スポーツ選手のプレイ中の舌が動くときの集中力

プロスポーツプレイヤーで、
かなりの能力を発揮している人の中に、
プレイ中に舌をぺろっと出して引っ込める人がいます。

ゴルフのタイガー・ウッズや、バスケットボールのマイケル・ジョーダンなど。
幾冊もの本でその舌を動かす様子を解説している本があります。

なぜ舌をだすの?というようなことを、
そのプレイヤーに確かめたという記述を見たことがありませんので、
『なぜ』というところは分かりません。

おそらくやっている本人も、いつの間にかそうしているのでしょう。
自分で意識的にしていることじゃないと思うのです。

私事ですがウォーキングの途中、
体のバランスがうまく取れだして、
上半身が浮いた感覚をつかめたとき。
腸骨と肩甲骨の動きをうまく制御できだしたときに、
いつの間にかひとところに意識を集中する瞑想状態に移行する方もいますが、
私の場合は自分の意識が前後左右に広がり始めるのを感じます。
日頃、近場しか見ていない目が鋭く視線を動かします。
そして視線が動く前に『舌』が既に先行する形で動いていて、
舌先が向けられたほうに意識が向きます。
同時にあごも向きます。
そして耳もそちらへ「くくくぅっ」っと動く感触。
自然に聴覚情報を求めだすのです。
意識ベクトルが向いた瞬間、
向けられた方向の情報が流れ込みだす。

そしてより気分よくバランスが取れ始めると、
舌が「くるっ」と口の中で回ります。
すると不思議なのですがその瞬間、
広角レーダーのようなもので自分の周囲の情報が「ぐんっ」と押し寄せる。
リアルに感じます。周囲との一体感というか。。。
周囲の環境や状況を把握する能力が、
格段に広まったような高揚感があります。
手に取るようにわかる。

スポーツ選手がゾーンに入っているときに、
舌が動いているシーンを見ると、
その的確なプレーは偶然でありません。
究極にまで周囲の状況を把握してできたものでしょう。
もちろん自分の体の内部情報もあわせて計算しているはず。
舌を出したときにその選手の成績がいい、
その関係はなんらかあるそうですよ、
ということをどちらかの本で読んだ記憶があります。

私の場合は、
プレイヤーの体をイメージするのが楽しくて。
そういう錯覚におちいっているだけです。
ほんの入り口しかわかりません。

おそらく超人的な選手たちは、
感じ入る世界が豊かなのでしょうね。
うらやましい限りです。