肛門周辺に血流を確保するために座骨を活かす

『痔』の、ケアの一つにもなるのですが、
肛門周辺の緊張をゆるめる事が大切です。

そのやり方の一つ。
座骨の癒着を解放すると、それは同時に肛門周辺をゆるめる事になります。
座骨は、座る骨とかくだけあって、椅子に正しく座ったときに座面に突き当たる特記した骨の事。

その骨はある程度動けるものなのですが、
臀部筋や内転筋、縫工筋など座骨を付着点にしていたり、
または直接付着点でなくても影響大の太い筋肉が筋硬化を起こしている場合。
座骨の動きは正常な動きを持てなくなります。
また座骨の骨膜に、その周囲の筋肉(筋膜)が骨と同じほどの硬さとなり、
癒着を起こします。(ここはほんとうに骨と変わらない硬さになります)
痔になられている方で、このしこりがない方を知りません。

これをゆるめるテクニックを用いて座骨を動かしていくわけです。

また、座骨が正常に動く事は、まっすぐ立つ能力を取り戻すためでもあります。
ちょうど座骨が垂直に地面に突き刺さるような姿勢が理想の立ち方。
ですが座骨周辺にしこりがはびこりますと、すでにまっすぐ地面に座骨のベクトルを、
向ける事は不可能です。
当然座るときにも座骨を座面に垂直に下ろさなければならないのですが、
それができません。
だから座り心地が悪くて良い姿勢を長時間キープしておく事はできません。
座骨自体左右対象に整っている事が理想ですが、
臀部筋の癒着量は、あなたの利き足の具合で変わります。
利き足とは良く使う足ですし、靴底をみて良く削れる方の足です。
そちら側の臀部が硬くなってますから、
都合、そちら側の座骨の方がより強く癒着が進み固まります。

(豆知識:「利き足」や「利き手」は身体の歪みを、必然的に作り出す)

座骨の癒着度合いをみて左右座骨の動きを調整していく。
この操作をしておいた方が、仙骨や尾骨の動きをつけるときに役立ちます。
また言葉を進めれば、この操作をしないで仙骨や尾骨の調整をしても、
すぐ元通りの歪みへと戻されるでしょう。繰り返し施術が必須になります。
これは経済的ではないです。

僕自身、教科書にはないやり方で無痛で調整する方法を考案したのですが、
それを行うようになってから成果が飛躍しました。
痔やそれに生殖器など下腹部全体の血行が回復し、
機能が向上していくようです。

座骨の調整も、小耳にはさんでほしいお勧め情報です。