「コロナ下での大変さ」と「排酸棒を複数使うと鎖骨も解きやすいのですね」

まずはじめに、個人的なことで、申し訳ありません。



コロナ下で、感じたこと。


昨日、母の三回忌でしたが親類縁者を呼ぶ法要はおこなわず、私ひとりで墓参りへ。
年齢が進むにつれて既往歴がかさむもので、
コロナ感染リスクを背負ってほしくありません。
墓の掃除、草むしり、花のかざりつけ、お線香、誦経までひとりでこなす。
究極の、ローコストな略式法要とさせてもらいました。

コロナ下の影響がおさまれば住職に頼んで特別に母へお経をお願いする予定です。
母は生前、月一で、お寺に通って檀家さんたちと、いつもワイワイ楽しくやっていたので。
母がそのときにお世話になった住職にお経をあげてもらうことを喜んでくれると考えているものの。

母は「現世での生き役も、いまは大変だろうから。もうちょっと先に延ばしてもかまわないわよ」と、いってくれるでしょうか。。





私の家の墓は、千葉県香取市香取神宮から歩いて小一時間のところにあります。
墓参りのたびに、香取神宮に仏花を小脇にしてお参りし、それから墓参りです。

昨日はコロナ下で平日ということもあったし、香取神宮への参拝する人々が少なかった。

コロナ下で鎮護国家、家内安全を願い、
本殿での集団のご祈祷が行われていました。
初めて目にする光景です。
厳かな祝詞を聞かせていただきました。





これからの1年後、10年後。

ほんと、人生、なにが起こるかわかりません。

その時々で、欲張らずに、むだに戦わず。
したたかに生きる知恵を出していければ。
それで地に足のついた行動をしていれば。

それで自分の身の丈でおれればじゅうぶんと思っています。



余談ですが、
私がほぼ日参する目黒不動尊に、二宮尊徳先生の言葉が掲げられています。


二宮尊徳先生の教え「万象具徳」2.png

この教えを読み返すたびに、私の隠れたとりえをみつけだし、引き出して、のばしていこう。
そうしたとりえをシェアできる人をみつけよう。

そして人のとりえもわけていただいて、ありがとうとお礼をいえれば。

人生はシンプルに、それで幸せになるために生まれてきたんだと思えるのでしょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ここからが、本題です。 ^-^;


やはり排酸棒、つかえる!

セルフケアにはつかえそうだろうなと思ってたが、
施術中にも、欠かせなくなってきました。


結果、いつしか所有する排酸棒が{4本}に増えました。
あともう一本、別途注文しました。


愛用中の排酸棒.png




2本以上の複数本を同時に活かそうという邪道がどうなるか。

お客様の中には鎖骨下が第一肋骨に癒着して分離した可動ができないか、またはしづらくなっている方がおられます。
そのようなときのリリースにも、かなり役立ちますね。


たとえば、下図をみてください。


鎖骨周りの激痛ポイント.png


以前もブログに書いたことがありますが、
鎖骨はL字状のクランクシャフトのような形状ゆえに、複雑な動きが可能です。
ですがL字クランクシャフトの曲がりの部分は構造上負荷が強くかかるため、
それで骨折が起こりやすいのです。
施術をやる身では、肋軟骨に並んで、もっとも骨折リスクが高い骨が「鎖骨」です。


鎖骨の裏や直下に隠れていてアプローチがしづらい筋肉が骨化したかのように硬く委縮したままになる。
上記理由により、手や指などの手掌をもちいて加圧等の刺激を加えて事故が起きやすい。
そこを無理を押してまで解くことで骨折すれば、お客様に申し訳がないし訴訟問題になってしまうもの。

だからお客様のためにも施術者のためにも、無理してまで骨折リスクの高いところを解くことはしたくない。

靭帯性関節ストレイン等、その部分をうまくリリースしてくれるようなやり方もあるため、
それらはフルに使いますから、重度な硬さでなければ解けます。
実際に解いてきました。

ですが以下の経穴があるところのしこりの硬度が高く、癒着が皮下深くのエリアへ広さがって骨につきすぎれば。
直感的な患部を上方から奥へと加圧等の刺激をしようとしても、その力作用の通りづらさは、
リリースを最大限に拒んでいきます。


結果として、しこりが中に残って、ずっと持ち続けやすい部分になります。


おそらくそれは人体の構造上の特質からくるもので、
私だけが施術力の未熟さから解けないわけではないのです。


だから、そういった部分が難しいことをしているような雰囲気を醸し出すことなく、
「さささっ」と施術でリリースできるということは貴重なこと。


金色の先端部を持つ排酸棒は、銀色の先端を持つものより、皮膚に当てられたときにまったり感がでて鋭い刺す痛みが起こりづらい。
その特性から、鎖骨の裏手にある「缺盆(けつぼん)」に押さえとして金色の先端部を持つ排酸棒を配置してあてがい、
鎖骨の下の位置にある「気戸(きこ)」に銀色の先端を持つ排酸棒を配置。
これらは胃経の経絡線上にありまして、鍼ならば刺激ができても私にはそれがかなわないのです。
そこで排酸棒で同一経絡を同時に刺激することでリリースが起きやすくなるという特質も活かしつつ、
「缺盆」と「気戸」に同時リリース圧をかけていきます。


