内観フォーラムに参加させていただいて

1月7日。
内観法のフォーラムが青山大学で行われた。
そちらに参加させていただきました。


内観法』とは。


私も以前にそのような名前を聞いた記憶があるなと思いつつも、
詳細はまったく存じ上げませんでした。


フォーラム参加の前に、
内観法の初心者本を読む。


ひとりカウンセリング的なのか。


Wikipediaで内観法を調べると、


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内観療法とは、本来修養法として開発された吉本伊信の内観法を医療、
臨床心理的目的のために応用する心理療法(精神療法)のこと。
1960年代から精神医療現場に導入されるようになった。
1978年には日本内観学会が発足している。
また、国際的な評価も得られており、
2003年には国際内観療法学会も設立され現在に至っている。  
吉本のやり方をほぼそのまま行う内観原法と吉本のやり方に変化を加える内観変法がある。
また医師などの依頼で民間の研修所で行う場合と、医師が中心となって病棟内で行う場合がある。



内観療法の手順


病院で行われる場合と、民間の研修所で行われる場合があり、
以下は標準的な研修所で行われている方法である。
母、父、きょうだいなど、自分の身近な人(時には自分の身体の一部)に対しての
今までの関わりを、


してもらったこと
して返したこと
迷惑をかけたこと


の3つのテーマにそって繰り返し思い出す。


これにより自分や他者への理解・信頼が深まり、
自己の存在価値・責任を自覚する事によって社会生活の改善につながると考えられる。


また内観療法は大きく分けて、内観研修所や病院で一週間篭って行う「集中内観」と、日常生活の中で1人で行う「日常内観」の2つのステージに分かれる。


集中内観では外界からの刺激が遮断された道場の中に、
屏風で狭く仕切った空間を作り、
その中で朝6時から夜9時まで続けて上のテーマについて一週間、
(6泊7日または7泊8日)内観していく。
途中1〜2時間ごとに訪れる面接者に対して、それまでに思い出した事を話す。
それに対して面接者は共感的態度で耳を傾け、かつ必要最小限の返答で応える。
その過程ではしばしば劇的な価値観の転換を伴うことがある。


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興味深いことに、
そのフォーラムの会場に入ると、
個人的な感覚であってそう宛にはならないかもしれないが、
眉間部分がぐぐと指で押されているかのような感覚がある。



そういうときは、
何らかの大切な考えのヒントがそこにあるという。
そちらに意識を集中していけよということだろう。



私が一番、内観フォーラムを通じて感じたのは、
内観フォーラム主催をなされた青山大学石井光教授が、
人はすべて教育というマインド・コントロールをされているものですから。


するとその教授の関係したゼミ生が、
洗脳とマインド・コントロールの違いを解説。
それは興味深い内容だと思う。
洗脳は、強制的に肉体に対しての懲罰なども伴うようなものもあるのだが、
マインド・コントロールは、無意識に相手に何を考え判断するかについて、
他人(または共同体感覚的意識)に価値判断を委ねてそれを尊重していく。


洗脳もこわいが、マインド・コントロールも始末におえない。



おそらく『洗脳』とか『マインド・コントロール』とかは、
すでに嫌な印象を植え付けられるような手垢がつきすぎて、
自然とそこから遠のいて身を守りたくなるものです。


ですが、、、
まっさらな状態でうまれた人間ですから、
何かに染まらなければ社会もできないし、
裸のままでは生きても行けない人間です。



人間の脳も、
パソコンのプログラムと同じようなもの。
ときにはこころもプログラムされたもの。


「自分」という一定の変数を含む公式ができあがっていて、
あらゆる状況に対処できるようなプレーンなアルゴリズムを形成している。
すると「自分らしい考え」が、
どのような状況にあったとしてもはじき出されていくことだろう。


そこで他人が多く関わって良い考え方はこういうものだと教化するという、
知恵を授けていただけることも大切なのだが。
「自分」らしい状態が、現状、あまり好きになれない。
そういったときには「自分を変えたい」から、
脳のなかの自分の見方という変数を変える必要が出てくる。


そのようなときに、
家族などの共同体感覚的つながりを密に感じることで、
自分を変えることができるのではないかという考えだ。



自分を作り出すに至った経過として、
多くの影響を受けてきた家族とのつながり。
そこを根っこから正面切って見つめていき、
自分を変えていく。



正直、親や兄弟が、どこまで自分のことを考えていてくれているのか。
それは、親や兄弟、親類縁者に直接聞いてみるのが一番いいのだろう。
すると、「さほど、あんたなんて、かまっちゃいられないしね〜」と、
覚めた答えが来ることだってありえる。
感動的なことも親から聞かせてもらえるかもしれないが、
得てして、それほど欧米のような家族に対しての愛など、
言葉に出して言えるような過程に育っていなければ。
その言葉が出てこないからという現状に、
ストレスを感じてしまうことになるだけだろう。



