関節技の開発に至った理由

筋膜リリースをするときに、
筋肉に圧をかける方法があります。
垂直圧・水平圧など様々。
手のひらや指先、肘、腕の柔らかいところなどを巧みに使います。


ですがこの方法だけではお手上げのときがあるのです。


どういうときかといいますと、
皮膚がとても弱くなっている方々のワーク。
たとえばアトピーなどで包帯を巻いてくる。
そのようなときもあるからです。
包帯を巻かれているような状況で、
圧をかけて皮膚の上を長いストロークを行うことは問題です。
既に弱い組織状態になっていて、
必ずその部分の炎症が強くなる。


その場合には適用外とするといってしまえば簡単です。
ですが私としては甥が幼少のときアトピーで苦しんだ、
それを施術で回復に至ったという経緯を観ています。
安易に適応外という言葉を使いたくはありません。


もちろん旧来から使っていたカウンターストレインという手法で、
目的筋をリリースすることもできます。
これはこれでとても強力なものです。
でも症状が進んでいる方には、
これをしても焼け石に水です。


だから何か他の方法が必要でした。
関節技の巧みさを武器にしていけば、
皮膚に圧をかけるということも減少。
そこに活路を見いだすしかない。
そう考えました。


そこで既存の関節技の書籍を調べ、
片っ端から読みあさりました。
そして実験を繰り返しました。


でも本の中に書かれているテクニックでは、
どれも納得はできませんでした。
要は圧倒的に目の前の状況変化がなければダメ。


このようなモードの私は執念深いです。
「ちょっといいじゃん」ではボツです。
自分の求めるものが見えているから、
それを下回るものでは納得できない。


自分のビジョンとの対話が原点です。
滅多な事では妥協できない。


そんなこんなでどうにか苦心の末、
自分で気にいる方法を造りだせました。


誰かのためにというプレゼントしたい人の顔があると頑張れるんですね。