『食生活と身体の退化』、こちらの本の著者が見つめる目の先にある身体退化とは、いかに。

 

 

私には疑問がありました。

野生の動物たちには、一切歯を磨く行為をせずとも虫歯になって大変だという話は聞くことがないが、

人に飼われた動物には、歯を磨いてあげても虫歯になってしまったという話を聞くことがあった。

 

歯医者で、歯を磨かなければ虫歯になるといわれたときのことを思い出し疑問を感じた。

 

 

これはどうしたことだろう?

 

 

そうした回答として納得できる話を聞かせてくれる本があります。

一昨日前に、ブログで紹介させていただいた『

食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響  ―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響 単行本 – 2010/10/1 | ウェストン・A. プライス, Price,Weston A., 恒夫, 片山, 恒志会 |本 | 通販 | Amazon 』です。

ウェストン・A. プライス (著), Weston A. Price (原名), 片山 恒夫 (翻訳), 恒志会 (翻訳)

内容(「BOOK」データベースより)

現代文明と接触し食生活が「近代化」しはじめたとたん、先住民族の口腔や顎の構造がどんなに打撃を受け、劣化しはじめるか。―1930年代に世界各地で10数年にわたるフィールドワークをつみ重ね、その事実を明らかにして現代人の食生活に警鐘を鳴らしたウェストン・プライス博士の記念碑的「古典的名著」が、いま、読みやすい形で日本人に提供される。

 

 

昨日、神保町にある農文協書店でこちらの本を買いにでかけ購入いたしました。

実は図書館でこちらの本の予約はしていて、本は取り寄せられたという連絡を頂いておりました。

ですがやはり本を入手して、健康を作る影響が食にもあるという理解を多くの方に得てほしいと願いまして。

 

 

著者は各国の一分野の伝統食を取り寄せて調査し地道なデータの解析をもとにして、

様々な現代の私どもにもつうじる知恵や知識を与えてくれています。

食生活と身体との関係について、フィールドワークを通してこれほど印象的な情報を伝える本は観たことがなかった。

 

 

本のなかに紹介された伝統食と文明食を食べる人の差異のある写真。

 

伝統食をいただく人たちの屈託ない笑顔に見えるきれいに整えられた歯並び。

対して、栄養価が下がり歯ごたえの減った文明食をいただく人の顎の形状変化や虫歯がみられない状況と、

顎関節が異常となったことにより生じた仙腸関節のずれからきた問題ある脚部の向きになっている苦しい写真など。

 

 

伝統食を食べていたものたちが文明食を食べたことが虫歯になり歯を失う。

そうした虫歯になり歯の痛みを感じた者たちの中には、痛みが出ても歯医者がいない環境。

その結果、虫歯の痛みに耐えかねて人生を断つものたちもいました。

 

 

現在の日本では数多くの歯科医院があります。

それにより命が救われているとよろこんでいいのでしょうか?

 

文明食しかたべたことがない私にとって見ればショックなことです。

これからの食生活をどのように改めれば、対応を考えさせられます。

 

私にこちらの本をまるまる2週間かけ精読したものと話をすると、

『やっぱり本があると伝わりやすいよね!

 いい本だからみんなに知ってほしいね。』といいます。

 

 

話はそれるかもしれませんが、

私は認知症予防に、脳の使い方トレーニンに筋肉をアクティブに使うことが最高の刺激だとか、

早期認知機能障害はゴツコラとホーリーバジルや

その他の伝統的アーユルヴェーダ医が摂るよう処方するハーブをもちいればいい結果が受けられるとか考えていました。

ですが、そもそも論として、食生活によって身体の退化が加速した状態を食い止めないままであれば。。。

伝統食を得ることでからだを陰にきびしい状態に貶められるなら、

そうした私が思い描いていた認知症予防法にも陰りがでてきます。

そこを整えられなければならない。

同時にそこを整えることで身体の退化を食い止めることができることになります。

 

 

ということで、

もし私どものところへお越しいただいているお客様の中で、

『食生活と身体の退化』の本をちょっと眺めてみたいという人がおられたら

気軽にその旨をおつたえくださいね。

本の中にある写真をみることで、自分を守るにはなにをしていくべきか。

そのような動機づけとなれば幸いです。