人体の構造が根底からずれが生じていたから出る肩こりや腕の挙上の困難等がでてくることがあるわけです。。

からだの水平が数ミリ左右で高さが違う不都合について考えてみてください。

たとえば、東京タワーが建てられたとき。
ほぼ完成近くまで鉄骨を組み合わせたが、
わずか数センチ、設計通りにいかなかった個所が見つかったた。
それで、せっかくほぼ完成までいったものをばらしてしまった。
それから、また立て直したという経緯があります。

結果わかったのは、組み立ての際に5センチ、鉄骨の接合をミスったという事実でした。

巨大なタワーのたった5センチのずれです。

ですが、その5センチのずれは確かにタワーを傾斜させ正確に鉛直線上に立脚する中心軸を台無しにするのです。


人体の東京タワーの鉄骨にあたるものといえば骨格といえるでしょう。

東京タワーの5センチのずれによる影響ははかりしれないもろさを作り出す元凶となりますが、
同様に人体にとって数ミリのずれによる影響がはかりしれないもろさを作り出す元凶となります。

それがわからないうちは、心身の安定的な状態をかなえるために、調身・調息・調心という3つの内容がこの順番に整えられる必要があります。
そのうちのまっさきに満足な状態に至らなければならない調身がかなえられることはありません。
その次の段階に控える調息や調心には進めないのです。

調身とは、漢字をそのまま観察すれば、「調べる + 身体」と読み取れます。
それは禅語のひとつですから倒置されて「身体 + 調べる」ということで身体を調べるという意味に摂れます。

自身が自分の身体の状態をつぶさに調べていますか?
鏡で自分の姿を見て観察するのもいいでしょう。
ビデオや写真に撮って観察するのもいいでしょう。
もし身体的な肩こりや腰痛、その他の問題がある場合、
そういった映像等に映された成果物を分析します。
すると一般の方は筋肉の状態のみを観ることが多いようです。
どこそこの筋に張りがあって特にココが突っ張ってるとか痛いとかは、たいていが骨格筋の炎症です。
ただ施術をする者は、筋肉もみますが、はっきりいえばそこを重視しているわけではありません。
その方の筋肉の情報を読み、その下に位置する骨の並びを分析的に汲み取るようにしています。

肩凝りや腰痛、その他の多くの骨格筋が炎症を持つことによる不調原因が慢性化している場合、
その方の内在する骨格、骨組みは正常な位置に置かれてはいないのです。
関節を挟んで骨の位置が間違った関節のはまりが悪い状態のままに置かれることで、
骨が身体を支える力を失い、そのカバーをするために代償となる筋肉を硬化緊張させてのコルセットを巻き付けているから凝るのです。
骨が身体を動かす力を失い、そのカバーをするために代償となる筋肉を無理やり負担を強いて使っていくことで凝るのです。

脳は骨の位置をどこに定めるかという位置決めをした設計図を持っています。
それは筋肉で位置決めをしてはいません。
もし筋肉でカラダの胴体や首や四肢の位置を決めるなどすれば、筋肉は伸び縮みして変形するのみにあらず、
筋肉は廃用性委縮して力を失った枯れた状態におちいったり、パンプアップして過剰な大きさにもなります。
そのような形状が日々どころか、数分で刻々と変わるような不安定きわまりないものを身体の操作の計測にはつかわないそうなのです。
対して、骨が数時間で凝って短縮したり長さが変わるようなことはありえません。
なので脳が身体を動かす際は、本来的に骨に座標軸を打って、それを動かすのです。
それはあたかも、3次元のCGで人体モデルをつくり、それを操作するときの人体の骨組みとなるワイヤーフレームと同様の操作です。
3Dで人体モデルを作って、その手や足や首や頭、そして胴のワイヤーフレームを動かすための座標を入れることでアニメーションをつくることができます。
筋肉部分はコンピューターが自動で計算して描いてくれる仕組みです。
人体は、筋肉が骨を動かすツールなので、そこだけ違うわけですが、
他の骨格部のワイヤーフレームに座標を入れてアニメートさせるのは、
なんらかわりないもの。

人体の骨格の位置取りがよく調べられていて、正しい位置に置かれていれば、そこに描かれる骨格を動かす座標の指示は必要最小限で済みます。
ですが不正な位置に骨格が置かれたまま骨格を動かすには、場合によって優に数百倍もの複雑な操作をそれはおこなわなければ動かないのです。

