物事に取っかかりのいい人と取っかかりの悪い人がいます。
そのおかげで即座にとっかかれるようにするための本が、
幾冊も出版されているほど。
脳に関しての本を読んでいて納得できたこと。
このやる気を生み出すための脳の部分がちゃんとあるんですね。
その名を側坐核といいます。
脳の中にリンゴの種ほどの小さな点が、
脳の左右にありましてこれが側坐核。
本当にちっちゃい。
では側坐核がどんなときにやる気を出してくれるのでしょうか?
何か特別な儀式が必要でしょうか?
この側坐核さんが思うようにやる気を出してくれれば、
どんなことだって集中力を発揮できてこなせてしまうわけです。
・・・ですが、
この側坐核。
『刺激が与えられて初めて働いてくれる』そうなんです。
つまり問題に取り組んでみて、
その問題から刺激を受ける。
そして初めてそこの側坐核に刺激が入り興奮してくる仕組みなんです。
だから、
まずは問題があったら先のばしをしないで、
まずは取りかかってみること。
そうすれば最初はいやいやお掃除をしていても、
気づいたら熱心に部屋をきれいにしていて驚いたということになるそうです。
格言で、
「まずは取りかかってみること。
そうすれば問題の半分は終わったようなものだ」
まさに側坐核の特性をよくいい得ていたんですね。
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ただ取りかかってみようと思ったとき。
どう考えても自分にはできそうもないぞ、
という問題が目に飛び込んできたとします。
そうするとどうなるでしょう?
もしクリエイティブにな人は、
自分の気後れするパターンを見抜いていて対応します。
脳の仕組みがわかればいつもの自分が気後れすれば、
そこで気持ちが負けて進めないことを知っています。
だからそのときに『やさしいウソ』をつくのですね。
『そんなものどこがむずかしいの?
簡単だよ。
面白いだけじゃん!』
といって脳にその言葉を信じ込ませてしまう。
肩の力を抜いて強気で燃えてみる。
気持ちや考え方なんてどこに基準があるでもない、
実に可変な存在です。
難しいと思うメモリも、
「私は問題を解決する1.5倍私は努力するから、
だから簡単だよ。」
と腹を括ればどうでしょう。
取り組む意欲が出て意識を集中すれば、
このときに初めて側坐核が走り始めます。
これを走らせることができればこっちのもの。
集中力が活かされれば作業は進み、
作業が進んで成果が出れば気持ちも乗ってくる。
「作業興奮」が続いて側坐核が活きるんです。
そういう問題なのです。
大変な問題なら150%の努力をしても、
80%くらいの成果かもしれません。
ですが脳をうまく裏切ることでクリエイティブになったことが実感できます。
こうして心のリミッターをいいあんばいに調整できるようになれば、
側坐核が『やる気モード』になるきっかけがふんだんに訪れます。
側坐核は脳神経の一部ですから、
使えば使うだけ神経ネットワークが強化される。
脳は疲労しないようにできているそうです。
うま〜く自分の脳のリミッターを強気な努力宣言で外していけば、
間違いなくすごい人になれるだろうと僕は信じています。