こちらのブログをお読みいただきたい方:
■ 目と肝臓の相関を知りたい方
■ 片側の視力低下が気になる
■ ベン石温熱機に興味がある方
中医学では、<目>は<肝>との関係が深いとされています。
その理由は。
肝臓が血を多くためる臓器。
多量の血をため込んでから、
必要な臓器や器官に血を送る役割があります。
何らかの原因により肝臓が弱る。
すると正常な量の血液を臓器に適正量送れなくなることがあります。
脳と同じレベルで目は血を必要とする器官です。
【目・眼球】は、モノを見るために高度な働きを要求されます。
モノを見るためには他の臓器を上回るような多量の血液が消費されています。
肝機能の役割にはスムースに血を必要とする臓器や器官に血が送る機能があり、
血を大量消費する眼に先行して肝機能の状態が表出されているのですね。
かつてお客様に、急激に視力低下がおきたと健康診断をしたときいわれたのですとのことがありました。
ならば、、、。
肝機能の低下なのかなぁ。
肝機能に問題があるなら眼球へ送られる血液量が減少し始めて、
初期段階では疲れ目になります。
症状が進めば視力低下等に発展する恐れがでてきます。
でも健康診断の血液検査では、肝機能異常なしだというし。。。
とよーく聞いてみると、視力低下は左側だけですとのこと。。。
舌が見えるよう、かるく口をあけてくださーい。とお願いして、2回ほど開けてもらう。
舌苔黄色味がかってたら肝臓・脾臓の低下おそれあり、エッジが赤くはれぼったくなれば肝機能の低下の恐れあり。
そこは問題ないようです。
ここで肝機能を賦活する操作はしなくていいとなりました。
ただ口を開いた際に観察して気づいたのですが、
口輪筋が右が開きが悪く、左が上方への引き連れがある。。。
ということで。
頭部の脳を下支えする「蝶形骨の左右傾斜によるずれ」が生じて左側の眼球の視軸のずれだろうかということに。
<左目が大きくなっている、瞳孔も>ということは、私が指摘すると気づいておられていたようで安心しました。
昨今、私自身が左側の急性副鼻腔炎に陥って、自分の頭蓋骨をベン石温熱機の力をフルに使って頭蓋骨のリリースをしたスキル。
ここで活かさねばどうするものか!
ということで、時間はだいぶかかりましたが、側頭筋の手ごわい凝りを緩めて左右のバランスのずれをミリ単位修正という微調整。
スティック状のベン石温熱機がなければ、できない技術ですね。
先端が角丸型と円盤状に欠けがある型の2本のスティック状ベン石温熱機があるのですが、それらを適宜使い分けて作業を粛々と進めます。
それで左右の眼の開いた状態での大きさをそろえていきました。
慢性化した凝りの場合は、一回の施術で左右の眼のサイズを変えるのは難しいのですが、急性の凝りが主だった原因です。
急性の凝りは神経が炎症して痛みを感じやすいのですが、まだ血管が塞がる量も少なく施術中での即座の血流を取り戻しやすい。
首根っこの裏側の強烈に入る委縮と腋下の凝りを取り除いての対処の地固めで、
その時点で25%は目のサイズが修正できたので。
こめかみ部分あたりの凝りがだいぶ分厚さをもっているのですが、ここは人の命に係わる急所ですから。
そこを熱刺激で凝りのコラーゲン組織を緩めて、緩まったら水平ずり圧とムーブで緩まった分を除去し、
、、、というのを必要な改善量が稼げるまで延々と繰り返します。
ときどきお客様は、あちちっとなることもありますので、
その恐れを必死に耐えていただきつつの共同作業です。
ほんとうに、お客様、他のお客様も含めて、勇敢です。
そう思えてなりません。
施術者は、こちらに行くといいことがありますよ、起こりますよというナビゲーターですが、
そういったナビゲーションに勇気をもって突き進むのは、お客様の意志が必要です。
施術者は、そういったお客様の心意気に支えられているから進めるわけです。
独走は施術にはありません。
蝶形骨の左右バランスのずれを微調整しつつの細やかなリリースで、
目の大きさがさほど気にならない程度まで改善できました。
ちなみに頭蓋骨に直接圧をかけて位置を変える技術は、私も持ってます。
ただ、その技術を持っているからこそ、その技のネックもしっています。
危険性がぬぐえない点と戻りが早く微調整はできない。
直接圧をかける技を磨いてはいましたが、
同時に安全性が高く、戻りが遅く、微調整が効くやり方はないかを求め探していました。
そこでヒットしたのが、ベン石温熱機などを使ったリリース法です。
そういえば、、、
ベン石温熱機を握っていなかった頃は、
蝶形骨部分に強い悪影響をしょうじさせるこりがあったと気づいていても、
手当てするすべがなくてくやしい思いをしてきたなと。。。
昔のことを思い出します。
ベン石温熱機。
ポテンシャル、高めですね~!