そこの点を甘く見てはなりません。
歪んだ体により生じた複雑な操作を正常にできる能力を、人は持ち合わせておりません。
それを放置すれば、状態の複雑さが増していき、それが深層筋の癒着等があちこち数十や数百単位で内部に作られてしまうのです。
そうなれば、一般の方には対処が難しいと言わざるを得ませんが、施術者にもそのリリースがカンタンなものではありません。
運が悪ければ、すでに正常な動きに対応できなくなったそのものの身体操作は、つねにそのものの身体を壊し続けるわけです。
そのものの根底を掘って解くような施術まで対応するところを見つけられた方は幸いですが、
それが見つからなければ、状態は小康状態を続けるか輪をかけて悪化が進むことになります。


自身の身体をつぶさに調べること。
それについて各自がどう関心を持って開眼してくれるものか。
私はそこの大切さを伝えることはできても、受けとるかどうかはその人自身の資質と理解と姿勢の問題です。
そこを施術者の問題だとすり替えがあれば、
その者は自身の身体を徹底して調べる行為はなさらないのでしょう。



自身の身体(特に骨格部)をよく調べていれば、その人は幸いです。
幸の多い人生を自身で築けることが約束されることでしょう。


大変に効率のよい意義深い施術の受け方とは、
自身が調べた体の詳細点を施術者とシェアすることです。
おおざっぱに調べる人は、詳細に調べる者に成果は劣ります。

それは自身の身体がどのような状態に至ればいいかというゴールと現状で調べた自身の身体の距離がわかれば、
そのものはそこを埋めるために具体的な変化をおよぼすために脳をフルに使い始めます。そしてそれにより得た変化変容をスムースに受け入れます。
それが良い方向へと化ける力になります。

おおざっぱに調べた場合には、ほぼほぼ暗闇でろうそくをともし歩くようなもので、
ゴールがどこにあるかはわかっても、自分がそこに近づいていけているのか遠ざかっているかさえわかりません。
そういった場合、ネガティブな結果をだすようなリスクがあると感じれば、そのものは新たなステージへの変化変容は受け入れません。
現状維持のほうが、よほどさらに悪くなって苦しむようなことにならないだけ安心できるというもので、変化に恐怖を感じて現状維持を死守するのです。



ちなみに、たとえば、お客様の中に体を調べる能力が長けた方がおられ、
施術を受けているときは身体をしっかり把握したいと考えて、
なにかとメモを取って日々観察をする。
それを繰り返して自身がどのようなことをすると不調になるか、改善するか、
そういった傾向を理解し、そこが自身の体のタイプとどう関係づけされているかを施術者に聞いて把握していく。
そうやって進まれている方がいて、まさに調身が存分に成されているわけで、フルに脳を使って創造的に身体の冒険も試みておられる。

そうなると私どものような施術者として、そのような方の施術をするのは施術者みょうりに尽きるというほどのことがおこります。
その方が着込んでいた多層的な薄皮の身体的課題がざっくざっくと削り取られ、それは、施術者として、次にお見えになられるときは、
このような状態まで身体内部の代謝やお客様の身体操作へアドバイスをさせていただいた成果で変わるだろうと推測していますが、
それをはるかに凌駕する方がおられるのです。

そういう方は、決まって調身を自ら進んでなさっておられる方です。

ただ、、、座禅をしての調身、、、なんですが、座禅で調身を指導なさられたところでのものでは、
私が求める身体の変化変容の礎になるものとは違っていることがあげられるでしょう。
座禅では、座禅を組むときの姿を鏡やビデオや写真にして眺めることは推奨されてないですし、
身体内部の骨格の左右の逆さのずれや大黒柱の傾斜がどう生じているかなどの量をmmや㎝で測ってそれを理解しなさいといわれるわけではない。
多少ずれていても気にしすぎはダメだといわれる。

