排酸棒を複数もちい効果的なアプローチで、首の後ろ側の頭部の骨と起立筋や頭板状筋などの癒着がセルフリリースでも、かなり解けた!

腰椎の前屈と後屈。

腰椎の左右にある起立筋や腰方形筋が緊張が強まると、
徐々に腰椎は腹側に曲がっていき「前屈」と呼ぶ状態になる。


そこから腰部の筋肉群の緊張が大腰筋含め硬化短縮が進んでいくとどうなるだろうか?
このまま腰椎の前屈の屈曲率が高まれば腰椎後方ついた棘突起同士の隙間が減少していく。
すると棘突起同士がガチに当たりだして、骨同士が各々を傷つけてしまうリスクがでてくる。

不思議と、、、?

このリスクが高まる寸前まで行くと、
腰椎が前屈から転じて後屈という後ろ側に出っ張る状態に変位する。

つまり、腰椎が前屈しているか、後屈しているか。

軽微な前屈ならリリースは容易です。
対して後屈が始まっているときは、すでに前屈方向へずれた状態を体験して、そのときの筋の圧縮異常も内在させつつ後屈していった状態。
なので腰部の一部の筋肉の相は歪曲{というか褶曲(しゅうきょく)のほうが私の観る絵に近いです}した状態を含んでいます。
連綿とした筋肉への圧迫だけではなく、側方から強烈な力で押されるような力が筋肉に働いている。

特に腰部の後屈が進んだ形状から、その部位の左右の状態差や温度の高低、棘化した腰方形筋が見つかることもありますし。
棘突起の位置の左右のずれやねじれを観てどれくらいの筋肉の癒着が根っこまで入っているか。
他の積み重なるチェックポイントをひとつずつ調べてみていきます。


それらを順序良くみて状態把握に努めれば、どのようなダメージが腰部全体へ内在しているのか?
その実情が見えてきて、妥当な対策案が見えてくるのです。


同時に、そのイメージができれば、「リリースの手ごわさ」が伝わってきます。



腰部の、前後の曲がりには、その人の腰部の不良の歴史ありです。


そのときようなとき。1番腰椎~5番腰椎までの直接腰椎に付着点をもつ筋肉を書き換えればいいのでしょうか。


悪化状態がさほどでもないし、急性期なら、それで対処させていただき、腰部に負担を強いた動きをなさらないよう、
どのようなことで現状の腰部の発痛等が起きたかを検証して、これからはそこはいないよう注意していただきます。
それで様子をみていただけばよいでしょう。

ですが下部腰椎部分(仙骨と腰椎の4・5番などのストレスが計上され委縮した具合)の筋肉が圧縮させて仙骨が上方へそそりあがっているようなとき。
つまり腰仙関節当たりの関節の詰まりが極端に強く閉じた人もおられます。


このとき、腰部のおもだるさが強く感じられたり、張って気持ち悪さが感じられたり。
不調感にあえぐときがあります。


このとき左右の腰の筋肉が山になっていて筋ばったものが後方に出っ張っているように見えることがあるでしょう。

で、この腰部の腰筋の山が出っ張るような状態であれば、頭部の頚椎の両サイドにある筋も、
ほぼ下部腰椎部分と同様な筋が内部でコリコリになっていることが見受けられるでしょう。

腰に負担感を蓄積している人は、多くがこの頭部の骨と頚部筋肉の接合部分に強めの凝りができあがっている。

そしてこの第一頸椎の両サイド部位の筋肉が凝りが強まっているとすると。
特に後頭骨に癒着している量が多くなっていると、第一頸椎が地面に対して平行を感じ取って頭部をそれを基準に乗せることができなくなる。
それにより頭骨が垂直に乗せるセンサーが狂い、第一頸椎を通る動脈管に圧迫が加えられてしまい、
脳等に配られる血液が減少してしまうことになっている。


