慢性的な筋膜の癒着は累積赤字のようなもの・・・(2)

体のなかの累積赤字としての筋膜の癒着がなくなればどうなるのか、日々目の当たりにしていると、その重要性を痛感する。
反対に、そのまま累積赤字がたまるように筋膜の癒着が進めばどういうことになっただろうかということを考えるとこわいときがある。
直接的にクライアントに私の想像を押しつけることは絶対に避けるべきなので、同じ職業のワーカーにしか直接的に「この箇所を放置すると〜」というようなことは言わない。いったら絶対に問題になりますから。

ときとして経験上伝えておいた方がよいかもしれないケースもある。
でも、なかなか言うことはできない。
ワークを受けられているクライアントには、ワークが進み、問題がクリアした後に、実はこの点が問題でしてということを事後報告するときがたまにあるくらいだ。
まあ、初回体験ワークのときに、筋膜の癒着と体の側湾やその他さまざまなことについての説明を1時間かけて説明しているので、その説明内容と自分自身の体の状態を照らし合わせて頂ければ、ことさらに私が指摘するまでもないのです。
ボディワイズに縁のありました方々には、少しでもその問題を解消するためのお手伝いをしていければと願っています。

ただ累積した赤字を返済することは、けっこう大変なんです。
個人個人、体の状況が違うので一概にいえませんが。
ボディチェックをさせていただいたときに、体のしこりの状況を人体イラストシートにカラーサインペンでマーキングして説明するのですが、かなりの赤字がそこに眠っていることを理解されるきっかけになるでしょう。

ワーカーは、その累積赤字の返済を一時肩代わりをする代行人のようなもの。
筋膜マッサージなどのワークで体のなかの眠っている、筋膜の癒着を解放します。
そして累積赤字から黒字へと転換させることができれば、ほんとうのクライアントにとっての幸せをプレゼントすることができたと思います。
それがクライアントに対しての体の使い方を覚えて頂くワークになるのですね。

筋肉のコンディションが黒字に転換され、より健康と幸せが上向きになるようなワークを目指して、がんばってます。