生薬調査へ。日本の和漢生薬の産地、奈良県宇陀市。そちらの地からロート製薬やアステラス製薬など有名な製薬会社が産声をあげました

みなさま。
ゴールデンウィーク、いかが計画を建てられましたか?

わたしは、スケジュール通りですが、
ゴールデンウィークの前の週に、研修旅行で奈良に足を運びます。


和漢生薬に興味を持ち、日本の薬狩りの発祥地ともいえる奈良県宇陀市
この地を徹底的に調査中です。
たとえば当帰(とうき)は当帰芍薬散という多く知られる漢方方剤を構成する生薬のひとつにあたり、
奈良県宇陀市では大和当帰が有名です。

そして本日、新橋駅近くにある店先の巨大なせんとくん人形が印象的な
まほろば館 奈良https://nara-mahoroba.pref.nara.jp/)』という奈良県の特産品が多数揃うショップに足を運びました。
そして私にひときわ目を引いた特産品はというと、、、
奈良県宇陀市の生産者が育てた当帰を食品として商品化したものでした。

当帰は、養血調経作用があり、生理不順や生理痛を緩和していきます。
また中医学の漢方の祖と呼べる神農は不妊症にもよしといいます。
女性の人は、毎月生理で一定の血液を消耗しますので、慢性的に血液が不足しがちですから、
特に御婦人のサポート力が高い生薬の一つです。

ただ同じ種の生薬なら、どれも同じかといえば、決してそうではありません。
日照や水、土のPHや標高や土中温度などがあった産地で育つものほど優れた薬効があらわれます。
とりわけその地の水の波動の高さ強さ広がりなどに、生薬はよく影響を受ける傾向があります。
宇陀市には、室生龍穴神社や龍鎮神社という1000年前からつづく龍が住まうといわれる水の聖地があります。
直接、そちらの水を引いて生薬を育てているわけではないのですが、
ロート製薬アステラス製薬などいまでも広く知られた製薬会社が、宇陀市の前身から産み出されたのは偶然ではなくて、
いまもこの地では他所より独自生薬を有機農法などのこだわりを持って育てるものがいるのだといいます。
不思議満載の土地柄ですね。

来週、研修旅行で奈良県にいったときに、
忙しい時間を縫って空き時間を創り出し、
そうした人体の健康を支える生薬の産地を調べたいと考えています。
森野旧薬園https://morino-kuzu.com/kyuyaku)といった私設薬草園もあって興味深いですね。

個人的には、認知症予防にアーユルヴェーダで強く用いられているゴツコラバコパなどを、
この地で育てたらどういった薬効が引き上げられるものだろうか?
ゴツコラは元々日本に自生しているつぼくさと呼ばれる植物です。
こちらの経度ならば問題なく育ちますが、
実際に育てて薬効を体感できたらどう反応が現れるでしょうか。
それは夢想だけでとどめたくはない、追求したくなる課題ですね。
宇陀市に住み着かなければ調べることができないこともあります。
でも今回は宇陀市の土地の土を手で触れてみることが楽しみ!