顎関節系耳鳴りは【外側翼突筋】:これもまた触りづらい筋肉となっておりまして、、、、、

耳鳴りの問題について。
内耳の機能的疾患など、耳に関係した問題が起因する場合もあります。

そのようなものは私ども、筋膜リリース系のプログラムを実践する者には対応外で、
耳鼻科にお通いいただくべきとお勧めするものです。

ですがなかには顎関節上のトラブルから耳鳴りが発生するという場合があります。

どういったことか?

お客様が若い時分に下顎が前方に突き出すうけくち状を矯正したというお話をお伺いしました。
そのときより「キーンという耳鳴りが両耳でしていた」とのこと。


「それって、もしや、、、【外側翼突筋の不具合】で決まりじゃないですか!?」

Screenshot_20230408-094727~3.png

ここまで、それってこの筋の問題だよね~と、
明瞭な状況証拠を挙げてくれて回答が落とし込める場合もめずらしいケースなんです。
通常、耳鳴りは頭部へ入る血管を圧迫する原因が、
頭蓋骨の側頭部の側頭骨や後頭部下部の後頭骨などズレや、
斜角筋の問題や、
それとも遠位経絡上の牽引からなどによるなど
他、さまざまな場合が考えられるようで、
それらをひとつひとつ見て取っていきます。
多くが加齢が加えられると上述したいくつもの組織上の問題が同時にいくつものものが含まれることもあるので、
単純にひとつの原因を取り除ければそれですべて解決というようにはならないのですが、
一つ取り除くと耳鳴りのトーンが下がるものです。
下がったものの、
残ったものに集中して意識を向け始めると以前同様に気になり続けるし。
原因筋の状態が安定して緩んだ状態を叶えられなければ、戻りもあるし。
そういう根気がひつような対応を迫られるのが耳鳴り対応には必要です。


そのようななか、
完璧にこちらのお客様の場合、
外側翼突筋上のトラブルがあって耳鳴りが発症したという原因が推測できます。

なので、、、
身体全体を精密にリリースして、それがぜんぶ済んだあとの最後の最後。
その外側翼突筋の不具合がどういった状態であるかをチェックしようと試みました。
ただ絵に示したように、外側翼突筋とは頬骨の下にもぐりこんでいる筋肉ですから、
筋腹を触り高度を確かめることはできません。

そしてすでに60年以上の経過があるコリであって、そちらは筋組織の軟部性あり水分を含んだ組織がはじかれて失せており、
水っ気を失ったコラーゲン組織ばかりが骨と同様かそれ以上の硬化が進んだ状態になっておりまして。。。
こういった水分を十分に含まず冷えた状況に変質した組織はもろくて筋断裂が容易におこりますし、
骨に付着した腱の乖離も生じやすい。
それらが起きれば取り戻し不可能の状態に陥るわけで最悪の状態に移行することになります。

なので力強く外側翼突筋を押圧するなどのリリース行為はその場では取ることはできず、
鍼灸の鍼治療をしていただける難治性の突発性難聴をわずらった方などの通われるところの
はり治療院の名をお伝えし、
あとはひとまず咀嚼筋として顎関節の状態に関わる【側頭筋・咬筋】のふたつの筋を
お風呂などで湯煎したベン石かっさをつかって緩めるようにしてくださいとお願いしました。

側頭筋と咬筋が頬骨への癒着が強く観られていたため、
頬骨の左右の位置に変位があります。
その左右差の量から考えて推察して、
右奥の外側翼突筋が特に硬化が進んでいるようで、
下顎をあけるときの様子を観察してもそのところが見受けられます。

お客様の頬骨の位置ずれが減少し始めたころあいで、
次回いつぞやかお客様がお見え頂く前までに、
【100円均一でも手に入るゴム製のボールを利用して外側翼突筋のリリースができないか・・・】
そこを調べて置こうと考えております。




ここからは私の反省点。

そちらのお客様とは長くお世話いただいている方なのですが、
初耳の貴重情報でした。。。

内心、私がもっとしつこく、何か気になることはないですかと、
どんな些細に感じられたりすることでもお話くださいと
もっとしつこくださなければならなかったと猛反省しているところです。。。

お客様がお体に感じられる不調感。
どう考えても筋膜系ではないから私に話してもしかたがないだろということもあります。
私も「うん、それは私の出る幕ではございません。申し訳ない!」とお伝えすることもでてきます。
ですがお客様には筋膜リリースでどうにかなるはずないというものも、
筋骨格系のトラブルからでたものと判断できるものも含まれていることもございます。

そういった部分には助言なり施術対応なりすることができるものもございます。
なので「だめもとで、とりあえず話してみる」という姿勢で、
気づいたことや昔に困ったことなど「そういえばさぁ~」とお話くださると助かります。

どうぞよろしくお願いいたします!