昨日は頭部の安定性を向上させるスタビライザー筋として活躍する、
後頭骨の下に位置する後頭下筋群について触れました。
少し詳しくみていきましょう。
つまり、たとえば背部の後頭骨周囲に付着点をもつ起立筋や僧帽筋が硬ければ、
後頭下筋群も一蓮托生。
その筋の本来為すべき頭部の安定機能の発揮がかなわない。
また僧帽筋等が柔軟でも、かつて頭部や背部に強力な衝撃を加えられたときには、
後頭下筋群はそのときの影響が持続し続けて状態の悪さが継続していたということもあります。
施術のときに、この後頭下筋群が詰まりが強い場合、
頭部の裏側から入る動脈の血管が圧迫を受けてしまう。
そのぶん、脳への血流量が減少する。
血管とは血液を通すチューブですから、
ストローでジュースを吸うときに、ストロー途中で圧迫を加えてつぶしたらどうなるか。
それと同じことが体内でも起きてしまいます。
自動車でのスタビライザーは、硬軟の設定を選んで据え付けるものです。
スチール製ですが軟性のあるスタビライザーは、走行中に凸凹や揺れがあれば
自らが捻じれることにより揺れの力を吸収する機能を持ち、車体を安定させます。
スタビライザーにも硬軟があります。
超硬ければ車体は安定しやすくなりますが乗り心地が悪い旧式トラックにてガタつく感じです。
少し軟らかいスタビライザーであれば安定性は下がるものの乗り心地はいい高級乗用車に乗る感じです。
私は、、、。
「私だったら・・・」という個人的な考えで恐縮ですが、
将来にわたっての医療費を下げるために自分の体をメンテしようとは思ってません。
大脳への主要な血流ルートを確保したほうがいいというのはわかっていますが、
そこ以上に動物的な直感で、この部位の使い手となった後のすこやかさをあじわいたい。
そう思えてならないのです。
自身のスタビライザー筋は
固まった安定性ばかりを優位に据えたトラック仕様で乗り心地を削ったものより、
最適な硬軟のバランスを追究して、いまの生活を楽で気持ちいい頭の乗せ心地の体験を増していきたい。
そうした末の、身についたしあわせが欲しい。
私自身、身体操作の研究が進むにつれて、
以前の不具合から徐々に脱皮できたこと。
そこで感じた落差を体験しているからこそ、いまの自分のスタビライザー筋の状態は一般車まで来たが、
これからはこれをもっとも上質なセダンの乗り心地に進化させることを試していきたい。
そこに本来の神が設計してくれた本来の自分の姿があるのでしょう。
おそらくそのときの頭部の乗せ心地は、空に開放され舞うがごとし。
おもしろいじゃないですか!!