『一番自分らしい生き方をしたい』

マッサージ、鍼灸師、整体屋さんやカイロプラクターなど
施術技術に必要なものを考えるといくつかの要素があります。
・問診力
・検査-触診力
・診断力
・治療説明力
・治療技術(手技)
・評価力
などです。


これらが計画的なワークや施術をするときのベースになりますよね。


ですがこの計画だけで語れないところもあるのです。
それはカウンセリングによる癒しに近いものかもしれません。


私が幾度か読ませていただいた本、
書籍『鍼灸の挑戦』(松田博公著/岩波新書)の
p200〜p201より印象的な部分抜粋させていただきます。

        • ここから----

「患者さんて、鍼灸で気血を巡らせることでよくなっても、
元の生活に戻ると再発して、また来るんです」


「患者さんが病気をきっかけに魂の奥底の
本当の自分に出会うと生き方が変るだろう。
そして真の癒しが訪れるだろう。
その手助けができる治療なら、やる価値がありそうだ」


がんをはじめ難症の患者さんと付き合ってきた。
「気づき」が訪れると、たいていの人がため込んでいた感情を吐き出すように泣きだし、そして症状が劇的に改善する。


「一番自分らしい生き方をしたい。
そうすれば病気も完治する気がする」


「本当の自分を受け入れると、
おのずから自分は生かされているという意識が生まれます。
それは、地球に生かされえいる自覚になり、
そのことに心底感謝できれば、
地球を汚さない生き方を選ぶでしょう。
そうすると病気になる人も少なくなると思うんです」

        • ここまで----

「一番自分らしい生き方をしたい。
そうすれば病気も完治する気がする」


自分の内側の生命力を揺さぶるように響いてきます。
自分らしい生き方をしたい。
だができないときもある。


そのようなときの精神的ストレスは、
肉体にも影響が出るのは明らかです。


頭の中で『この条件があるならば、自分らしい生き方をできる』と考え、
その条件に満たなければ自分らしい生き方ができないと感じてしまう。
条件付きの自分への愛情が先立ち、
無条件に自分を愛してあげることができなくなる。


自分なんかが本当に生きたいように生きられるわけはない。
夢ばかり追っていてはダメだ。
自分のペースで生きていては、
孤立するのではないかと心配。
どこかに閉塞感がある。


その閉塞感に慣れてしまうと、
閉塞した感覚さえ気づかなくなる。


そんなとき
「一番自分らしい生き方をしたい。
そうすれば病気も完治する気がする」
という言葉がでてきたのかもしれない。
無条件に自分を愛し受け入れる気持ちが芽生え根付いたならば、
硬直した心が緩みだしていくことだろう。
その緩みが波動となって肉体まで緩ませる。
その閉塞感からの解放が、
自分の体を治してくれる大切なものだと本能的に人は知っている。


そういうこともあると思いませんか?


まさに心のケアをこの本で語られている先生はなさっておられるのですね。
素晴らしいことと感動いたします。
ただ一部抜粋分だけでは私が何を感じたか解らないでしょうから、
気になる方は図書館とかで本を借りて読んだりしてくださいね。^-^;