身体づくりのできた人の安定体崩すのは、私には無理でした。 ^-^; いやぁ、、、おどろいたです。

先だっての施術で、
しんそこ驚いたことがありました。

以前、ブログで書かせていただきました、

身体づくりに取り組むことこそ、ボディワイズの描く理想の社会像(目黒不動尊の福珠稲荷前で)
http://bodywise-note.seesaa.net/article/490270558.html




こちらで紹介した身体づくりは、ざっくりした内容でしか紹介しておりませんが、
施術をお受けいただくお客様に対しては、
ステップバイステップの階段を上に進む形でもう少しわかりやすく詳しい内容をお伝えすることがあります。

そのときのこと。

「身体づくりは、微差を埋める繊細さを読み取る息遣いで自分を制御することだ」という内容を、
人体の部位をいくつかに分けて微修正をかける要領をお伝えしました。
じつはこれは、他のお客様にはまだお伝えしていないことです。

それは、、、コロナ禍の影響のなかでも、
「鈴木君のところは電車ですぐだから」といって、
アフターフォローの施術から現在まで通い続けていただいておりました。
(多謝!!ありがとうございます!)
そしてアスリートではないのでしょうが、
筋感覚や身体をどう操作するかという操作の勘所を的確にとらえることができておられます。

「数ミリの微差変位を感じてそれを埋めると、反動がすごいから、参考にだけ説明を聞いてね」と前置きをしつつ、
身体づくりの微差変位を埋める操作の大切さと、実際にお客様の場合、どのようにそれをなせばいいかをお伝えしました。

複数の微差変位を埋めるよう指導されると、多くの方は、ひとつの部位の位置を決めても、次の別の部位の位置を動かすと先に決めたものが狂う。
それが繰り返されて、まだまだうまくパフォーマンスが底から発揮できるものではない状態になる。
だが、それでも胸の胸骨のこの一点を押されると、重心安定ができてなければカンタンに崩される点を推すと、
それでも先ほどの通常のその方が立った時にはへにゃと崩されたものが、なかなか崩されにくい状態にはなる。

その変化は、圧をかけて胸骨の一点を押して崩そうとする私にも崩しづらさからわかるし、
圧をかけられるものも「あれっ?なんだか安定してるぞ!」と体験を通して理解できます。

そして、私はこれ以上の力をかけてしまえば重心が崩れて倒れるという直前で止めるので、
お客様には、確かに身体づくりの要領が身に付けば身体が安定するんだという印象付けができるのです。
それはある意味、申し稽古のようなもので、お客様の中の潜在している可能性を引き出せることが目的。


ですが、せんだってのこと。
そのお客様が身体づくりの流れの微調整をなされた後、
お客様の胸骨の「ここを押したら大の男でも簡単に崩せるという要点」に触れて圧をかけました。


ここからは、私の心の声です。

「確かに、しっかり重心が安定している。

 それじゃ、もうちょい、圧をかけてみよう、、、

 あれ? 安定しっぱなしで、私の圧が負けてる、、、?

 それじゃ、もうちょい、圧をかけてみよう、、、

 この圧は、私の体重を私の手の骨を通して移動させて20キロの重みを一点に配る圧。
 そんな圧だから、ある程度、合気柔術をなさっておられる方も、揺らぐはずだ。
 (私自身、大人げないと思いつつも、壁に負けて焦りだしています)

 あれ? 安定しっぱなしで、私の圧が負けてる、、、?
 な、なんで、ですか?

 お客様は、普通に話をしている。。。」


そこで感じたこと。


人間って、すごい。


重心の安定がはかられた状態では、
気血の流れ、津液の流れがもっともスムースになる。
それは脊椎のような中心にある大黒柱が、呼吸により下方へと上方へとのびやかに伸長収縮をする。

たとえば、
ぞうきんを絞るとき。

以前は私は濡れたぞうきんの端と端を持って、とにかくねじっていた。
だがそれでは絞ったときの水の切れが悪いことに思案していたのです。
すると、いったんぞうきんの端と端をピーンと引き延ばした状態にしてからねじるときに、
先ほどの倍以上の水が楽々滴ることでしぼり作業が格段に効率が良くなることに気づいたことがある。

