姿勢筋と位相筋の対と関係を読んで施術をすることが、骨組みをそろえ整えるためには必須というお客様もいます

多くの「前後屈」が強くなっているケースでは。。。。。
{姿勢筋}が過度な委縮があらわれて、
{位相筋}は虚脱した伸びて力を失っていきます。


たとえば膝の重篤の故障があらわれている方の場合。
私がいままで施術させていただいたお客様の割合からみれば、
多くの割合で過度な前後屈が内在しております、

この場合、正直に言えば、すでに姿勢筋が強く委縮し続けており、
不安定さを身体に施術という外圧をあたえることでカラダが今までの立ち方を変えて
立位のバランスが変わる。
それは別な言葉で言えば、不安定になって立つという状態です。

そうなるとそういったぐらつきを押さえ込んで立たなければならなくなるため
姿勢筋の委縮が5割増しとかさらにそれ以上の{姿勢筋の緊張}が現れるのです。
だから施術を受けてもかえってカラダがよくなりません。
それどころか、未熟な技術で施術を受ければかえって悪化します。

重篤な膝の故障を起こしていれば、すでに体内へと多大な骨格筋のアンバランスという負の遺産があるので、
そのような負の遺産は崩壊しやすくて手を付けるのは容易ではありません。
慎重さがあったとしても、息を詰めるような緊張をもって脳でそこで生じるリバランスの落としどころを見抜くことが大切。

巧妙に仕込んでいるんです。
身体を壊さないような安全性を優先にしつつ、
現状を変える仕組みについて。通常はアライメント調整や部分修正をすれば済むところですが、
そこに留まらない計算が必要になってくるようです。

そのとき施術をする者が姿勢筋と位相筋の動作の違いを理解して解く目があるかどうか。
そこに計算のための鍵のひとつがあります。
それも重要なカギで、それを持たなければ、多くはぎっくり腰や仙骨痛のようなことが急性ででてきたり。
好転反応とはいえないものが現れてきます。

なので姿勢筋と位相筋の読みがあるかどうかで、
その後がどのような放物線を描いて、よくなるか、現状維持か、急速に悪化するのか。
変化してくることがあるのです。





前後屈1.png


先日、膝の重篤なお客様がおられ、膝で問題があるというのは、多くの割合で骨盤が内部で大きな前傾となる部位があり、
姿勢筋と位相筋のバランスをミリ単位で整えていかなければということがあります。
ただ力まかせに操作をしようとしても、すでに姿勢筋が骨化に似た硬さがあれば、
甘い操作では変化がなく、微妙な変化では症状悪化の歯止めにもなりません。
膝が状態が悪化すると、全身の関節の詰まりが強まって呼吸力が半減していきます。

どっかで断ち切らなければ、ずっとその大変さが続くのです。

すでに進行が末期となっておられたため施術で解決できる範囲を超えていたのですが、
私自身ができることをみつけ、
解き方を、または対処し対応する方法を相当に考えて、
日進月歩でやり方を見出して変えて進めてきたのです。

そしてコロナ禍で私が施術を完全休業していたときに、
お客様が膝の手術に踏み切って、
膝痛の呪縛をなくすよう歩みを進められていました。

それから施術の対応として範囲内といってよい状態と変わり、
私の手で感じたことでは、施術をさせていただくたびに積み重ねて解く部位の深さが着々と改善へ積む経験へと変わりだしたこと。

施術前で立ち姿を見たとき、
横から見た骨で立つラインが見えていました。
姿勢筋がよみがえってきた状態が維持できるよう、
お客様本人が見出せたという印です。

^-^

これが見えて、いままでは手術後の膝周り周囲は負担をかけたくないため触らずにいました。
手術側の脚の芯がどれほどまで状態がしんどいものかはわかっていましたが、
見極めなしで姿勢筋が使っていない状態で先走り手術後の脚を解きすぎれば、
かえってさらに姿勢筋が2~3割増しで縮んでしまわれて一気に悪化へと舵を切るのです。

なので毎回、つとめて笑顔でねちねち、ねちねちと、
立ち方や歩き方など、他のお客様へのアドバイスの3割増しでいってきました。
すでに足腰がきびしくいたみがあるという状態だとわかっているので、
深刻さが突出していなければ、こんなねちねちいわずに待つのですが。。。

そういったことがあって、
お客様本人が姿勢筋を立派に使っている姿をみて感動でした。

これで安全に膝周りというお客様がずっとずっとつらく思い続けてきたところを、
以前のセーブをかけていかざるをえないリリースという最大の難点が消えたところで手技をさせていけました!
それ以前の施術をしてきた個所とは、全く違う、核心部を含めたリリースです。





姿勢筋と位相筋の違いをマッサージを含めた手技療法ではあまり深く解説してないような気がします。
多くのテキストをみても、そう。
この差異をしらなければ恐れが抜けないような気がします。
このたびのような膝に重篤なダメージがあるお客様の場合、
特に姿勢筋と位相筋の特性の違いと相互筋として対になるものの組み合わせが読めなければ難しい。

正直に言えば、カンペキに私どもはお客様の状態を読み切ることはできません。
慎重さを持って対したとしても限度があるので、
それがつねに恐れにつながります。

施術をすることで、未熟な自分の手でかえってお客様の体を悪くさせやしないかという恐れがある。
だから少しでもその恐れを軽減させるために、
お客様を正面から明るく見つめることができるようにするために。

お客様の体内の骨組みを想像して見いだしていき、
その骨組みがなぜそこに置かれているかというテンセグリティの姿勢筋と位相筋のバランス関係を察知するといいでしょう。
それができてくると、この筋の一本のどこを解けば、他の広義で言う関連筋群がどのような状態の変化へとつながるかが見えてきます。

筋肉と神経の状態が理想の立体構成の骨を組み立てるのです。

そこが見えてこないと、特に重篤な膝、腰、首等の問題を抱えておられる方の施術は、
巧くないことが起きやすいようです。。



ずっとお客様には、計算が難し―とか愚痴ってしまい申し訳ありませんでした。
どういった計算をしてるかなどは、まったく解説することなく、ぶつぶつ言ってたので、
さぞや怪訝な感じであったことでしょう。

 ^-^;



お客様の様子をみて、よかったなぁ。
こころから、そう感じました。







また他のお体の状態が重篤ではないお客様の場合は、
ここまで熟考して解き方の計画を立てなくても、
外圧という施術作用をあたえられても大丈夫。

みずから変化に即応してリバランスしていき、
新たな姿勢を、とくに改善された居心地のいい姿勢を体験したら、そこで得た体験知を持って、
新たな姿勢を構成しようと。
おのずとしていってくれます。

筋肉の伸び縮みがうまく起きているようなゴム弾性がしっかりあるようでしたら、
関節のずれからちょっと掛け違っていたところを正すような程度のことで、
身体の状態を芋づる式に変えることができます。

じつはこの芋づる式に身体を変えるときの読みに姿勢筋の連携性が関与してきます。
ただ、二足歩行する人間なのですが、
その実、四足歩行の生き物としてそれをとらえなければわけがわからない点が出てくるでしょう。
そうした見立ての拡張解釈をする視野を育てるのも大事なのだろうなと思う次第です。