小よく大を制す ( 繊細に身体の筋肉を分けて使う )

最近武道付いている。

理由は甲野善紀先生の、
古武術からの発想』を読んだから。
( http://www.shouseikan.com/ )
おそらく最近つとに話題になられている先生なので、
ご存じの方も多くなられたでしょう。
巨人軍桑田投手との関わり合いなども有名です。

そして先生の言葉で、
身体を分けて使うことが大切だという言葉がありました。

最近、「大腰筋を鍛えよう!」「インナーマッスルを鍛えよう!!」など、
大変革新的な体を鍛える方法が述べられています。
そうすることによって、効率的に身体能力を向上させることができます。
例えば「丹田」の意識を持つこと、というのも然りです。

体を鍛えるための入門的な位置では、
このポイントを十分に押さえておくことが大切だと思います。
スムースに身体改善をするための起爆剤になりますから。

ですが 効率 を重視すると、案外それ一辺倒になりがちで、
そこ以外の箇所に対しての意識が向けられなくなります。

例えば大腰筋が鍛えられることで、骨盤のコントロールがしやすくなります。
それと同時に大腰筋という太く長い筋肉が動くことで、
その太くパワーのある筋肉が自在に使えるようになることは
すばらしい運動能力やバランス力を飛躍させてくれます。
ですがそこで見落としてはならないのが、太い筋肉の陰に隠れている
細く短い筋肉達の動きを注意深く観察する目です。

もし太く長い筋肉のみにしか意識がいかなければ、
その意識されていない筋肉をうまく操れるはずもないでしょう?
ですが身体の繊細な動きを支配しているのは、
太くて長い筋肉だけではないんです。

ベースとして太くて長い筋肉なんかが使えるようになっていれば、
小さな筋肉群を意識的に分析し、
その機能を十分に引き出そうと努めたほうが、
繊細な身体に負担のかからない運動ができるようになるでしょう。
それができる人は、身体の表現力が精妙に至ります。

甲野先生のお体をチェックすると、小さい筋肉達も、
とてもしっかり鍛えられれているそうです。
その様子がありありとわかるそうです。
効率的な運動のみを重視することなく、
丁寧に自らの身体が活かせるようにと、
工夫し、進化し続けている証でしょう。

とりあえず他の方の身体がそこまでいたっているかどうか、
理解できるだけの目利きになりたいですね。がんばらねば。