もちろん脚部の前後や、腰部は柔らかいことも前提です。
プラス、肩甲骨周囲の筋肉のリリース。
臀部が硬いと前屈するとき、
うまくいかないものですが、
同時に肩甲骨周辺の筋肉がポイントになります。
四足で歩くときをイメージします。
赤ちゃんのハイハイです。
後ろ足のお尻の部分は、もちろん臀部。
では前足のお尻に当たるところは?
肩甲骨の上に当たります。
ちょうど腸骨の動きと肩甲骨の動きは、
四足で歩くとき対象的な動きを示します。
観察してみてください。
するとお尻が左右にふりふりと振られながら、
肩甲骨の部分もそれにあわせて、
お尻のふりふりを帳消しする方向へと振れています。
そして立位になったとしても、
理想的な歩き方をする人の歩きを見ると、
その傾向が見受けられます。
すると前屈をするときに臀部の柔らかさが必要、
といいましたのと同値の意味で、
肩甲骨周囲の筋肉が硬ければ、
すぐに臀部も硬くなります。
臀部の力を抜いていこうとしても、
気づかないうちにはいってしまう。
そして肩甲骨周囲の筋肉は、
あまりしこりになっていることを気づかない人が多い箇所です。
肩甲骨の骨の硬さとその周囲のしこりの硬さが、
一見すると同じと思えるほど硬くへばりついている。
肩が常にあがる傾向がある人の多くは、
すでに肩甲骨周りにしこりがついていることが多い。
すると前屈のときに気づかないうちに首を縮める癖が出る。
首の短縮は、頚椎という7つあるくびの骨の不必要な曲がりを強めます。
するとより強く首を短縮させることとなると、
脊髄神経などにダメージを与えかねないそうです。
するとそっから先まで前屈をして首を短くさせないように、
「抑制反応」が起こります。
この反射が起こらなければ、
自ら容易に頚椎捻挫を起こしかねません。
ですが肩甲骨周辺の筋肉を、
ちょっと・・というかだいぶ痛みをこらえて解放したり、
柔軟性が出るように日々トレーニングに励みますと首が伸びてきます。
上部僧帽筋や胸鎖乳突筋などの短縮も同時に柔軟性を取り戻させれば、
キレイに肩がコントロールでき、
腕が美しく大きなモーションで動かせるように。
すると、下半身は今までどおりでも、
『あれあれっ?!』という感じで前屈が楽になります。
(もちろん足腰や関節周りの柔軟性が富んでいる人は、
肩甲骨の上にしこりがついていても平気で前屈しちゃいます)