これは、私が施術をするときにも筋を伸長させることで、内部の停滞した液を数倍も効率よく流れを創ることができることに気づく元になった。

(身長が脊柱の部分狭窄等によりショートしだした方は、
 多かれ少なかれ、循環器やリンパの流れの問題が内部に現れていることがほとんどです。
 そうなったなと思える方は、注意深く現状を観察していただければ幸いです。)


そして実はこのお客様は、指示の理解の咀嚼力と身体操作の技術と身体感覚のよさから、
理想の脊椎の大黒柱の上下の伸長収縮がなされた瞬間があって、
こうなったときに体液の流動の停滞部が大幅改善されることで、
内部的な血や津液が停滞部位にいつく元が消えていく。




そうなると、私がそこで手を触れてどこに向けて圧をかければ崩せるかが、
まったくもって想像がつかない状態に陥ります。


まだこちらのお客様は胸椎や腰椎で詰まりがあって、この圧勝のパフォーマンス。。。


合気柔術をなさっておられた方だって、
私が脇を絞めて呼吸を読んで、胸骨に手先を当てているが意識は胸椎11番に圧をねじ入れれば、
ぞうさもなく崩せたのに、、、。
まったく、かなわない。だめ、、、じゃん。


あーあ、負けたな。これは、、、と、くらっとしました。^-^; 
私のお客様の胸骨を必死に押す中指が痛々しくぷるぷる震えがとまらないのです。

私は表情に動揺が出ないタイプなのでお客様は気づかなかったと思いますが、
かなり狐に騙されたかのようなことでした。




私自身、実はこのときのお客様から希望をいただきました。
そのおかげで、また自分自身に変異の微差を埋める操作をするように取り組んでいます。

私の場合、これをすると、必ず便秘や下痢のひどい症状が現れてしまう。
下部腰椎のずれが正常に移動されるように強制しているわけですが、
いままでのずれていた自分のそこの起き続けた位置から離れたとき。
そしてそれが微差を埋める微調整であればあるほど。
そしてそこいイメージを描く力が同時進行で歩んだときに、
やっぱり今回も、地味にそこに苦しむことになっているのです。
あとは背中がバリバリになって、緊張がひどいような錯覚を感じた。
それは凝ったためではない。
やわらいだときの麻痺部分からの異常を聞ける状態に移ったときの苦しみです。
実際のところ、筋肉が硬化して苦しむときの苦しみは耐えることはたやすいが、
やわらぎが進んで内部の筋の炎症が顔を出したときの苦しみは耐えがたい。


筋硬化が進むと苦しいんじゃないのかと思われるかもしれませんが、
筋肉の硬化が深部に届けば血行不良の進行で、虚血状態が現れます。
そうした虚血からは痛覚神経を働かせることができなくなるため、
苦痛を感じていた部位が麻痺をし始めるのです。
自らがその苦痛に麻酔を打つからです。



ですがやわらいだときの麻痺が進んだ時は、そうしたマヒが起きることがなく、
さらに麻痺していた痛覚神経が覚醒していく。
心の根っこを削るほどの痛みは、元あるカラダの状態に回帰するときにでます。
そこが癒えるまでのレベルまで微差を埋める微調整をして、乗り切るしかない。
またはその苦痛に負けて、元の変位に帰るか。



情けない私ですが、苦痛に負けて元の変位に戻したことが3~4回はあります。
まじめに心を折るほどの苦痛だったからです。
私は腎や肺に幼少期から器質的なネガティブなものをもって生まれてきたため、
そこにまで改善への手を出すようなそぶりをみせたときは、
容赦ない苦痛が内側から満ち出てきます。
そして数日、息も絶え絶えで寝込み、計画は途絶えたのです。


そういった失敗談を持つ私ですから、
こちらのお客様には、その私の体験があって、
そういった苦痛や不安がわきおこるところがあって、
参考までにこういったことがあるのですと紹介だけさせていただいたのです。
こちらのお客様も私が微差を埋める微調整を手助けさせていただけなければ、
今回の状態は再現できないと思うので。
「へぇ~。こういうのってあるんですね」と
自分の体の底に眠る可能性を紹介されたと感じ取っていただけたことでしょう。
それでも客観的に観て、
「なんか、不思議なのよね~」という体験がでてきたとうのも、
おもしろいもんですよね~。



そして私が感じたのは。

このような安定体になれた身体づくりのできた者が、施術を提供できたなら。。。
どうなるのだろうか。


そのようなあこがれを感じることができました。