丹田ってどこ?

丹田ってどこ?


『下腹部にあって、へそ下3寸あたり』
というようにいわれることが多いだろう。


ただへそ下3寸といわれても、
各人身長が違うし座高が違う。
身長1メートルの子供と身長2メートルの大人では違いが出てくるのは明白。


ならばどこに丹田ってあるのだろうか、
精密に調査する必要がある。


簡単な実験をしましょう。


それには丹田と思われる部分に手を置くと、
そこに体を動きを発動する中心点が置ける。


一部の合気道系のデモでは、
重心を導く手の場所を
足の甲あたりをぽんぽんと本人になり変わり叩いてみる。
すると重心がずいぶんと下方に落ち安定する。
体が重くなり押されても倒れにくい強さを持つ。
動きが重くてエネルギーが多く消費されていく。
足を思うようにコントロールできない弱さだ。


重心を導く手の場所を
みぞおちあたりに持っていってもらう。
すると重心が高すぎれば体がふらつきだし立位姿勢が不安定になる。
後から軽く肩を押されただけで前につんのめるように倒れる弱さとなる。
弱い力で倒れるためそれを動き出しに利用することもできる。
だが重心が高くふらついているようでは相手に与える力など
どこからとりだせようか?


というわけで重心は下過ぎても上過ぎてもいけない。
重すぎる重心点と軽すぎる重心点のあいだにちょうどよい場所がある。


筋肉と骨格を観察していただければ、
見る人が見ればちゃんとわかります。


手と足の相互同期した動きを
もっとも楽にできる重心部分を見つければよいのです。


私が体の使い方を伝えるときに
高すぎる重心を体験してもらい、
それから正しい重心点を体験してもらう。


すると正しい重心点のほうが
体の重みを背面ルートで流すことができて呼吸が楽になるし、
肩を押されても自然な形で股関節から曲がり衝撃吸収が楽だ。


もし正しい重心点を身につけていなければ
過労や精神的ストレスが大きいと重心点が正しいところから
いつも以上に右や左や上にずれだしていきます。
呼吸の質が悪くなりますし体がゆがみだします。
そうなると自力で復活できないということにも。


重心点を理解して体の疲労等がそのずれを助長することを知れば、
過労等での体のゆがみも自然に整体させていくことができる。

そうすることができて、
次が重心を動きにあわせてコントロールするステップですね。