大腰筋と腸骨筋をセットにして腸腰筋と呼びます

昨今では「大腰筋」という筋肉もメジャーになってきていると思う。


「大腰筋」は豚などではヒレ肉と呼ばれる棒状の筋肉です。
この筋肉はインナーマッスルの代表格のひとつで、
ウエイトの重い脚部さえも軽々と持ち上げるだけの強さを秘めています。


今日、ワークの終わりに体の使い方を少しだけチェックしているときに
大腰筋を動かすときには「腸骨筋」も意識してつかおうという話がでました。


大腰筋と腸骨筋をセットにして「腸腰筋」と命名されているほど
両者の関連は密接なのです。
両者の関係を熟知しなければ
機能的な脚部のムーブメントにはつながりません。


大腰筋が収縮するときにそけい部の骨の前を通り、
その骨部にあたります。
その部分が支点(境)となります。
そこより上が長く太い筋肉部でそこより下が短い筋肉となる。
一本の大腰筋がそけい部を境に上下二つのパートに分かれることで
「梃子の原理を応用した動き」が可能となるのです。


梃子の原理はみなさまご存知のようにシーソーを使った実験で、
支点を境にシーソーの両端に据え置く錘の位置を変えてみると
軽い人でも重い人を中に浮かすほどのことができるっていうのは
わかりますよね。


そんなようなことがおなかのなかの筋肉で行われているのです。


大腰筋はそけい部の支点の接触具合により
梃子の原理がどう働くか決定付けられる要因のひとつとなります。


腸骨筋は腸骨に付着点を持つ強力な筋肉です。
そしてこの腸骨筋がそけい部の大腰筋の支点となる接触具合を
調整する役割をになっているのです。


もしこの腸骨筋のコントロールが理想から遠ければ
大腰筋がそけい部にかかる支点が消えうせてしまう。


それでは大腰筋は脚をリフトアップは梃子がきいていない。
すると必死に力みつつ足を持ち上げようとしますし、
このときににインナーマッスルとしての大腰筋が働けません。
大腿直筋や外側広筋などインナーマッスル以外の筋肉が過剰に働く。


そのようなインナーマッスル以外の筋肉が真っ先に注力されるなら
体の中芯部に重心をキープできません。


どうやって腸腰筋というセットを意識して使えるかどうかですよね。


これが意識できるまでは大切な先行した下準備がいくつか必要ですが、
腸骨筋の動きを意中に収めて動きの練習をすることは大切だと思います。