状況を読みながら工夫しながらかけていかなければ、施術者がするほどのリリースは起きないので、
一般の方が形だけを真似ても成果が出せないと思いますが。。。
ですが実験的に私が自分の身体で試したのですが
「缺盆」と「気戸」を2本の排酸棒で同時に痛気持ちいいほどの圧量で挟んでおくだけでも、
磁気と呼吸するごとの揺れによる加圧とで緩んでいくようです。


もしそうしても成果があまりでてくれないようなときは、
二の腕の腱鞘や肘、手首、脇下などの主要な腕や肩部に蓄積したダメージの量が大きいことも疑われるでしょう。
その場合は、まずはある程度、末端部の手先などを緩めるように下準備をしてからトライしてください。


上記のような鎖骨部上下には、その部位の内側と外側を分けるような断層ができてますから、その断層が消えていくまで。
セルフケアでリリースを面倒見ていただければ、うれしいことが起こるかもしれません。

また、これは腎経の経絡線上の経穴になりますが「兪府(ゆふ)」という胸鎖関節下の近く外方にできる凝りは、
まさに石か骨かと言わんばかりの凝りに化すことがあります。
そこは上記の「缺盆と気戸」へのアプローチをして、状態の改善が進んだら、
こんどは「缺盆」と「兪府」を同様に挟むようにしてリリースをしていきます。

もしかしたらこちらの「兪府」に、激痛を感じるかもしれません。
筋肉が硬化して骨化したというよりも、胸肋靭帯といった靭帯組織が骨化したといえる素性のものですから、
痛みの質が「太いか細い鋭い針で刺されるような痛み」に感じられるでしょう。
かなり耐えがたい。

私がお客様のこの部位を解くときに「ちょっと痛みが出ると思いますから、痛すぎたら言ってくださいね!」というとき。
本当にかるーく圧しただけでも「いたたぁ、、いたたたた!」となるので。


そういった個所は、実は自身でセルフでおこなうときは、痛みの感じ方が他者に圧せられるときより、
半減するようになっています。

痛みがでているところを人に刺激されていると、もっと強い刺激をされたら耐えられないと緊張するものです。
その緊張が緊張性の筋膜硬化を作り出した瞬間、痛みが倍加するということです。
なので、自分で自分にアプローチしているなら、自分の意志で圧の強弱をコントロールできるから。
純粋なる患部炎症による圧痛にとどまりますので。
その場合はある程度の力をかけても他者に刺激される以上に耐えられるのです。



そのように施術でのやり方が、まんまセルフケアに応用できて、
それなりに効果が出てくれる。


そして鎖骨自体に圧はかけていないので、鎖骨が骨折する心配も、まったくありません。

また、、、変則的ですが、
「缺盆と気戸と兪府」を、3本の排酸棒で挟んで、工夫しつつ、その鎖骨部の状況にあった刺激を加えると。
それもまた、いい感じにリリースが起きるようです。

ここまでくると、まだ、これによるリリースさせていただいた例が3~4名にとどまるのですが。




最後に付け加えれば。

私の施術のときは、ベン石温熱器などのホットストーンを使って、「虚」といえるエネルギー切れになった身体部位には、
先に注熱して、その場の気血の流れ、代謝をあげておくようにしています。

その下準備をするようになってから、お客様のカラダの変化と変化後の安定した状態の保存が良くなされるようになりました。
そこの成果は特筆するものがあります。

このような加熱技術を活かすことで、排酸棒を使った精密な方向性と加圧の質を取り出して「点ポイント」で変化を生みだせるという連携。
そして複数の排酸棒をもちいることで、「線ポイント」にも「面ポイント」にも変化させることができる。
カラダの各部位は形状がマチマチなので、使いようによって「点・線・面」として作用を変えられることはフィットした濃い刺激をあたえるためには必須なことです。
それはフィットした刺激以外は、どんなに必死に力をかけようとも、鍵穴に鍵がはいらないのと同様なことになります。
そこをよく経験的に知っている先生方も、多くおられるでしょう。
その鍵を開けるには、「適切に患部等にあたえて力を作用させえるフィット感」という鍵が大事だということを。



一般の方が排酸棒を手に入れるにも、
さすがに5本や6本を買うというのも無謀な話ですから。
1本の購入にとどまるというのが普通でしょう。 ^-^;
(私も、金色の先端排酸棒を2本と銀色の先端排酸棒を2本の4本あれば。足りてるな。。。と思ってまして)

ですが、もし一本でも持っておられれば、
上図の経穴部分を痛すぎない程度に刺激を繰り返せば。
それだけでも少しずつ着々と凝りが小さくなっていってるようです。
(私の知り合いの整体院の先生の談です)


かなり使えそうな気がしています。


あとコマーシャルのようになって恐縮ですが、
一昨日前のお客様も、鎖骨部に凝りがあり、
「ぜひ、排酸棒でリリースを ^-^:」と勧めさせていただきました。

そのときにAmazonでも売ってますからと、URLをお伝えしたのですが、以下を紹介させていただきました。




上図商品を購入検討している人は、下のブログ記事を参考にして判断してください。
2021年04月09日
新たに買ってみた排酸棒を、使い勝手がよくなるよう改造

http://bodywise-note.seesaa.net/article/480908954.html





実は私が後者の排酸棒を買ったのが「¥ 1,729」でしたが、
いまは「¥2,979」に価格が上がっているではないか!


めざといな、中国商人。。。