古来より薬狩りがなされてきた地域にある植物園『森野旧薬園』に訪れて。

古来より薬狩りがなされてきた地域にある植物園『森野旧薬園』に訪れて。

健康を維持増進するには、賢く自分のいまの体調にあった生薬をとること。
それはイギリスでもドイツでもアメリカでも、自分でできうることは自分でという考えが徹底されています。医療費負担の軽減に取り組む姿勢ばかりではなく、それは自分自身の体内の乱れを理解する責任をはたす姿勢からの行動。いきいきと輝く生活をするはじまりを積極的に送るために自然由来の植物(生薬)に詳しい知識を持つものも多く、薬用ハーブのアドバイザーという職業も成立していて私の施術のこころの師匠もアメリカで野山から生薬を採取して研究するハーバリストとしての一面も。私も生薬の生命情報をいただき、体内の乱れが初期化できるようなからだに興味があります。

日本にも公的に運営されている薬用植物園があります。
たとえば、
小石川植物園東京大学附属施設)(https://koishikawa-bg.jp/
■ 筑波実験植物園(都立)(https://tbg.kahaku.go.jp/
都立薬用植物園https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_iyaku/plant/
ほかは昭和薬科大学星薬科大学等の薬学部を持つ大学が多いようです。

そのようななか、奈良県宇陀市にある森野吉野葛本舗という吉野本葛を製造販売する会社が私的に運営するという稀有な薬用植物園があります。
■ 森野旧薬園 (https://morino-kuzu.com/kyuyaku

小高い山に所狭しと薬用植物が並ぶ姿は圧巻。
4月23日に、私が訪れたとき閉園時間に迫るタイミングだったため、他に拝観者はおらず。
駆け足になりましたが自分のペースでこころゆくまでみることができました。
森野旧薬園周囲にある高取町など、多様な植生が認められており、古来より薬狩りとよばれ天皇に献上する薬になる植物の採集がおこなわれていた地です。
降雨量が一定以上あり清流が流れる山間地は、いまも往時を偲ぶような交通量の少ない自然環境が残されております。平野地が少ない山間地のため大規模農業は向かない反面、いまもこの地で育つ植物が生薬となるとき、有用性の高い優れた植物が豊富に揃う土地柄なんですね。
おなじ生薬でも産地で薬効が変わります。それは含まれる有効成分となる有機物の含有量によります。
植生が多様な土地柄とは様々な植物の育成に適合しやすさがある傾向がみられるということ。
このような古来からつづく生薬をつくる最適な土地で、ゴツコラやホーリーバジルのようなアーユルヴェーダで薬効がある植物も育ててみたいなと考えながら、現地を回ってみた一日でした。

ちなみに、以下に森野旧薬園を訪れた方が映像にとってYouTubeにアップしたものがありました。
興味がありましたらご覧くださいね。
https://youtu.be/CSlRaOHphQs
宇陀市散策 森野旧薬園 皆さんは花の撮影をされて楽しそう 全く分からない薬草1000種もあるそうですが。盛り上がっている山を見ると古墳やね・・


(余談)
ちなみに、こちら森野旧薬園のご近所には室生寺
室生寺の階段、、、夜行バスで現地入りしたもので睡眠もあまりとれなかったため、
きついし帰りのバスが迫ってたしでもうちょっとでというところでリタイアしました。
いつかリベンジしたい。

龍神様が住むとされる室生龍穴神社がその奥に。
私がそういった神聖な地を訪れてタブレットで写真を撮ろうとすると、
必ずといえるほどカメラアプリがバグってしまうのだが。。。
こちらの室生龍穴神社の吉祥龍穴でも、そうなりました。
いつも思うのだが、えっえっ、どうして、どうして、、、とビビります。
もっと人生において精進しなさいと指導していただいているように感じます。