は一般性がなく、
はやらないでしょう。
だが僕の中では【エイジレス・ボディ】。
だが『加齢』への対抗心のみが、
エイジレス・ボディではない。
「加齢を気にするとき、
人は体が衰えていく」と、
チベットの先人がいっていた。
エイジレス・ボディとは、
加齢による身体機能の衰えに対抗する気持ちではなく、
心身の使い方を知り、生きる技を身につけること。
僕はボディワークの役割は、
「エイジレス・ボディ」を作り上げるためのツールと考えている。
僕がおこなえるボディワークだけではまだ不十分。
可能性は∞?
だが発想の原点はここにあり、
すべてがここに帰って来る気がします。