人に言えない悩み

一昨日、所要でどこぞの営業の方と打ち合わせをすることとなりました。


私の職業は自営業ということで、
施術をしているということは告げていません。


多くの場合は名刺を渡すこともなくそのような感じでして。



30分くらい大切な緊張モードでの打ち合わせ。
リラックスモードのときならばこのようなことはないのですが
ある種の集中した意識の状態に私が入っていくと職業病が出てきます。
なんとなく相手の顔をみたりしぐさをそれとなく観察してしている。


すると
腰椎のどこそこがどちらにねじれているが腰痛は大丈夫だろうかとか、
左顎関節に問題がありそうだとか
他にもいくつかのことが脳裏に現れては消えていきます。


困ったことです。^ー^;


普段はそのようなことを観察する思考回路をOFFにして
頭脳を休息させているのですが、
集中モードに入った瞬間に話しそっちのけで
そのような情報が飛び込んでくるのですから。


相手が体のことについて質問等しないかぎりには
そのような問題点があるだろうとは申し上げません。


それはそうですよね。


いきなり左腰部の腸骨稜のうえがいま結構痛いでしょ、
とかいわれたら気味が悪い。
それは親切というものではなく、
出すぎたおせっかいです。


自分ではなんら問題がない体だと自信を持っている人がいても、
多くの場合ですが私はきっちり深層筋までチェックしていくと
改善すべきだろうと思えるような点をいくつか見つけ出します。


本人はそのような不具合があるにしても
その不具合部分はいつものことで慣れっこになってしまい
感じていてもそれをことさらに気になるとはいわなくなる。


そのような箇所も私のような第三者が客観的に見れば
きっちりそこになんらかの改善点を見つけ出せます。


体の丈夫そうなプロのスポーツ選手で自分でも自信がある人がいても、
平気で複数にわたる問題点をチェックされてしまうのが普通ですから。


私が打ち合わせをさせていただいた方は
忙しく仕事をなさっておられる方でした。
それに対人仕事で精神的なストレスも多いように感じます。
繊細な性格をなさっておられるようでそれもあいまって
緊張しそれが顎関節のずれにあらわれているようです。


施術ではそのような点をみつけて施術で改善する過程で
そのとき確かに不具合があったと本人も気づきますから。
ちょっと触られただけでも炎症を起こしている筋肉だと
痛みが不思議なほどでるんです。
そういうところにも体のゆがみや引きつれなどが
抜けなくなる要因があるのでしょうが、
体の奥にそれが潜在して隠れていると
みつけられないんです。
それを私がみつけて軽く触られると、
それだけで驚くほど痛いときがある。


そのようにして不具合に気づいたりすることも多くあるんですよ。


施術を依頼して私のところへ足を運んでいただけましたときには
そうなることが自然の流れです。


ですが施術を依頼されていないときはそうではないのですよね。


本人が普段から痛いんだけどと感じているときに、
三者から痛そうだというわれるのは不思議にもあたったということになる。


本人が痛みを内在させていてもそれが麻痺していたり慣れっこになっていると
痛みを認識していない状態です。
そのような状況でいきなり痛いでしょとかいわれたら、
何をいやなありもしないことをいうのだと怒られます。


ただ私の頭の中ではいったんこのような観察をするモードに
意識が集中されてしまうと当分切り替えられなくて。
徐々により詳細な問題箇所を見つけるつもりもないのにみつけています。


そしてみつけたことを相手に言えずに黙っていなければならないことは、
微妙に苦痛。
対面する相手の状況によっては
問題点を告げられないことに勝手な罪悪感を感じることもあるからです。



このような戸惑いを覚えることは、
私と同様な仕事をする人の多くの方々が経験していることですよね。