デスクワーク付いていて気になる事・『痔』

デスクワークを長時間すると、腰の硬さや臀部筋全体の硬さが強くなる。
これは物理的な筋疲労から起こる現象だ。
それに座面に臀部が継続的に圧迫を受け鬱血する。
なおかつ尾骨(尾っぽの骨)が、明らかに変形してくる場合がある。
そうなると『痔』に成りやすくなる。

通常は仙骨の尾骨に近い方の凹部分や凸部分をチェックして、
そこから肛門付近に伸びている神経の流れをみる。
その凸凹部分が変位しているときは、
うまく神経が脊髄から分岐して出て行けないだろうという事でそこを重視する。
それも一理ある。

だがなかなか仙骨は繊細でダメージを与えたら大変な事になる箇所。
誤った外圧がかかれば呼吸を止めかねない。
だから仙骨がすでに変位(変形)しているとしても、
そこにつよい瞬間加圧をかける事は考えられない。
危険な事は、絶対に避けるべきだからだ。
頭蓋仙骨治療では、非常に弱い力の圧をかけつづけての調整を行う。
このやり方ではリスクは少ない。
患側(歪みそれている方向)をなでるような緩い力で、
呼吸のリズムや脳脊髄液の流れのリズムに同期させたりわざとちょっとずらしたりして、
仙骨の変位して癒着している箇所をゆるめていくのだ。
かなりの技術力が必要となる難しいもの。
時間がかかり地道な作業だ。

そしてそのやり方を応用して尾骨を動かすやり方がある。
尾骨が肛門側に曲がっていたり、後ろに反り返っていたり、左右に曲がっている場合もある。
自分でこれはチェックできるはず。
物理的に曲がっている。
そしてこの尾骨が曲がると、肛門周囲の筋肉がわずかな尾骨の曲がりでさえも、
容赦なく血行を悪化させる。
これが怖いのです。

痔になったとき、患部を清潔にする事は当然。
それに異論ありません。

同時に、尾骨や仙骨の変位があれば、それを正して臀部筋全体をゆるめます。
肛門付近に流れるきれいな新しい血液を確保できる環境にしてください!

よいワーカーはクライアントの尾骨や仙骨の歪みをチェックした時点で、
『痔』かどうかを感じ取ってます。
尾骨の変位している量が多いとき、可能性が強いのでケアします。
現在は痔になってなくても、将来的な不安を残す事のないようにします。

痔は、知り合いの鍼灸師曰く心臓への負担の係具合が強いと特になりやすいとの事。
痛いのはつらいですから、ひどくならないうちにケアしたいものですね。