でも、そのようなところを直接、母に尋ねるのではなく、
自分の内側に問いかけていき、
本当に必要不可欠である共同体として生きるもの同士の感覚を呼び覚ますことに主眼が置かれた。


人の心は、自分の内側の変容でなりたっていける。
そこには、個の思いやりある気づきや発見が大事。
そこに気付き始めたら、
親からいつもおねだりをしたがっていたお子様から抜けだしていき、
大人の愛情が芽生えてくれることだろう。
その大人のセンスは、
一度芽生えれば他方に渡る社会性を円滑にしてくれるような、
強力なものとなり人生を明るく導くものと変わるだろう。


そこに親、兄弟、親類縁者との関係性を見つめなおし感謝の気持ちを、
分厚いケーブルで多量の情報を双方向に送れるかのようなパイプを作る。
それは別段、すでに亡くなっている親や祖父母のことであってもいいのだ。


人とのつながりを、感じる力。



そこが、しっかりすればいい。




アドラー心理学のアルフレッド・アドラー博士も、
人が幸せに生きるには、
・自分が好き、
・他人を信頼している、
・他人に貢献して生きていくことができる

という3つがあればいいといった。


この3つがそろわなければ、
どれひとつかけていても、
勇気をくじかれている人
といわれた。


つまり他人を信頼するという力が内観で育てられ、
そんな信頼できる自分が大好きになり、
信頼している相手なんだからちょっとでも手助けしたい。
そうなっていくようなサポートをすることを、
アドラーは「勇気づける」といっていた。


内観は「勇気づける」力があるんだろう
勇気を得た人間は、強い。
ちょっとやそっとじゃへこたれない。
それは、すでにとても幸せだからだ。


真に幸せに包まれて生きている実感があれば、
幸せを引き寄せるような脳が気配りをする。



好循環がそこに生まれ出せるだろう。




不幸から抜け出したいと必死であっても、
不幸を嘆き、
そうしている自分しか見えなければ、
それが自分らしいと当てはめてしまう。
そういったころあいでは、
自然と不幸を引き寄せるし幸運が訪れても脳がそれを自分にはふさわしくないとして
しっかりとスルーしてしまうものだ。
機械的にそうなされるだけなのだ。



悪循環は、そんなところから生じるのだろう。



今の現状、混乱した心で、
自分の胸の内側の世界で、
他人が好きだとか信頼しているとか、
そういった言葉を語りづらいものであっても。
軽くだけでも口に親兄弟やご先祖様にありがとうの言葉をだすようにできればいいと思う。


たとえ、難ありな親兄弟でも、
そこは自分が見方が大人になるための修行だろう。
つらい感じになるのではと思います。


そんなときには、
もし内観法に関心を持たれましたら、
内観のセッションを研修所などへでかけ受けてみてはいかがでしょうか。


また定期的に内観フォーラムをなさっておられるようなので、
そちらに参加して情報をえてみてもいいのではないでしょうか。
青山大学の学生の方々が、いろいろとお世話をしていただいて、
感謝の念が募ります。
ありがとうございました。m__m
貴重なフォーラムで参加させていただけてよかったです。



また知り合いの方が、
去年にゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想の10日間コースを3連続受けてきたという。


私もヴィパッサナー瞑想の本は多数出版されているため数冊、目を通していて、
内観法は知らねどもヴィパッサナー瞑想のほうは、少なからず馴染みを感じていた。


内観法が、ヴィパッサナー瞑想にも合い通じるところがあるのではないか?


フォーラムに参加している方の中にもヴィパッサナー瞑想を経験した方がいるようでした。




それに内観法について、
変な宗教団体のやっていることじゃなかろうかということで、
内観法に関心あり内観フォーラムを参加した親御さんがついてきていた。 ^-^)


実に仲の良い親子じゃないの。
私にはそう思えた。
幸せを実感して生きる。


親の子離れとか、
子の親離れとか。


テレビのワイドショーで懸念している視点もあるが、
十把一絡げにして取り違えてはならないところもあるのですから。




ただフォーラム中の10分間内観というショートセッションで、
驚くほど意識を失って眠ったようになっていた。
なにも、覚えちゃいない。。。


少しずつ下半身の力を強化するトレーニングを始めているので、
力を意図的に振り絞っていく練功十八法的な感じの練習でして。
膝下の使い方が、いまいちわからない。
つかめない。


これがつかめないと、施術の再開ができない。。。ーー;


だからその練習で最近はくたくたな感じで、
眠くて暗くすると意識を失うこのごろでした。