では私が調身するのもコツのようなものもあるとするならば、
それを知りたい方はフェルデンクライスメソッドやアレクサンダーテクニークのほうを学ぶのもいいでしょう。
そこには幾多の自身の身体を客観視して正確な骨格上の座標の情報を吸い上げ理解するためのものがあります。
ただそこはお金を出して学びに行かないとならないため大変です。
そんなとき、自分なりの調身を実践してそれを施術を受けるときに施術者にその見方でいいか他に有益なものもあるのかなど問えば、
非常に具体的な助言を得ることができる可能性もあるでしょう。
そこは各人がかかられている施術者との兼ね合いがあるので、ぜったいアドバイスしてくれるとはいいがたいのですが、
僕らのような骨の位置決めを正す意識で施術をしている者には、お客様側から問われれば多くを返せる内容を把握しています。

ただそういった内容を施術者がつらつらといい続けていてもお客様がそこに関心がなければうざったいだけですし、
施術者もそこでうざったがられてまで話をしたいとは思えないものです。
だからもっとも必要なことは話をしますが、その周辺部の有益な知恵等について積極的に口を出し続けることは、
お客様からのそちらへの質問等があって関心があるのだとわからなければ差し控えます。
じつは調身が実にうまくなされているなぁという方々は、そうした施術者が数百や数千も持っている知恵や知識を、
容易に引き出して自身のものとすることがしやすい。
そして施術者も調身で自身の身体の特徴や傾向を正確に把握できている者に対してなす助言は、
調身で自身の身体の特徴や傾向を正確に把握できた内容に対してのなぞ解きをしていくことで話を進めることができ、
質問した者にとって理由がわかって腑に落ちた瞬間、身体内部の身体マップの地図が理想に変わることがでてきます。

そういったこともありますから、施術を受けておられる方は、日頃からの調身を心がけるといいでしょう。

病は胃から・・・

本日、施術をお受けいただきましたお客様から、
ここ一ヶ月、夕飯を抜くことで胃を休めて調子がいいとおっしゃられていました。

お客様はダイエットを試みているわけではありません。

以前は朝食を控える試みをしておられたそうです。
ただひとりでの食事では夕飯を控えるほうが、
効果的に胃を休めることができることがわかりましたとのこと。
朝食はしっかりとるのですが、会社への出社のため朝食はそれほどゆっくり食べることができません。
だからこそ効果的に胃を休めることができて体調の良さが健闘されている様子が私にも観察されます。



胃を適度に休めることの効用を中医学では説いています。

それは過度な食べ過ぎにより起こる体長不良へと陥る様々な症状を回避させることにつながるのです。


ということで、もし、そこのことに興味がある方がおられたら、
以下の中医学の先生の映像をご覧いただければわかりやすいでしょう。


病気の原因は胃から来る

またまた通電竹炭について(マッサージ用プレートをつくって試したら、気の促進効果がすばらしい)

通電竹炭のマッサージ効果、いま、実感しています。

鉄やすりで通電竹炭を小さなプレートに削りました。

通電竹炭のマッサージ用.png

竹素材は形状が反り返りが強い。
そのため反りをとろうとすると
想定以上に小さくなってしまう。 ^-^;

加工は削りやすいため容易ですが、
削り作業中に竹炭の粉塵が目に入ると痛いですね~。

かるく疲れた手の腱鞘部や首をなでる程度にかっさするだけ。
軽擦すると竹炭の微細に空いた穴が皮膚の真皮に引っ掛かり、
複数の複雑刺激がプレートを持つ手先の通電を受けつつ入る。
結果、リリースを受けた部位はしばらくたてば「ふにゃふにゃ」です。

かっささせた時点よりも数時間から24時間の時間が経過して患部の凝りが落ち着くという反応は、
ご存知の方がおられるでしょう。
それは適切に経穴を刺激され、内部の気の循環が改善して起きてのこと。


通電竹炭のマッサージの記事を読み、私の脳裏で想定したことは、、、
通電竹炭のマッサージは、マッサージ者の手先から生じる極性エネルギーにより経穴上を刺激することで、
気が自然に促進される効果が期待でき患部の凝りや炎症を癒せる可能性がある
」でした。
その想定していた通りでした。

通電は、銅や金や銀、それに鉄などの素材もそれぞれしますが、
炭素系の素材でもそれが起きることは知られております。
たとえば、シュンガイトやブラックシリカなども炭素を含む石で、通電可能です。
ただ場合により金属の通電は鋭く強くという傾向があります。
本当は金を使えば患部の経穴を利用して気の補や邪気の瀉などが効率よくできる。
でも希少金属の金は素材として高価すぎでおいそれとは使えないでしょう。
どうにか頑張って、銀、止まり。。。