これも腰部分を観て、触って、ちょっとコリッと筋をムーブしてクリックすると状態がわかります。


ちなみに、、、、お恥ずかしい話ですが、私は左側頚椎裏手の後頭骨部分の筋付着部分が、異常な量に増えてしまっていた。
左側の後頭骨の骨膜にへばりついている。
その後頭骨にへばりついた凝りは、年季が入ると、すでに自分では後頭骨の骨の一部のように感じられてしまう。

それは私もそうだった。
特に左側。

この部分は手でもんだり押したりすると、それが特に一般の方がその部位の扱い方を知らないで刺激を過剰にすると、
脳への血流を通す血管が関係する部分が第一頸椎の機能にあるのです。
かえって、頭部への血流を減らす結果になって体調不良を招きやすいリスクが高いアプローチポイントなのです。


なので私が自分で自分のこの後頭骨に癒着している筋肉をかっさなどでアプローチするときも、
ものすごく気を遣っています。
そうしないと、後でかなり手痛い勉強をさせられることになりますから。
本当言えば、私自身もできるだけ触りたくない場所なのです。


ただ、、、上述したように腰椎の前屈、後屈、その周りの腰筋の状態をみたら、頚部になにかが埋まっていてもおかしくない。
いや、むしろ、何もないベストコンディションであるはずがない。

そこがわかっていたわけですが、
自身でここを不用意にゴリゴリやれば、私が自分で自分を壊していって体調不良を作り出しかねません。



なので、非常にいじりづらい。

お客様のこの部位を触ったあとにいう決まり言葉ですが、
「ちょっと頭がくらくらするかもしれません。だから立つときに注意深くしてくださいね」
などと呼びかけるようにしています。

その部位のお客様にリリースで使うのは、スモールサイズのベン石温熱器をもちいるので、
リリースされるときの痛みや不快感は大幅減少するので。
だいぶアプローチしやすくなりましたが、それでもかなり弱めな力を使った操作で、奥の奥までをとりきることなど難しい。
となっています。




そのようなやっかいなところなのです。



ただ排酸棒を3本用意して、頭部のリリースを研究していたら。

意外なほどスムースに問題個所が解けるようなやり方が見つかりました。



三点固定で刺激するイメージで.png

それでセルフリリースとして、左側の後頭骨に付着した首筋が後頭骨のつく間際や乗っかった部位の固着した個所ですが。
かなりゆるゆるになるまで解くことができました。

自宅でとどまってのデスクワークが多くなってきて、それが首の位置ずれを産んで、さらに首の付け根の後方の筋を凝らせていました。
そこをざっくりと緩めることができました。

緩んだ後のその個所は、ちょっと打撲痛のような痛みを感じるものの、
手でほどいた場所を触れば、ここ何十年もなかったほどのしなやかでやわらかくなった頭板状筋やその周囲筋。

えっ、こんなにまでやわらかくなるんだ」と、私自身が自分の状態変化に驚くほどでした。


2本の排酸棒を片手で同時に持つことで、線と線の押さえをつくり頭部の抑え役とし、
あとの一本の排酸棒で硬化した頭板状筋が後頭骨へ癒着した部位をほどいていきます。
押さえ役の圧のベクトルと、リリース役の圧のベクトルを頭部の中間地点で合わさり、
あたかも押さえ役とリリース役が一方のリリース役が動けば、その動きと同期して押さえ役も一体化した感じで動かします。
連動感を持たせて、動かします。

一点の強い凝りを解きたいときは、固定側を完全固定にして、それに押さえつけるように刺激側を動かして解きます


それはオステオパシーのクラニオサクラルセラピーでDrアプレジャーがおこなった、
Vスプレッド」という静的に両手でエネルギーの出し手と受け手を決めて患部を挟むことで問題部分を改善するテクニックがあります。

イメージとして、このVスプレッドテクニックを動的にしてもちいてみた感じですね。


とりあえず、この後頭骨に癒着したコリコリな筋肉を、このテクニックでリリースしたとき、
痛みもそれほど感じなかったし、
リリースのちに動いてもくらくらするようなこともなかった。
いい感触を得ました。

