腰の反り過ぎについて

うまく身体を使うには腰のそり角度を物理的な構造体を観察する発想で割り出すこと。

その角度を追求すると、人それぞれ解釈が入る。

僕は、次のように考える。

呼気の際、腰の反りをまっすぐに近づく。背骨がまっすぐなるイメージ。
(生理的な前方への反りはあるので正確にはまっすぐにまではなる必要はないが、
『感覚的にはまっすぐ』になるのだ)
吸気の際、腰の反りが適度に発生。下腹部が自然に盛り上がる。
身体全体をくまなく利用するには呼吸がスムースで楽である事が絶対条件。
腰の反りはその要である。

腰部回りには起立筋や腰方形筋や臀部筋など大きな筋肉がある。
それらの筋肉が立った状態でリラックスしている姿勢は?
まっすぐに伸びていている状態が、起立筋や腰方形筋や臀部筋など共に緩む。
中心の骨が垂直に重なり合い、『骨で身体を立てる』状態を作れるからだ。
このポジションを身につけておれば、慢性的な腰部の筋疲労を訴える事は皆無になる。

だがこれは難しい。

プロのバレエダンサーのような、背骨のまだ柔らかいときに、
背骨をまっすぐに立てる感覚を身につけなくてはならない。
身体バランス機能は、立ち木のような背骨の状態で発揮される。
これが身についた後、変化形の背骨を故意に反らしたコントロールも可能にしてくれる。

だが多くの方は、気づかないうちに腰の過剰な反りを作り出す。
結果、体をこわばるパターンを持ち全身の筋肉を無意識に緊張させつづける。
一部分の筋肉のみに大きな負担をかけて生活する。

立ち姿でもおなかが前につき出され出っ張っているとき、
腰部にかかる筋疲労は必ず発生している。
座っている状態もそう。

おなかが出っ張っているとき、鼠蹊部の鼠蹊靱帯が硬化する。
結果、脚部への血流を悪化。
股関節のはまりも浅くなり、みぞおちに強い突っ張り感が生まれる。
みぞおち周辺の動きのある浮遊肋骨は横隔膜の上下運動につれて動く。
みぞおちの突っ張り状態は浮遊する肋軟骨の動きを止めてしまう。
腹式呼吸を抑制させる。
(みぞおちが緩み肋軟骨が正常に動くと、驚くほど深い呼吸が可能)

これを嫌うため腰の反り過ぎを解除する。
その腰部・関連筋の硬化をワークで解放。
深部層の筋まで解放することが、必須。
腰部の深部筋は石のように固まる。
それを解放するのは、大変な作業。

頑張ってます。