星薬科大学『春の薬草見学会』にて、大学創立者星一氏に感銘!

星薬科大学https://www.hoshi.ac.jp/)で、

植物園を開放した市民公開講座を開催しており参加してきました。
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都内にある私学の薬科大ではめずらしく、
大学付属植物園は一般にも開放されており、
開放時間内は守衛さんにいって署名すれば見学できるのです。
ですがコロナ禍期間内は感染予防の観点から一般の見学はできませんでしたが、
その影響が収まってきたころあいでこのような見学会をしていただけたのでしょう。

ただコロナ禍中の家庭菜園に目覚めた方もいたでしょうし、
NHK朝の連ドラ『らんまん』による植物学の影響か、
主催した大学側も驚くほどの見学希望者数でした。
人、人、人。。。

それでも大学のありがたいご厚意により、
トマトやなすなどの苗を無料配布していただいておりまして。
いただきました苗をぶら下げながら植物園内を2時間弱見学。
薬用植物の知見を増しつつ楽しい時間を過ごせました。
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ホーリーバジル)
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(水晶玉のようなかずら)
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(甘草)



星薬科大学は、昨年創立100周年を迎えた区内にある伝統校で、
大正時代に建てられた本館大講堂はチェコキュビズムを取り入れたアントニン・レーモンドの名建築として知られております。
しながわ百景にも指定されています。
そうした趣ある校舎内の回廊に巨大な壁画がありました。、
以前より星薬科大に薬狩りの絵があると知っていたのですが、これほど巨大とは!!
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(薬狩り)
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(鹿茸狩り『鹿茸とは、鹿の角を切ると速攻でキノコ茸のような角が勢いよく再生され、その茸のような形状の鹿角をもちいて強い生命力を高める生薬とされる』)




また星薬科大学の星とは、
創設者、星一(ほしはじめ)という実業家の名を取った校名です。
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【星 一は、日本の実業家、政治家。星製薬の創業者であり、星薬科大学創立者
長男はSF作家の星新一、次男は日揮常務の星協一。
それまでは輸入に頼っていた、外科手術に不可欠なモルヒネ国産化に成功する等、
「東洋の製薬王」と呼ばれた。星製薬はチェーンストアという販売方式を日本で初めて確立した。(Wikipediaより)】


大学構内に大学創建の星一氏の紹介に通じる歴史館がありました。
星一氏は、日頃より『親切第一』との標語を掲げていたそうです。


親切第一
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自己に『しんせつ』なれ
何事にも『しんせつ』なれ
『しんせつ』こそ人間の第一義なり
第一義と儀するは努力なり
努力なく科学なき人生に栄光なし
世界に窓を開きて躍進せん

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他の額では、、、。

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自己に親切なれ
何人にも親切なれ
職務に親切なれ
物品に親切なれ
時間に親切なれ
金銭に親切なれ
親切は平和なり 繁栄なり 向上なり
親切に敵なし
親切は世界を征服す

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まっさきに『自己に親切なれ』と語るのは、
座右の書として自助論を大切に読み行動を怠らなかった星一氏。
それは利己的とはかけ離れたまずは自助をなしてこそという強い信条のあらわれと、
感銘を受けました。