病気になったり痛みが出るときのプロセス把握


プロセスをたどれば問題点がわかります。
徹底的にプロセスを調べて解明していく。
そういういうものの見方が大切なんです。


たとえば慢性的な腰痛を考えてください。
現在慢性的な腰痛を感じている状態です。


・(1)腰痛の症状が出る以前(症状が起こる発生原因)
→(2)腰痛の症状が微妙に出始める
→(3)腰痛の症状が軽く出始める
→(4)腰痛の症状がでて認識
→(5)腰痛の症状が慢性化(現状)



のようなステップがあって現状に到りました。
急に?@から?Dにはなりません。
そのような飛躍は慢性症状にはまれです。
飛躍しすぎているようなステップがあれば、
体の一箇所だけではなく、
数箇所が同時に複合して不都合な状態を引き起こしているのかもしれません。
そうでなければステップ割を再考すべきです。
(※事故による怪我などの急性の障害は除く)


このステップをできるだけ的確に把握する。


すると現状から問題のない状態へと遡及させる筋道が見えてきます。
山に登るためのアウトラインが引けるのです。


ワーカー同士で
「君は彼(または彼女)をどう考えますか?」
というような質問をすることがあります。
ワーカーごとに自分が持つ手技の専門で、
見立ては変わることがあります。
勉強になります。

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私はお客様一人一人の体の違いを気付きたいと願います。


時間的な身体条件の変化状況を把握。
その情報をワークに活かしたいと思います。


そして引き算して遡及させて元通りへと移行する。
計算ずくで取り組むべきところもあるのです。


それゆえにワーカーは上述の?Dから?@までの全体の流れを把握します。
身体状況のみではなく心身状況という心も関係することも多いようです。


お客様は?@(症状が起こる発生原因)を把握してください。
?@(症状が起こる発生原因)を理解できれば、
再び現状の辛い状態へ戻らないような手が打てます。
「なるほど、こうしたらからなったんだ」と気付けば、
そうしないように学習ができますよね。


だがその発生原因の気付きがなければ同様の症状をぶり返すことが多い。
それも初回に症状が徐々に悪化したよりも、
ずっと早くぶり返します。


そう考えてみても、
身体状況の変化を全体のプロセスを注視して考えることは大切なこと。
そう思います。