それが炭素は、金属系の素材より通電時の電気の流れが当たりが強くないのです。
シュンガイトというフラーレン構造の炭素を含むものでマッサージの実験すると、
最良の結果が得られます。
通電させる作用が他を抜いているんですね。
でも、ちと、こちらもそこそこ高価ですし、
マッサージ用のプレートの販売は見かけません。
ブラックシリカも通電しますが、それはシュンガイトほどではありません。
ただシュンガイトの次にいいマッサージ用素材として私はみておりまして、
ブラックシリカはマッサージ用のワンドやかっさプレートなどが販売され、入手可能です。
いずれも遠赤外線効果による人体への癒しの効果は実証されています。

対して通電竹炭は、シュンガイトやブラックシリカのような希少性はないため手に入りやすくて、自然に優しい素材といえるでしょう。

私はざらついた手触り感が竹炭のネックだと思って、目の細かい紙やすりで研磨するも、
それはいくら磨いても延々となくならず。
でも削りだした通電竹炭で軽擦かっさをしてみたときに気づいたのです。
ミクロの穴が無数に空いた竹炭素材は軽擦で十分な刺激を皮膚にあたえてくれます。
これが竹炭による軽擦で十分な気の促進がはかられる秘密なんだ!


あと特筆すべきことは、
ブラックシリカやシュンガイトはシリカの含有が高く、
肌に触れた瞬間、ひやっとした体温を奪われるものです。
ですから手に馴染むまで、ちょっと時間がかかります。
そしてこれらも軽量素材。
竹炭もシリカを含むが、
竹という植物生成物が炭化したものは、
肌に触れたときに体温を奪わずに他のシュンガイトを抜くほどの超軽量です。
だから持っていて肩が凝らない。
想像以上に扱いやすい。

これが最高です!


ただ竹炭は吸湿や乾燥で割れたり、少し強い力がかかっても割れやすい。
そんなデリケートな素材ゆえに、
マッサージツールとして加工し販売するのは不向きですね。

それで竹炭のマッサージ用具はあまりみられないのでしょう。

ですが自身でそれを自分仕様に最適なものとして容易に加工できて、
割れてしまったら、また、カンタンに作れるので作ればいいのです。

鉄やすりと電動ルーターがあれば、30分もあれば余裕で加工できて、
ここは他にはない付き合いやすさがあります。

衝撃的なツイッター上の肺の実験にて。 

つねづね、私に有益な情報をお教えいただいている I さんから、
ツイッターに載せられた{ 喫煙なさっておられる方に気になるた情報 }を伝えていただきました。
喫煙しない者と喫煙者を別々に取り出された肺に空気を入れて膨らます実験映像です。


いっちー@バーチャル精神科医 スレッド
https://twitter.com/i/status/1575623910032187392


私が観たとき。
リアルな肺の映像だったため「ひぇーっ 0.0;」と驚きました。


肺の動きが胸腺という免疫系で主要機関のひとつの作動状態に直結しております。
肋骨ごと拡張収縮する胸郭の力で肺の中に空気を取り入れて呼吸代謝をしますが、
そのときに同時に胸腺の拡張収縮が起こります。
肺自体が拡張収縮できないようであれば、それは確実に胸郭の拡張収縮の可動の足を引っ張られます。
単純に考えれば、胸腺の可動域を妨げることで免疫力が低減させることが予想されるでしょう。

また血液中の酸素量の割合が、呼吸代謝での排気が低下していきますから血中の二酸化炭素が増加ていきます。
それは血液の粘り気が増す結果を生み毛細血管という髪の毛の細さよりも極細の血管が人体のほぼほぼを占めていますが、
その毛細血管内へ血液が粘性が高まったゆえに通りにくくなる。
そうであれば筋膜リリースを受けるにも結果がでにくくなります。
私の計算しながらの癒着した筋膜をリリースを受けると、
癒着がはがされた部位にから気血が流れがよくなるように納めています。
実はそれで数日間から長ければ数か月にわたって体内の癒着した炎症部位へと血が送られて状態が好転していくようにできるからです。
筋膜のリリースする深さや順序などを経絡上の気のルートと気血を停滞させるトリガーポイントのリリース手順があって、
研究して成果が出るように仕込んでいるのです。
それにより月一で十分、改善の積み上げができるように計算して施術をしているのだが、
もしもこちらのツイッター映像の黒いほうの肺に近しい状態であれば計算が大幅に狂うことになる。
つまり肺の機能に極端な減少が起これば、筋肉の凝りが起こりやすく消えにくい体質になるのです。




