画期的な施術方法があります。
どういうやり方かというと、
機能的ムーブメントを取り入れつつ、
オステオパシーのカウンターストレインなどの信頼ある筋膜リリースをする。
すると調整箇所が深層に及び関連部位にまで広域にわたっていく。
たとえば頚椎の調整。
簡単にその要点概要をあげると。。。
・仰向けに寝てもらい頚椎の下に左手を差し入れ目的の頚椎に当てる。
・左手をたとえば頚椎1番あたりにフィットさせる。
・そして右手で頭を左右に床を転がるようにゆっくりと適宜1〜2分、
その箇所のリリースが始まるまで動かす。
注意点としては、
1.そのときの注意は頚椎7番から首が始まり頭部が動くイメージではなくて、
僧坊筋下部から首が伸びているからそこを支点にして左右にゆらすこと。
2.太極拳に推手というものがありますが、
相手の手に粘りつくような手を作ります。
その粘る手で。
3.床と頭が接している接点を意識しつつ移動させる。
頭部の形状をよく観察したうえで接触にかかる手の重みを適宜調整すること。
4.下準備として僧坊筋や起立筋などの大きな緊張を示す筋肉を緩ませておく。
のような感じでしょうか。
リリースがおきる箇所はピンポイントにとどまりません。
多くの関連部位すべてに生じる。
首の後ろをリリースしていると、
上部・中部僧坊筋や胸鎖乳突筋や斜角筋などから他多くの部位が緩みだす。
ときとして私も驚くほどの緩み方を示します。
ムーブメントと筋膜リリースを同期させる方法は画期的です。
理想的なムーブメント軌跡を他動的に実現し体験させることで、
力みのない四肢頭部その他のムーブメントパターンを教育できる。
実はこの点が画期的なのです。
研究価値が非常に高いですね。
私は未体験ですが
フェルデンクライス・メソッドに機能的統合という
クライアントと先生が一対一で行うセッションがあります。
私としてはそれを意図していなかったのですが、
機能的統合のセッションと似てきているような。
ただし私はまだムーブメントについてはひとりで研究中という段階。
だからそれと似ているといってもコンセプト面がかすっている程度。
その点は誤解の内容にしていただければと思います。
もちろん必死に研究してムーブメントのノウハウを
もっと独自に積み重ねて完成度をあげていきたい。
現時点で主張できるところは、
日々の施術で細部を見つめた筋膜リリースのスキルを
なにげない一挙手一投足で投入できる点でしょう。
たとえば脳脊髄液のリズムを読み取りリリースが完了したかどうか、
または調整角度をミリ単位以下で調節するとか。
それに筋膜をリリースする手技は数多くあり、
その部位のムーブメントに相性がいいものを選択して利用するとか。
ただ、
まだムーブメントと手技をあわせる方法は研究段階です。
多くの発見をしながらそちらを模索していこうと思います。