『仁』っていう言葉の大切さ

小林正観さんの本を読んでいまして、
とても印象深かった言葉がありました。


人にしてあげられる一番大切なことは?
という質問に対して。
人のためにアドバイスをしてあげたり、
助力してあげたり。


そのようなことも大切なことです。


ですが究極は違うようです。


『仁』っていう字があります。
仁義なき戦い」を思い浮かべてはいけません。


『仁』とは「ニンベン」と「二」で出来ています。
二人の人が寄り添っているという意味のようです。


ただそばにいてあげるだけ。


実際にそばにいてあげられれば嬉しいことこのうえありませんが、
相手の存在をそばに感じていられるだけでもいい。
離れていてもかまわないそうです。


とても素朴な回答のように思えましたが、
胸の内側が温かくなるような思いでした。


相手に助力してあげたくても自分にはその力や財力がない。
そのようなときに自分を責めてしまうこともあるでしょう。
でも相手に自分がそばにいるよというメッセージを伝えられる。
それだけでもとてもありがたいことなんですよね。
大きなプレゼントを気前よくいただけるよりも、
「そばにいてもいい?」と言われた方がうれしい。


自分の胸の内でそばにいてくれる親、兄弟、友人。
大切にしなければいけないなと、
改めて思いました。
自分からは連絡をあまりしない方です。
これが一番寂しいこと。
不徳なことをしていたと、
ちょっと申し訳ない思い。。。


終末医療の現場で奮闘する医師や看護士。
救急で働く医師。
ブログで「なにもしてあげられなかったことがる」
という自戒のメッセージが書いてあることを見つけました。
でもそばにいてくれる人なんですよね。
先生方が。。。


人はいつでも大切な人の心のそばにいてあげることはできるように思います。
「なんだ、それだけでいいの?」と感じますが、
そんなことをする心配りや気遣いが人を支えているように思います。


今夜はメールをたくさん書くことにしよう。