喫煙習慣がある方は、急に喫煙をやめるのはむずかしいかもしれません。
ただ筋肉の状態を施術院で改善させる通院時に成果を出すには、
ほどよいところまでたばこの本数を制限していただくことで筋の凝りが解けるときのブレーキを取り除き、
そして改善基調に乗りやすくなるでしょう。

みぞおちの不調原因が、あまりに意外で驚きました

一ヶ月ほど前に腹部奥に体調の異変を感じられ、
すでに西洋医の診断をしっかりCTや超音波による診断や血液検査を受けたうえで、
そちらでは特段の問題がないとおっしゃられたうえで、私の所へおいでいただきました。

本人の自覚する深刻な不調の色は、幸いここ数日内で収まられたとおっしゃれます。


経緯をすでにメールでお客様からお伺いしておりましたため、
その状態の落ち着き報告にホッとさせていただきました。
おかげで私のこころの余裕を持って施術にあたることができました。

施術準備として1週間ほどかけて腹診の専門書を紐解いて、
関連しそうな事柄を大きく広げて実際に触れたときに想定外があっても余裕を持てるようにしておきます。
でも該当しそうなことは実はシンプルで2つの症状に的を絞りました。


■ 心下痞硬(心{臓}の強い邪気が心臓の位置から下降し、胃が虚となり弱った状態)

■ 心下悸(お腹の拍動が亢進してみぞおちがどくどくと強く脈打ち続ける動悸状態。腹部大動脈が関与しています)

胃が弱って精力を失い虚の状態です。そうなった症状のあらわれについて、ご本人からお伺いしていましたし、
みぞおち部分に強いどくどくと脈打つんだとも。
お客様ご自身が、よく身体状態を観察をなさられておられるため、
おおよそその教えていただいた内容に沿って状態と対処法について専門書で調べていきました。


みぞおち.png


そのうえで施術へ。
胃経のどちらかの部位に課題があるか胃自体に不都合がありますから、胃経に関係する経絡のチェックや反射区を調べていきます。
みぞおち奥にはちゃぽちゃぽが多少は感じられたものの、そこを取り立てていうよりも、
腹直筋が過度の緊張がみられ、胸部胸骨の位置が正中位を下方へと強く押し下げ心臓の動悸となり、
結果、腹部大動脈が強い圧迫を受けてしまっています。

筋肉的に観察をすれば、
左側脚部の大腿直筋や外側広筋の大転子下の凝りが激しく、
左側腸骨が異様な前傾がなされて固定しています。
それは左利きの人であっても、
左右の脚の一方がこれほどこの部位のみがパンプアップして緊張が酷な状態は観ることができません。

この左脚外側広筋の硬さは、左右腸骨を下方に(特に左側の傾きはきつい)。
それが、そこの直上の胃や心臓を物理的に左側胴部の下降を強いていることがわかります。
この部位の根があまりにも深かったため、本人になにかこちらの部位に負担をかけたでしょうかと伺いましたところ、
最近は、外出は控えておりした覚えはありませんとのこと。
ですが、施術の後半ごろに、
「あまり関係なさそうだからいわなかったんですが。もしかして・・・30分くらいだけどいつもと違った身体操作をしましたけど、」
というキラーパスを出してくれまして、
「まさにそれだろう!!」といえるものでした。

30分程度のいつもと違ったとある作業をしただけで、左側脚部の胆経はいうに及ばず胃経、脾経、腎経、肝経経脈中を流れる気が停滞して、
これほどの状態を身に降りかかってしまうのか、、、と。

経絡は、たった30分でこれほどのダメージを受けて、深刻な状態に陥ることがあるのか。。。
・・・それが強く印象を持てて実感され、恐怖で一瞬、意識が飛んで崩壊。腰砕けに。
<人体は強靭であるが、崩し方によってはこれほどまでなのか。。>

ただ、そのときお客様は、この状態になった原因を腑に落ち、同様の身体操作を控えるか控えめにすると、
何度か繰り返したこの苦しみはおきなくなると理解できたと思われます。
それが突き止められたようで、そこが私にも救いでした。