この頚部裏手の患部はベン石温熱器でセルフリリースを試みたことはあったが、
自身でやろうとするとベン石温熱器ではうまく圧がかけづらくてリリースが浅くまでしか達しなかった。
ですが排酸棒では、的確な狙いを持った筋膜の層へと圧を送り込むことが意図的に可能でして。

我ながらこのリリース。
私にとって、成功でした。



この左側の起立筋の上端の骨への付着部分が、強い硬化があれば、左側全体の起立筋が不調を起こすことになります。

そしてこの頭部の後頭骨の付着部分が硬さが強いままであれば、そのような硬さをもつ起立筋全体が影響を受けて塊等が強めに出てきやすくなります。

腰仙関節部分の仙骨との接合と後頭骨部分への接合部分が手厚い対応により十分なリリースをおこなうこと。
それが排酸棒でならばセルフリリースでも、かなりいい成果が出せたというのは意義深いように感じました。


全身のバランスや自律神経の調子、脳への血行など、
第一頸椎(環椎)は多くの機能があります。
その機能を乱しても、長年その不調のままだと落ち込んだ状態にいることに気づきません。

そこからの復活が、セルフでできる。
(逆に施術でこれができるかどうか、まだ試してないのでわからないのですが。けっこう難易度が高い技術でしょう)
施術を長年してきた側の目でみても、狐に騙されたかのようでした。

体幹が左右どちらかにずれるという体癖の固定も、この環椎のずれにより引き起こされることもあると知られている。
類推だが左側上部胸椎の委縮の根は、左側後頭骨に強烈に癒着した左側頚部の深層がしつこく絡んでいるのではないか。。。

そのことを自身のリリースを数日繰り返して検証しようとしているのですが。

この部位を解くと、脳への血行が順調になるよう道を開け始め全身が変えられているためか、、、
いま、はんぱなく眠い。

あと左側環椎後方の凝りを中間2センチ半、深部1センチ、右側は中間1センチ、深部はこれは推定だが2センチほど。
手で触れてわかるものではありませんが、頭部を左右上下に動かして可動制限を読めばわかることです。
時間をかけてここのリリースが済んでいけば、全体的に起きる体幹の傾斜やねじれがおさまるでしょう。
さらにグラウディング感覚が目覚めだすはずです。
基本、運動オンチが消えて、運動が好きになるレベルまでいければ上々です。



ただ、急激な変化は良化も悪化も確実にカラダの保守的な性質との戦いになります。

そことの折り合いをつけられるかどうか。
自分をよく観れて次の行為をなす洞察力にかかわるところでしょう。
しっかり洞察レベルで自己を制御したとしても、
しきれるわけではないので事故することにビビらずに進むしかないのです。
こういうときに施術を仕事にしていていて臨床経験があるから、そこを活かすことで大事故すれすれで回避できる自信と技術があります。
そこがありがたいです。

ただ体調も体格も意識も。
いずれも大化けする寸前がきびしい激しさで動揺、激震が走るときです。
今まで持った因縁としての「因を脱し、それを滅する」ときです。
その因果が深ければ脱するのも滅するのも激しい体当たりを食らいます。
一端はそこを知恵で受け止め、勇気で受け入れて、智慧をもってその因果の消えた未知へと舟をこぎだす。
そこでまでくれば天国の光もあらわれますから、容易には後戻りする心配もございません。

今回のアプローチをしている箇所は、そのようなカラダの状態だけにとどまらず、
メンタル面にまで影を落としていた原因を脱する大切な場所といわれております。
私もその通りだと感じています。


だからこそ、心して取り組みたい。


排酸棒。
買ってよかったと、ほんと、感謝中です。 ^-^



今回の緊急事態宣言明けまでに、ここを乗り切ろうと思っています。