書籍資料を整理していて懐かしい本が出てきました。
体の動かし方の名著です。
力学といっても難しい公式を使っていません。
イラストが多いので直感的にいいたいことがわかるでしょう。
中学生程度で十分内容がわかるほどわかりやすく丁寧に解説した本です。
作用・反作用の法則がいかに運動の中にたくみに取り入れられているか。
遠心力や重さが生み出す力の威力がわかります。
この本では力学的な公式や数字などはほとんど使われていませんけど、
これらの力学的な作用は実際は予測して計算してその通りに再現できる。
とてもスッキリしたわかりやすい性質のものなのです。
そこは微塵のごまかしもない世界ですから。
まずはそのようなごまかしがない世界を知ってから、
それを常々基礎にして動きや物事を観察していく。
あくまでも私の動きはそこに基礎を置きそこから離れず発展させている。
だから『あなたは力学的な公式を理解していますか?』
というような質問をさせていただいてわかっている人とは非常に話が早い。
そうすることで考えが大きく横道にそれて
独断と偏見で物事を捻じ曲げて見なくてすみます。
人は力んだ動きや体の硬くなるような動きをしているときは、
この作用・反作用の動きや遠心力や自重を活かせないでいます。
力学的な力を十分利用できずにいます。
またはそれらの力学的な力の真髄に実感をもてていません。
するとそれらの自然のパワーを得られないために、
筋肉の収縮でそれをまかなおうとしてしまいます。
これが力みがはいった自分の筋肉を傷める動きになります。
作用・反作用や自重や遠心力などの自然界にある力を活かせば
筋肉は柔らかいままでいられるのです。
実に伸びやかで繊細な動きがかなえられるでしょう。
だがこれらの力学的な力という鉱脈を掘り出さなければ
筋肉は次第に硬くなりしなやかさを失いだすのです。
私自身、
もしこの本を10年以上前に出会えていなかったら、
今頃どうなっていただろう?
そう思います。
目からうろこがはがれる気持ちで何度も読み返した本ですから。。。。。
動きのノウハウを力学上から再検討したい方、
ぜひ読んでみてくださいね。
ただ1983/01に出版なので現在はおそらく絶版になっていると思うんで、
図書館で借りてみるといいと思います。