ちなみに、ご本人は、すでにだいぶん症状は治まったとおっしゃられております。
ですがそれは体内の骨格を自ら筋緊張部位を内包するよう骨盤や腰椎や胸椎肋骨までを多方面にゆがみ状態を強いて、
苦痛を逃れることができる姿勢にたどり着いただけでした。
人は、身体の左右差や前後の凝りのアンバランスが深刻であれば、
自らの骨格をゆがみを持たせます。
そのときに骨格を直接支える深層筋には急激で過酷な緊張しっぱなし状態を強いています。
そうして崩壊した骨格のゆがみは複雑かつ深部筋の凝りといった本人が自力でマッサージしても手の届かないところに凝りを設置します。
無意識に苦痛を回避しようと工夫して創り出している状態であるのですが、結果的にその工夫は一時しのぎで完全な回復に向かわせるものにはないため、
このたび作り出した深層筋のゆがみが今回引き起こした大変に不快な不調状態を再度畳みかけて引き起こすためのトリガーとしていつづけさせる結果になっています。
胃や脾臓、心臓に負担がかかっているのは脈から推し量れますし、
心下痞硬と心下悸の状態はわたしがみぞおちをさわらせていただき他動的な軽い圧をかければ、
本人も現状もあるんだということがわかります。




こんなとき、腹部アプローチをする前に他の引き連れや緊張をおこした筋部分を隅から隅まで4時間かけてときました。
そうやった準備ができたあとであればみぞおちにかかる負担の状態は軽減をされていったわけで、
手技での肋軟骨下の腹直筋の付着部を緩めるか、念をいれてベン石温熱器を使えば通常はOKです。
ですが、この度は、それをしてもまったく歯が立たない状態で、
お客様本人が本当に苦しかったといっておられたときの状況が手に取るように感じられまして。
「おなか、本当に苦しかったんですね・・・」と。。。

みぞおち部位にある白線部がわずか3センチ内のエリアでもありえない凸凹ができあがっており、
その引きつる状態部とその周囲の力感が失わて虚した筋の部位のコントラストは、ことのほかよくない。

みぞおち部位は急所であり危険回避との強い点圧をかけるには適切ではないということで、
通常はプルパの先でのリリースをすることは忌避しています。
ですが数ミリ単位でできあがった腹直の白線の硬結を、狙い撃ちして解くという、靭帯部の定点リリースを試みることに。
それを30分前後続けて、凸凹の靭帯の粗い硬結を丁寧に取り去っていくと、、、
心下痞硬および心下悸という状態から脱せられました。
もうみぞおちを触って、3キロほどの圧をかけたとしても腹部大動脈の動悸のような振動波は伝わってきません。

通っていただく回数を増やして徐々にとることもできるのですが、
横隔膜が引き連れた状態がひどく差し込んでいるため腹部の腹直筋部分の表面を緩めるだけの手技ではみぞおち奥の胸椎の大きな前弯と狭窄部が不安定な状態を作り出したままお帰りいただくことになります。
それは新たな深い状態のトリガーになりますので、
そうなると、、、本人が無意識なうちにそれに対抗しようと骨格をゆがめて筋の緊張からくる張りを緩めだして複雑な状態になって、
その後が不調の波が上下して長引きます。


それがわかっていたためうちの巨大プルパがなかったら、これは私には手も足も出ない状態だったので、本当にプルパに感謝!

ちなみに44cmのプルパも2本あるのですが、それらのサイズ感と重さでは、邪気が強ければそれに押されて内奥部の変化にまでは至らないのです。
巨大プルパ、もう一本、買おうかと思ってネットで調べても、44cmはあるんですが、、、。
欲している巨大プルパは見つからなくて。ー-;

肩凝り・首凝りの人、いますか? (通電竹炭のマッサージツール、作成のススメ!)

