歩き方の良し悪し

ウォーキングで有名になったデューク更家氏。
CMや出版などでかなりの知名度です。

彼がウォーキングに思いを寄せたきっかけは、
彼の母が医師にウォーキングを勧められたことから端を発するそうです。
そのときにただ単純に歩き、一生懸命に歩いたそうですが、
歩き方が素人のもので体に負担を強いたことに。
そして不幸な結果が生まれ、そこから志すようになったそうです。
きっとそのことに気づいたとき、やり場のない憤りを感じたことでしょう。

彼の書籍のあとがきにそのように書かれておりました。

歩き方の良し悪しで、そのアドバイスが功を奏することがなくなることもあります。
身体に負担のかかる歩き方の恐ろしさを理解しているものは、
その言葉の足りない指示の危険性に身震いします。
(健康体の方でしたら腰痛などが引き起こされる程度で済みますが・・・)

周囲ではよいとされることも、
用法を間違えた薬をとるようなときがあります。
慎重さと同時に、自分で納得できるように模索していく姿勢が大切だと思います。
情報を鵜呑みにすることで後悔をするときがあります。
信じていたのに、それが裏切られた気持ちになるときほどつらいものはありません。
医師はよい歩き方をすればという意図を含ませて歩くように指示したのでしょう。
ですがそれが実際に伝わって実行へ移されていなければ、
目的は達成されていないのです。
この伝える仕事はとても時間のかかるものです。
大切な作業です。

忙しく働かれる医師は、
ウォーキング方法などを伝える時間を確保することが困難でしょう。
その場合、できれば分業化してでもその質を上げるとよいと思います。
理学療法士の方々の協力を仰いだり、
民間のウォーキング指導の先生を紹介するなどの方法を薦めるなどなど。

うまくそのようなフローができればいいのだが、と思います。