ボディワイズの施術とご縁があるかどうか

信じることができるかどうか。


これはとても大きな差を生むことがあります。


先日、ひさびさに多くの親族と会う機会がありました。
そのときに私のいとこにあたります40代に入ろうとする男性の母。


いとこは子供のときは辛い喘息。
そして今はアトピー性皮膚炎が強くなりすぎ
視力を失いそうだというほどの様子だそうです。


私は施術をしているということは知っているのですが、
親族が集まるところで
「どうだ!私の施術技術をみよ!」というようなことはないですよね。


施術院では、まったくアトピー性皮膚炎に対してアプローチできない。
そこが頭の先にたってしまい、
叔母:「整体では。そんなに治るものではないんだよ」と。


私の悪い癖で、自己PRが下手です。
「ぜひうちで施術を受けてください」という言葉が出てこない。


私:「そうですよね。
症状が進んでいるアトピーを改善することは整体では難しい側面もあります。」
という現実的な見解を伝えるにとどまってしまった。


大なり小なりアトピー性皮膚炎をケアする大変さを私は知っています。


私のやり方が他の施術の仕方と比べて、
そう劣るものとはおもえません。
アトピー関係の整体やオステオパシーやその他多くの書籍部分は
すべて当然ながらチェックしております。
それでは対応出来ないことを体験し、
独自にやり方を考え抜いていきましたから。
丁寧な知識や体験の積み重ねで、
施術者として最低限のレベルは押さえられたと思っています。


私のような手技を利用せずに、
気功などで奇跡的なやり方で直していくというのは別として、
手技での対応の大変さは並大抵のものではないのです。


リンパ液がしみ出して包帯を巻いた状態でお見えになられた方もおられました。
記憶するところでは数十名はおられたと思います。


そのなかで私がここまでくれば体質が好転したと、
ほっとすることができるまではその方々のなかの
2/3ほどのお客様方。


このお客様方がいかに粘り強く施術を受けに通ってきてくれたか。
少しずつの進歩でも歯を食いしばって通ってきてくれたことか。
代謝が体の末端まで十分には行き届いていない。
そして老廃物が長年にわたり蓄積している状態。
好転反応でかえって酸化したリンパ液が廃液されたときの不安。
今までは毒素を溜める一方だったのが、
代謝体力がついてくるとそのような不要な毒素があったことに気づき、
それを癒し清めるように排泄してくれようとする。


気がとおくなるような辛さ。
眠気、だるさ。
そこを粛々と耐えて希望を持って通り抜けていく。


そうある状態が3日ですむか、2ヶ月かかるかはわかりません。
ただ私は目の前のお客様の身体をみてそうなることを把握したときには、
そうなるかもしれないと先に伝えることがあります。


そう言われた本人はそのときはぴんとこないのですが、
あとでそうなったときに「このことだったのか〜」となる。
ただこれは異常なことではなくてこちらが先に把握していることと
認識出来ているからこそ耐えられるということがあるのです。





血圧の上が120前後でしたらこのこの辛さも少ないのですが、
血圧の上が90前後の人は血圧が正常値に変わるまでつらい。
低血圧では体の中に流れる川の流れにような血流が滞る。
それによる体内の浄化力が発揮しづらい。
その月日のうちに細胞内や各器官内部に蓄積したものは多い。
外見で表面上あらわれる部分ではなく、
皮膚の下の世界の話になりますから、
そこを把握していただきづらいのです。
ですがそういうところはあるのだと、経験的に痛感します。



それは私と相互の信頼関係がなければ耐えられるようなことではない。


そして改善した後は、
本来のその人のあるべき姿に戻っているのですから、
なんら「普通」に戻って一瞬はほっとするのですが、
一晩すればそれは当たり前すぎる状態ですから。
改善してしまえば、
風邪を引いても苦しかった喉の痛みや高熱でのフラつきなんかも忘れてしまうのと同じようなもんです。


そういうものです。


そこまでクリアできて私もほっとします。^-^;



お客様自身が私どもの施術を必要と考えていただけて
私がその期待に添えるように必死に脳内のハードワークをしていく。
実際に施術をするのは数時間かもしれない。
でも脳内でおこなう施術構成の計算は数十時間かけている。
骨が折れるこの事前の準備作業をするかどうかが、
お金をいただけるかどうかだと考えています。


もともと主訴を対処的に対応することは念頭にないので、
お客様の身体をつぶさに観察してお客様自身が気づかない問題点をみつける。
それをひとつやふたつではなく、幾十も幾百もとなりますね。
アトピー性皮膚炎」と大雑把にくくった言い方をしますが、
体の問題箇所はまったく各人が個別なものなのです。
ただアトピー性皮膚炎というククリの中でいくつかのオーバーラップする
パターンが一部存在するということでしかありません。
各人への対応法は似てみえても、個別にかなりのカスタマイズがされます。
だからその私の努力に比例したぶんだけは成果が生み出されます。


叔母との会話中。
そのようなことを説明したくても、
そのようなことを説明できる状況ではなくて。


施術に関心をもたれるかどうかは、「ご縁」なのでしょうね。



もしアトピーのいとこに直接会う機会があれば、
そのとき本人に施術について興味があるか聞いてみようかと考えています。
できれば私が対応させてもらって、
なぜアトピー性皮膚炎の状態を歪んだ胸骨、胸椎、腹部奥の硬化、
その他多くの諸問題が自身のなかに眠っているのかを知ってほしい。
そのようなものが体内に眠っていると気づけば、
「じゃ、これをどうにかしなくっちゃ!」と積極的な行動を取れるようになる。
それで重いアトピー性皮膚炎が完全に改善できるとは私も思いません。
アトピー性皮膚炎の理を知っていれば当然ですよね。
ただこれをしないとケアできない部分があるということも知って欲しい。
それを気づかねば遠回りをすることもあるのですから。


ボディワークとは症状が重い方ばかりおいでになられるというものではなく、
健康や美容をキープするため、
運動能力を向上させるためなどの目的の方々も歓迎。
ボディワイズにおこしいただく方が、4割前後ですがおられます。
気軽なボディメンテナンスとしても活躍してます。


そのようなときには私も「ちょっと、ちょっと。こうするとすごいんだよ!」
と気楽に嬉々としてお話ができるのですが。^-^)