肩凝り女性.png

在宅勤務により長時間自宅でデスクワークしたり、
スマートフォンタブレットを持ちながら楽しんでいると、
肩や首が凝りますよね。



凝りも軽度なら寝れば朝には解消されるのですが、
慢性的症状となれば蓄積した凝り部分が深部へ潜っていき、
寝てもお風呂に入ってもそれでは望むほどのことがおきなくなることも。


または年齢が40代や50代になれば、四十肩や五十肩で激痛を感じまして、
手を肩より高くあげられなくなり、手を背中に持っていけなくなる人も。
今朝がた施術の予約を受付させてもらいました在宅勤務中の友人も肩の不調を感じていました。
不快感が強ければ集中力が必要な仕事にも差し支えて「緊急で鍼にいったんだ」といいます。
先月の私の施術受付の休業中に私に肩の不調とのメールが来たときには
「セラバンドを使ってたすき掛けをしながら作業するといい」と伝えましたが。
肩凝りが急性ならまだしも、肩や腕を乗せる胸郭の問題があるため、
年季の入った慢性化して根強い癒着の進行があるためセラバンドだけでは対処がむずかしい。
それだけではカバーは難しいできなかったということで、
そこのケアのため施術予約をいただいきました次第です。




通電竹炭をセルフケア用具に加工.png

『通電竹炭』でマッサージをおこなえば凝りを強力かつ効率的に改善させる作用があります。

通電竹炭による凝りのしくみについて、それは電子の伝導性の高さから患部から電子を取り去ることによる効能ですから、
基本はていしんのような刺さずに停滞した気を補ったり瀉ったりする用法をもちいておこなう治療道具と同様に使えます。
通電竹炭のそのような効果についての特徴を科学的に解説された資料はないのですが、
私自身が実際にそれをもちいて凝りがある部位に軽擦することで大幅に筋の凝りや張りが軽減する体験をしています。



石製のかっさツールでも同様の成果を感じさせるものはあります。
ですがそれは、
(1)高価であったり、
(2)商品サイズが小さく効率よい刺激ができなかったり、
(3)重さがあって使い続けると肩が凝るようなことも多いのです。

自作の通電竹炭のマッサージ用具は、これらの課題をすべてクリア。
サイズの合う素材も安価で手に入るし、持っていても軽くて持っていないと感じるほど軽量です。
適度に手にしっくりくるグリップ感が安定したマッサージ効果をあたえてくれるでしょう。



ただ通電竹炭のマッサージ用に加工されたグッズは販売されておらず、
通電竹炭の写真上図の加工前のように角ばって尖った状態のものしか手に入りません。

加工前のものではとんがった部位が刺さるように当たるので、それが痛みになって感じられます。
凝りをほどく効果はあるんですが、単純に、これによるマッサージは非常に不快なんです。

これではせっかくの通電竹炭のマッサージ用具としての利用価値が下がり、非常に残念ですよね。




そこで今回は電動ルーターで全体の突起や角張りを丸く削り、
あとでストラップをつけるために持ち手には穴をあけました。
また皮膚を軽擦するときに直接あたる部位は厚みを薄くして、
接触したときの角張が刺さる感じを払拭しあたりをソフトにしてあります。

写真には細かいところが映っていませんが、
細かい使いやすさを考えて仕上げてあります。
それなのにざっくりとした削り作業が電動ルーター利用で10分かからずに完了。

見栄えをよくするには磨きをおこなうことでてかてかにもできるので、
商品化するならそうすることもいいでしょう。
そうしたほうがなめらかな肌触りになるだけでなく通電量も高まるためマッサージ効果も向上します。
そこは後日おこなうとして、まずはラフな基本的な握りや使用感を実感してデータをとるため、
ラフな試作品をいくつかつくってみたいと思います。


そういう考えで通電竹炭の加工をして、
自分に最適な長さと握りやすさ、当たりの良さをカスタマイズしてかなえると、
加工前の角ばった通電竹炭とは違った扱いやすさに快適な自己施術性を感じます。

あとはルーターで削られたきめの細かい通電竹炭のパウダーを凝りがある部分にすりこみましょ。

そうすることで張りや炎症がつらかったうっ滞した患部が
「さらっ」とした血行に回復してクールダウンして爽やか。


電動ルーターがあれば自分の握りこぶし大のカットも容易に正確にできるのであるとうれしいものです。
ですがこの作業のためわざわざルーターを買うのももったいないというときには、
自分の手で握りやすい竹炭を手に入れて、
その角を丸めたり面を薄く曲面にしてフィット感を出す加工は
目の粗いサンドペーパーと目の細かいサンドペーパーがあればできます。


