書籍紹介『食生活と身体の退化』という生涯におよぶ衝撃

 


『食生活と身体の退化』
食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響 

内容(「BOOK」データベースより)

現代文明と接触し食生活が「近代化」しはじめたとたん、先住民族の口腔や顎の構造がどんなに打撃を受け、劣化しはじめるか。―1930年代に世界各地で10数年にわたるフィールドワークをつみ重ね、その事実を明らかにして現代人の食生活に警鐘を鳴らしたウェストン・プライス博士の記念碑的「古典的名著」が、いま、読みやすい形で日本人に提供される。


以下映像は、上記の『食生活と身体の退化』を書かれたアメリカ人歯科医が実際に伝統食を摂る者が住まう地へ訪れ、
そうした人々と関わってきた記録映像となります。
英語が苦手な私にもYouTube機能により和文翻訳したテロップがでるようにしていただくと、内容がわかりました。😅


https://youtu.be/nrrA_UmowUw

以下、個人的な話で恐縮いたします。
食生活について、
自身が急性副鼻腔炎におそわれて苦しんだ3年前以前は、
食生活が重要だという思いよりも、
食生活より手技療法で助かる人も多くいるので。。
自分は手技療法に研究を特化しようと考えていました。

ただし様々な漢方やそれらを構成する生薬、
そしてメディカルハーブなどは積極的に研究しており、
相当数の資料をかき集めていましたし自宅でそれらをできるだけ栽培を試みる。
そこ止まりだったように感じます。

いまから考えれば、甘かったと後悔するのですが。
体力を消耗する仕事をこなしたあとの自炊はかんたんにすませたい。
栄養不足による体調悪化は危惧されるものの、
食事をとるよりも疲れ切った体を横たえたかった。

私はいまの様式での施術は50代で卒業する考えでおります。
その研究時間もラストスパートという焦りもありまして。。。
野菜等の調理はドレッシングがかけられるもの、
他は冷凍食品やレトルト食品もいただいておりました。

それが3年前に急性副鼻腔炎になってあまりのつらさから、
食事大事、腸内細菌大事、発酵食品選択しなきゃとなった。

そのようななか、
私は歯医者通いを避けたくて歯を磨いているんですが、
どうしたことか歯が虫歯になるのです。
歯医者さんにいくと、磨き方を徹底指導を受け、私も磨けーっとがんばる。
素直にそのときの指導を思い出しつつ磨くんです。



でも虫歯になる。。。



根本的に私が虫歯になりやすい体質だからとあきらめるべきなのか?

トランプでジョーカーをつかまされたような残念な気持ちになるが、
虫歯にならないよう、できる範囲内をし続けていくしかありません。



そんなとき上掲した『食生活と身体の退化』という本を神保町にある農文教書店で見つけました。

手にした瞬間、
これ、適当なことを書いているとんでも本じゃないぞ。
本を手にした瞬間、強烈な分厚いオーラに感電した感じがしました。


ときどきはこうした不思議な感覚を通して反応が起こるものですが、
このときはぞっとするほどの力を感じたことを覚えています。


『伝統食』をとっていた方々と伝統食をやめて『文明食』といえるような食をとるものの差異が、
写真にて列挙されておりました。
伝統食をとる者たちのりりしい笑顔とは対処的に、
文明食をとるものたちの顎や歯並びがひどくなり
顎の異常は仙骨と腸骨の間にある仙腸関節に異常を同時にもたらすため起こる脚の全体に関わる異常が見受けられた。

写真から受けた衝撃に、
一瞬言葉が詰まる恐怖を感じたことを思い出します。


つまり『伝統食』を摂るものも『文明的な食』に食生活を変えると、
写真に映る文明食をとるものの体のようになってしまうと言うこと。
身体上にかかわる決定的な退化が加わるのだと、
アメリカ人歯科医が訴えている本でした。


私はその本を手にしたものの、
『でも、、今の自分じゃ伝統的な食を摂るべきとわかっても追求しきれないだろう』

そのような諦めの気持ちから、
それ以上の追求はおこないませんでした。



ところが、そのときいっしょに書店に同行した者にその本を見せたところ、
即効でその本の重要性を見抜き、完全読破の作業に取り掛かりました。
蒸し暑く息苦しさを覚える自室にこもる生活を数週間連続でつづけて、
完読のためその本には付箋紙が何十枚も貼られていた。
そのものは食のアドバイザーとして活躍する者で、農にも精通している。
その見地から読み解いた『食生活と身体の退化』の本に書かれた重要点を
昨日話して聞かせてくれました。

著者のプライス博士がどういった研究活動をしておられたかを教えられ、
人々へ健康への架け橋となる真実を伝えるために身を粉にして行動した崇高さに感銘いたしました。

プライス博士の研究成果やその人となりの話をお伺いすることで
私がこの本を手にした瞬間にエネルギー量が半端なさを感じた理由がわかりました。
同時にそうした稀有で貴重な本をスルーした私の愚かさを反省したことと、
完読してエッセンスを伝えてくれたことへの感謝した次第です。


上掲した本は都内図書館では蔵書として持っておられるところも多いようです。
私のよくつかう目黒区立図書館では予約10人待ちとなっておりました。
健康の本質を追求したいぞという方がおられましたらご一読ください。
栄養学的な理解も深まりますし、
どのような食品を選ぶべきかの参考にもなるはずです。