10キロ前後のオモリの静止圧によるリリース法

最近、施術法を研究していて気づいたリリース方法。


あまり具体的には言葉で書くことは難しいので、
概要のみをイメージしてみていただければ幸いです。




お客様の身体の現状で下記の設定は、
逐次変えなければならないが、
一般的なケースワークとして数値は上げておきます。


10キログラム前後の重さのオモリで鉛直線に、脊椎や筋上に圧をかける。
私は3キログラムのオモリを、3〜5個を立てに並べて据え置く。
30秒、場合により60秒など、静止した状態で圧をかけ続ける。


もちろん痛みがあるときはオモリのグラム数を少なくしていくか、
状態が思わしくない深刻な炎症がそこにあるから止めておくこと。


また当たりが強くならないようにタオルや他、アタッチメントに
クッション性を適量だけ持たせるよう工夫をする。
ただしクッション性が強すぎれば、その効果は明らかに半減する。


オモリを押さえる私の体をオモリの重さに加えることもできる。
ただしそのときは鉛直線に向くベクトルを崩しすぎてはならない。
私の体の重みを生かさなければならない。
そうするためには手をオモリにかけているが、
その部分はオモリに触れて接着しておくだけ。
動きのは地面に接触している足裏や膝部分などを押し込む力からだけ生じさせ、
上半身は極力、頭と首と胴体がひとつのまとまりあるユニットとして取り扱う。
上半身をオモリに使うときには足裏や膝などの地面に設置しているところから
適宜傾斜をかけること。
そうすれば自らの身体を重り化させることができる。


ただオモリを一生懸命押さえていこうとすると、
手や肩や腰に力みができて、すると顎もこわばる。
それでは効果がでないばかりか、オモリの中心や重心をとらえる能力が持てずに、
大きなオモリをお客様の怪我を誘発するものに変わってしまうので、
剣術等の手の内という意味が体得できていないと安全には扱えない。



そんなことを注意しながら圧をかけていく。
するとうつ伏せで脊椎の上に圧をかければ
脊椎の周りにある固まりきったような靭帯が緩みだし、
同時にそのまわりの起立筋がグニャリと緩みだした。
その緩み方は、その該当部分の起立筋に加圧をして
摩擦熱を起こすように動かすのとは異なった成果だった。



こするようにオモリを動かすのは、
相当な注意力と力を要すのだが、
オモリを重ねて一定圧をかけるだけならば、
これを安全にできるように指導を工夫すれば、
可能性として、ある程度の施術経験があるものならば、
誰でも容易に身につけられるだろう。


ですがいい加減にやれば事故が起こる危険があるので
一般の方にいきなりやってみましょうは無茶な話ですが、
オモリの量を低減させて成果を少なくしていくことであれば比較的安全かつ効率的に家庭内でもできるかも。
整体の勉強をしないで関節をボキボキ言わせるようなスラストは研究したことのない人はすべきではないが、
そのようなリリースのときのリスクが少ないが成果が大きいだろうリリース法となるのかもしれない。
はじめて、これなら私が望む成果が、一般の人達にも享受できるようになるのだろうと思えた。
そんなことを思える原石のような気がします。


やっと、、、ここまできたなと思います。





そして肋骨や胸骨や鎖骨という骨折しやすい胸郭部分。
ここは瞬間加圧をして角度が悪ければ簡単に骨折する。
それが3キログラムのオモリをひとつずつ積み重ね徐々に加圧することで、
それ以上オモリを増やされれば痛みが強いとなればそこでオモリのリミット。
そこで積むのを止めておけばいいとわかる。
大胸筋などに圧をかけて30秒ほどすると、
ぐにゃりとその部位がリリースして呼吸が
明らかに楽になったと感じられたり
腕の可動範囲が大きく変わったりもする。



そしてまた強い炎症を持った問題の箇所や局所をピンポイントで押さえ過ぎない意外は、
20kg程度の圧をかけられても、
それほどの重さの圧が自分にかけられているなんて、
まったく気付かれない方も多い。


そうするには術者の集中力も必要だとは思うのだが、
不思議がられることが多い。


そのようにすることで私が当初予想した以上に深層までリリースができてうれしかった。