工作が好きで肩凝り・首凝りがあるという方は、ぜひ一度、自作してくださいね。

炭アートを取り扱うカフェギャラリー『炭道庵』で教えていただいたこと。「付加価値、これが大事なんです!」

昭和初期のころ。
炭が暖房器具の燃料として使われ、大量に生産そして消費されていました。
庵.png
当時は炭焼きを仕事にできたのです。


今の時代。
暖房や煮炊きの料理はガスや電気が主流。
燃料以外の炭需要は、限られております。


そうではありますが、
燃料以外の使い道として<通電竹炭>という特別な炭があり、
それはさまざまな効果効能があり、人体を健康的に癒すことも知られています。

たとえば、
・水道水の不純物を除去作用が非常に高い美味しい水ができる
・炊飯器に入れればおいしくふっくら炊きあがる
・除湿効果が強いため建築物の床下に仕込まれたり、
 部屋やタンス等の除湿にもいい。天日干しすれば、幾度か繰り返し使えます。
・消臭効果は、ホルムアルデヒドのような化学物質も除去。
・遠赤外線効果を発揮して安眠枕やマットレスのような製品が世に出ています。
・通電竹炭では電磁波を遮断機能が発揮され、部屋の壁紙にすれば集中した仕事をしても無駄な緊張が消えて疲れない。



そのように少しずつ興味を深めた炭の貴重な情報を求めて、
【 炭道庵( https://www.tandouan.com/ ) 】へ。

www.tandouan.com


林試の森目黒不動尊の近い炭アートを取り扱うカフェギャラリーです。

私一人で訪れたなら、普通にコーヒーをいただいて部屋の内装や展示作品を観てすぐ帰るところですが。

一緒に行ったもののおかげで
炭アートの第一人者として活躍しておられるデザイナー兼カフェギャラリーのオーナーの道祖土靖子(saido yasuko)さんに、
炭アートの世界と道祖土さんが炭アートにご縁をいただいた話なども時間をかけて丁寧に教えていただくことができました。





現状の炭の需要としては、
先に申しましたように燃料として使われなくなったため、
炭焼きだけで生計を立てるのはむずかしいだろうという。

炭にする材料を取れる山や森や林の所有者であれば採算も取れるかもしれない。
だが、材料を調達できるとしても、炭焼きにかかる重労働に見合った収入を得るのは大変だろうといわれます。
道祖土さん、ご自身、炭焼きをしている現場に赴き様々な勉強をなさったからわかることです。
だから炭単体を燃料として販売するのではなく、
グラフィックデザイナーという道祖土さんの素養を活かし、
炭にアートという付加価値をつけることで炭自体の価値を高められたそうです。


道祖土さんのような方が、
炭をアートにして生活環境のなかで炭を身近に感じられるように浸透させることで、
炭を焼く職人の方々の販路も開けるのでしょう。

個人的にマッサージ効果がえらく高いと通電竹炭を実際に凝りある患部にこすってみて体感できたので、
そこの意味で通電竹炭に深い関心を寄せているので、品質のいい通電竹炭が手軽に手に入るようになればと願っています。



今の時代、管理の行き届かない山林に繁殖力旺盛な竹林が一面に広がり、
以前の日本の原風景とは変わってきているといわれてます。
そのような面でも竹の利用が促進されていけばいいですね。



またこちらの炭道庵に訪れオーナー兼デザイナーの道祖土さんにお会いできたおかげで、
炭を燃料として売るものの見方から離れること、
そして炭をもちいた商品開発は他の業者がしているわけで追随する姿勢に終わらない。
私も炭道庵で話をお聞きする以前は、
炭の利用で付加価値というと、
枕にすれば消臭効果で加齢臭が消えたり、遠赤外線の緊張をほどく効果で深い眠りが得られるといった、
すでになされた商品開発の製品力をより向上するよう磨くという程度のことを考えていました。

そこから一歩も二歩も離れて独自の炭道を究めようとする姿勢を感じました。
人のこころを動かすアートのマチエールに炭をもちいる」という着想など、
神が舞い降りたセンスの冴えと感じます。

また優れたアーティストがデザインした作品の販売となれば、
そこに乗せられる付加価値の大きさは計り知れないものがあります。



施術をするものも炭道庵さまレベルの「付加価値」で、
その施術の魅力を引き立てる工夫が必要ですね。

そんなことを痛切に感じました。


皆様も、もし炭のアートに関心があれば、
ホームページで開店時間等チェックして、
炭道庵に足を運んでくださいね。
ちなみに炭アートの教室も開催してます。