マニアックな脳と脊椎のイメージ


受精シーンをイメージした映像を観たことがあるでしょうか?


精子はオタマジャクシの尻尾のようなものを使い推進力を得ます。
これは私たちが最もシンプルな過去経験した形態ですね。
だれしも経験済みです。


では精子の尻尾はどのようにして動いているのでしょう。
オタマジャクシのように筋肉で尻尾を左右に振っているのでしょうか?


答えは違います。


船のスクリューのように回転して進む仕組です。
では尻尾を回転させるエンジンはどこにあるの?


その疑問に答えるため尻尾と頭の接合部分を調べてみても、
どこにもエンジンらしい筋肉のようなものはありません。


実は電気のON-OFFでモーターの回転する仕組みと同じ原理で回るのです。
もう少し突っ込んで言えばリニアモーターカーと同じ仕組みだそうです。
プラスイオンとマイナスイオンが関係しています。
筋力以外の仕組みで前進するのです。
そのような興味深い仕組みを人体は持っています。
筋力を使うなどの努力は一切不要な動力なのです。

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そしてここからが本題なのです。^^1


ボディワーカーの想像力はとてもたくましい。
人体の仕組みの相関関係を常に念頭に入れて探ろうとします。


脊椎と脳の並びが絶妙に整っている状態をアレクサンダーテクニークでは、
『プライマリーコントロール(原始的制御)がなされる状態』といわれます。
プライマリーコントロールの詳細を知りたい方は、
ぜひアレクサンダーテクニークの関連書籍をお読みください。
このプライマリーコントロールができているとき、
感受性の強い友人のワーカーは次のような言葉を残しています。


『尾骨かららせん状にエネルギーが回転し上昇してるのがはっきり解る!』

『それによって頭が空中に浮きだす感じがしている。』




この言葉はクンダリーニ・ヨガをなさっている方には、
おなじみの感覚ですよね。
第一のチャクラから上にエネルギーが上昇して感じられるということは、
ずっと昔よりヨガの教義などでいわれているものです。
真新しい情報ではありません。


友達が感じた頭が上へとすぅ〜と進み出す感覚的様相。
それが精子がリニアスクリューにより進む感覚と似ている。
筋力で努力して持ち上げる以上に、
上空に舞い上がり溶け込む感触を強く体感した。
そしてきっちり身長差をプライマリーコントロール前後で計ったが、
3cm程度プライマリーコントロール後が伸びていた。
彼女は首を上に伸ばそうという努力もしていないという。
ただ下からのエネルギー流に従っただけといいます。


精子の頭と尻尾の進行システムと脳と脊椎のエネルギーの流れる感覚。
不思議な類似点があるような気がしてなりません。
もちろんこれは思い込みの入った仮説とも呼べない段階ではありますが。


筋力以外の動きを感じる。
イオンエネルギーによって自動的に動く仕組みを活かす。
そういう不思議な感触のあるムーブメントが、
体の中にあるのではないか?

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人間の脊椎もプライマリーコントロールできる状態でなければどうか?
本来人体に感受性豊かなワーカーが体感したエネルギーが、
自然に体内に巡っているとすればそれを利用したいところ。


楽に頭が上に持ち上げられます。


精子が実際に前に前に進むように、
脊椎がプライマリーコントロールを発揮して、
常に頭は上へ上へと押し上げられていきます。
この状態を会得したものは、
自然に姿勢が活きてきて体の生命力や動きの自由度が向上するようです。

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ただもし精子の尻尾が正常でなければどうなるでしょう。
スクリューとなる尻尾が曲がっていたらどうなるでしょう?


モーターボートのスクリューがぐにゃりと曲がっている。
すると思う方向へと進めない。
どこに進むかが一定せず、
舵の操作が複雑で制御不能になるのです。
それは目的地にたどり着くために、
多大なエネルギーロス。
またはたどり着けません。


尻尾が奇形などの原因で曲がっている精子はホルモンの導きを受けて
進むことができなくなります。


このイメージを観ると、
『しっかりと背骨を制御せねば』
と思いを馳せる次第です。