上半身を動かすためには・・・

母に上半身を動かすためのレクチャー。

僕が見本を実演する。

よく見て観察するよう指示。
なかなかできない。
観察点がずれている。

私が言葉でポイントを説明しても、
要点が理解できない。

いつもの独自の上半身の動かし方を引きずってしまう。

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[例]上半身を立位で回旋するとき。
重要なポイントは二つ。(ほんとはもっとあるけどとりあえず・・・)

1.体を脊椎を軸にして回旋するときには、
軽く向く方向に顎・鼻先・眼球を向ける。
これが進行方向へ体をスムースに誘導する。

2.それと同時に股関節の回転力を発揮させる。
上半身は骨盤の上に置かれている。
積み上げられている。
骨盤をうまく回転する感触。
腸骨筋を活かす。
回転方向に向かう腸骨はだすことになり、
反対側の腸骨は出した分と同量だけ引く。
おそらく腸骨を引くほうが、
大腰筋との連動が活きて強力な力を発揮させてくれる。

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回転座椅子に『30kgもある重いもの』を上に載せる。
上に載せられた『30kgもある重いもの』の方向を変えるには、
回転座椅子部分を回転させればいい。

わざわざ『30kgもある重いもの』を持ち上げる必要はない。
座椅子のスライド回転する面を回転する方向へ押せばいい。
もちあげて方向を変えさせるより楽に動く。

ここでいう『30kgもある重いもの』とは上半身のこと。
骨盤下の股関節が回転スライドベアリング面。
骨盤が座椅子の椅子の面。

回転スライドベアリング面を柔らかく緩める。
楽に作動できるようにするため。
[骨で体を立たせて直立できなければこれは困難。
この時点でできる方とできない方が分かれる]

そして骨盤というコアを含む部位を回転させる。
すると上半身が勝手に回転している。

この動きと目や顎などのリードを同期させればいい。
呼吸が楽なまま体が回転できる。

そのことに気づくはず。

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母に40分手取り足取り羽交い絞めで教える。

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体の使いこなしは合気道でいう『技』です。
自分で十分に研究をして見つけるものです。
『自分で気づく』ことが、
脳内の化学反応を起こしてくれる。
新たな身体運動定着を促進させる。

【先生】が気づいていても、
あなたが十分な努力をして、
自分で気づかなければ意味がない。

動きの重要性を知り、
可能性に胸膨らませるものは取り組むことができる。

そのような方は幸いです。